ここがオススメ!3DS「メトロイド サムスリターンズ」3つの楽しさ


3DS「メトロイド サムスリターンズ」をクリアしました。2Dアクションにおいて私の中でベストの部類に入りました。アクションゲームが好きであれば間違いなく楽しめるのではないかと思います。

プレイ時間は約15時間ほど。50時間にも100時間にも及ぶ特大ボリュームのゲームが並ぶ昨今において決して長いプレイ時間ではありませんが、不思議と「ボリューム不足!」という不満な気持ちは生まれず。特に光るポイントについて3つご説明いたします。

真骨頂である探索は、高揚感と絶望感が交互にやって来る!

本作は1992にゲームボーイでリリースされた「メトロイド2」のリメイク作品になりますが、基本的にはオリジナル版と似たマップ構造となっています。つい先日同じく3DSのバーチャルコンソールでこのオリジナル版をプレイしてみたのですが、なんとなく全体の図が頭に入っているから不思議です。

「メトロイドヴァニア」と定義される程2Dダンジョン探索の代表格となる本作ですが、踏み入れたことのないエリアへ進むことができるようになる喜び、新しいアイテムの入手と強化、未知の生物との対峙が組み合わさって、例え難いワクワク感を感じることができました。

「いかにも何かありそう!」というエリアで新たな武器を入手した時の高揚感や、「何も無さそうだ」と気を抜いた瞬間に未知の生物に襲われるといった絶望感、このコントラストがそれぞれの感覚を強く際立たせます。

死にゲー!それ以上に自身の成長が嬉しい!

オリジナルや他シリーズ同様難易度は高めで、「死にゲー」と定義して差し支えないレベルです。雑魚であっても気を抜けばあっさりとやられてしまいます。ただし、有効的な攻撃手段の発見や自身の腕前そのものの成長、つまり自身で切り開いていく感が強く得られます。

同じくメトロイドヴァニアである「キャッスルヴァニア」を例に挙げると、攻略できなければ、レベルやアビリティ、武器防具など数多の強化要素をコツコツと上げることによって解決できます。主人公の強化はもちろんそれはそれで楽しいのですが、与えられた環境下で考えて乗り越える本作においては、得られるその達成感たるや比較にならないほどです。

リメイクでありながら完全新作、今風の感覚が楽しめる!

GB版オリジナルとなる「メトロイド2」とその操作感を比較してみると正直別物で、完全新作のような印象を受けました。

タッチ画面にマップが追加されたことによって圧倒的に探索し易くなっていますが敵の攻撃はオリジナル同様かそれ以上にシビアなことと、各フロアに何か隠れているのでは?という探索の楽しさはマップ表示の有無は関係ありませんでした。そして3DS版から新たに加わった要素がまた面白い!

まずは「エイオンアビリティ」。固有のゲージを使って敵の攻撃を無効化したり、マップをスキャンして隠し通路を発見したりと探索や攻撃サポートをすることができる今風のアプローチです。

続いて「フリーエイム」。Rボタンを押下することで、360度どこへでも射撃することができるもの。4方向8方向への射撃に比べて、狙った場所へ当たる喜びは格別です。

最後に「メレーカウンター」。賛否あるようですが、個人的には素晴らしい新要素だと思います。

従来のメトロイドは、基本的には遠距離の射撃がメインで、急に敵が近寄ってくれば被ダメージは覚悟します。ところがこのメレーカウンターを行うことで、急速に接近した敵に対しても逆転の機会を生み出すことができ、成功時の爽快感は格別です。

ゲームボーイ版においてはマップ機能が無いため、攻略本(サイト)でも見ない限りは記憶や自力マッピングなどに頼るしかなく、道に迷った時の孤独感、絶望感は3DS版の比ではありません。

かといって3DS版は簡単か?と聞かれると全くそんな事は無く、トリッキーでありながらやや単調な行動を繰り出すGB版に比べ、3DS版の本作は敵が殺しにかかってきます。全体を踏まえると、3DSの方が遊び易く、さらに難しくなった印象です。 

ゲームの楽しさの本質を味わえる!

本作では雑魚一匹に対しても気を抜けず、その分倒した時の快感、喜びをいちいち感じることができます。力技で押し通すもよし、敵によって有効的な手段を見つけて切り替えて戦うもよし。数ある攻略方法を用いて自分の力で解決に導くという達成感は、昨今のぬるいゲームとは比べものにならない程強く感じる事が出来ますし、即ちゲームの楽しさの本質を味わうことができます。

一方やり込み要素はというと、条件を満たさないと全貌が明かされないようなクリア後のシナリオや、無くても全く困らないコレクション要素なども無く、「ハードモード」の解放のみになります。

エンディング後に表示されるクリアタイムを縮めるといった自己記録を更新するような楽しみ方は自由ですが、我々のような社会人にとって、ダラダラとエンドレスに続くくどいやり込み要素が無く、潔く終わらせられるのはむしろ有り難く感じます。

勝てなかった敵に勝てるようになり、進めなかったエリアに進むことができる。「ああ、やっぱりゲームって面白い!」と感じることができました。

メトロイドシリーズのファン、未プレイだけど何となく気になっている人、ゲームは好きだったけど、忙しくて最近はなかなかゲームに時間を費やすことができない人にも特に強くオススメできる作品です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。