【画像あり】ゲームボーイ最後の作品「ドラゴンボールZ 伝説の超戦士たち」をやってみた


PS4、Xbox One、そしてニンテンドーswitch。最新のゲーム機の細やかで滑らかな描写は実物さながらのリアリティを感じさせ、ハードごとにその移り変わりを追ってきたファミコン世代の私は、本当に良い時代に生まれたもんだと身にしみて感じます。ここで携帯機の王者ゲームボーイについて。

ゲームボーイの登場は1989年、そして最後に発売されたゲームソフト※(学習ソフトを除く)は2002年8月9日の「ドラゴンボールZ伝説の超戦士たち」です。

2002年といえば、時を同じくして「ポケットモンスタールビー・サファイア」がゲームボーイアドバンスで、もうちょっと待てば2004年にはニンテンドーDSも登場する時期。このタイミングで敢えてゲームボーイで攻めるチャレンジングな姿勢に感服しつつも、せめてアドバンスでも良かったんじゃないのか…?と思うのもまた正直な気持ち。まさにゲームボーイソフトの集大成と言っても過言ではないタイミングですが、その表現力、内容に触れておかずにはいられず、実際にプレイしてみることにしました。

※実際の最後のゲームボーイライセンスソフトは2003年7月18日発売の学習ソフト「ドラえもんのスタディボーイ かんじよみかきマスター」となるようですが、本記事ではあくまでゲームを対象といたします。

ソフト購入。もちろんレトロフリークにも対応。

「ドラゴンボールZ伝説の超戦士たち」の購入価格はわずか400円、嫌な予感を感じつつも勉強代として購入。それにしてもPS VitaといいSwitchといい、カートリッジのサイズは本当に小さくなりました。逆にこの手にガシっと収まるグリップ感はなんとも言えない所有感を覚え、ワクワクする何かがある、そんなゲームボーイのカセットです。

Vitaのソフトと並べてみてもこのサイズ差。

レトロゲームも愛して止まない私は当然ゲームボーイの本体も現役ですが、敢えてお相手はいつものこのお方です。

こんばんは、私です。

レトロフリーク大先生。ゲームボーイはもちろん、ファミコンだろうがスーファミだろうが、レトロゲームと名のつくものであれば片っ端から挿し込み、HDMI端子でテレビの大画面に映してプレイさせてくれる夢のマシーンです。当ブログへも大きく貢献して頂いております、ありがたいことです。

ジャンルはRPG「風」じゃんけんゲー

レトロフリークにカセットをねじ込み、いざ「ドラゴンボールZ 伝説の超戦士たち」開始。

ゲームの進行は「ストーリー」⇒「フィールド探索」⇒「ストーリー」⇒「バトル」フェーズの繰り返しです。

ストーリーのフェーズに収録しているシナリオは「サイヤ人編」「フリーザ編」「人造人間・セル編」「魔人ブウ編」とかなりのボリューム。ドラゴンボールZのシナリオを原作に沿って読み進めていくストーリーモードには、ファンで無くても一度くらいは目にした事があるであろう数々の名シーンが登場します。

忘れていた名シーンの記憶も蘇ります

知らない人はいない名作ドラゴンボールですが、さすがにストーリーはよく覚えてない…という私でも記憶が蘇ってきます。ストーリーを読み進めていく過程で差し込まれる映像は、さすがゲームボーイ最後期作品だけあってとても奇麗です。

よくここまでゲームボーイで頑張ったものだと感心

続いてフィールド探索フェーズ。ここではプレイヤーが1マスに対して50×50マス程度のフィールドを探索し、それぞれのステージに隠されたアイテムやシナリオ進行ポイントを見つけて、次に進みます。

狭いながらもカードが隠れていることがあります

このフィールド、歩き回っているうちに雑魚敵でも現れてバトルを行い、経験値を獲得してレベルをガンガン上げて強化する!かと思いきや、できることと言えばフィールドに隠された2~3個程度のアイテムを探すことのみ。つまり本編において経験値稼ぎ、レベル上げという行為は行うことができず、基本的にはシナリオ上で登場する決まった敵からのみ得られる経験値でレベルを上げるという仕様です。そして、クリア後には新しいフリーバトルモードが追加されるものの、レベル上限はまさかの5。

冒険に役立つヒントが貰えることもありますが、雑魚敵が出ないため、レベルは全く上がりません…

その上レベルの依存度が限りなく少ないため、レベルを上げて割り振ることができる「力」「気」などのパラメータを強化してみても、体感的に強くなった実感はほとんどありません。

最後にゲームの要となるバトルフェーズ。ランダムに現れるカードを選択して攻撃、防御を交互に実行するターンバトルです。ところがこのバトルがなかなか様々な要素が絡み合って複雑。打撃攻撃が強まる地上や、光線攻撃が強まる空中、さらにそれぞれ効果が上下する前衛後衛というポジションを移動しながらカードを選びます。

カードには「コマンド」「だげき」「こうせん」「ぼうぎょ」「ほじょ」という5種類が存在し、ターン中に増えていく「コスト」を消費、コントロールしながら次の行動を選ぶというなかなか複雑な仕様です。ところが通常の攻撃ではほぼダメージが与えられず、敵の攻撃を凌ぎながらターンを稼いで貯めた「コスト」を使って「限定技(必殺技)」で倒す、というのが基本的な行動となります。

複雑な仕組みの割りに、行動はワンパターン化する?

一見奥が深そうに見えて、これが非常に単調。スーパーサイヤ人だろうがクリリンだろうが、多数存在するどのキャラクターにおいても全く同じ戦い方になります。

派手に登場したスーパーサイヤ人孫悟空ですら、与えるダメージは微々たるもの

一度の戦闘にかかる時間は約10分程と、かなりの長期戦を強いられます。映像もシステムも単調なバトルを10分も繰り返すのはなかなか骨が折れます。運の要素も大いにあり、長期戦の果てに負けてしまうなんてことも少なくありません。

深夜にコーヒーをガブガブ飲みながらプレイしました

バトルが終了すると、ランダムでドロップする3つのカードの中から一つ選び、獲得したカードでデッキ構成を行います。このカード集めやデッキ構成が本作の真骨頂なのかもしれませんが、通常バランスにアクセントを付ける補助系のカードは、戦闘で使用してもはっきりとした効果は見られず、やはりその行動は攻撃防御必殺技の一辺倒になってしまいます。

…代わり映えしないので辛くなってきたぞ…

結果、単調なバトルと狭いフィールド巡りを繰り返しながら、眠い目をこすりつつドラゴンボールZのシナリオを読み進めるゲームになっている印象です。

「ドラゴンボールZ 伝説の超戦士たち」ここが面白い!

いまひとつパッとしない印象ですが、敢えて「ここは…!」と思える、キラリと光るポイントをご紹介します。

・ドラゴンボールZの人気シナリオが追える
「サイヤ人編」「フリーザ編」「人造人間・セル編」「魔人ブウ編」と、ドラゴンボールZのシナリオがこのゲームボーイのソフト一本で一通り復習えるのはそれだけで魅力、これに尽きます。グルグル動き回るアニメーションでもなく、全キャラクターの全セリフが再現されるわけではありませんが、シナリオごとの名シーンはちゃんと収録されている印象です。さすが終盤のソフトだけあって、かなりのデータ量です。

・ゲームボーイの割にイベントでの映像が奇麗!
ゲームボーイカラーの中でもかなり奇麗な部類に入ると思います。特に各イベントでの一枚絵はとてもゲームボーイとは思えない程見ごたえがあり、ハードのスペックをフルに活かした終盤にふさわしい映像です。

・敵キャラを含む仲間探しが楽しい!
特定のバトルにおいて、特定の仲間を使ってノーコンテニューでクリアするなど、特定の条件で敵キャラを含む隠しキャラを仲間にすることができます。ただしこの敵キャラを使ったバトルを楽しめるのは2周目以降。この1周がなかなか骨の折れる作業になりました。

また敵キャラでも味方キャラでも大きく個性が異なるわけでもなく、バトルに起用した時の感動は薄く、先述の通りワンパターンです。

こんな人におすすめ!

とにかくドラゴンボールが好き!というファンにとって、ゲームボーイで名シナリオの数々を追えるというのは、それだけで魅力かもしれません。

ゲーム性としてはかなり単調です。かといって、バトルにおける映像は原作の魅力を忠実に再現し得るほどグラフィカルなものでも派手な演出があるわけでもなく、テンポの良さも今ひとつです。ドラゴンボールのゲームを楽しみたい!という方であれば、このご時世であれば敢えてゲームボーイの本作ではなく、別のゲームをオススメします。

ゲームボーイ最後の作品でありながら、比較的安価な価格が付けられていたため若干怪しい気もしましたが、実際にプレイしてみて概ね納得。価格相応かな…?という印象です。

そうは言ってもレトロゲームは素晴らしいです。各メーカーが限られた環境において持てるアイデアをフル活用し、その表現を競い合う姿勢に我々は感動してきました。「ドラゴンボールZ伝説の超戦士たち」がゲームボーイの最後にふさわしい傑作で、有終の美!となったかどうかは定かではありませんが、こうしてゲームボーイの歴史を辿るゲームプレイもまた良い勉強になる機会でした。


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