こんな人にオススメ!リメイク版『聖剣伝説』Vita版、スマホ版どっち?


PS Vitaの「聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-」がシリーズ25周年記念で値下げキャンペーン中となっていたためダウンロードしてみました、960円也。定価も1400円と、Vitaのソフトの中では安い価格設定ですね。それにしても初代の発売から四半世紀も経つんですね、そりゃ私も歳を取るわけだ。

25年経ったとはいうものの年数の割にナンバリングタイトルは決して多くはなく、中には名ばかりのようなゲームも混在しているため「聖剣伝説」ブランドに対して多少疑心暗鬼になっておりましたが、価格が安価なのとさらにセール期間中ということも手伝って購入してみたところ決して悪くは無かったため、遅ればせながらレビューさせていただきました。

余計な要素一切なし、オリジナルの雰囲気が滲み出る作品

やってみた感想としては「懐かしい!」です。ストーリー展開やセリフはほぼオリジナル版と同じです。下手に?フルボイスであったりムービー等の差し込みが無く、3Dにリメイクされたキャラクターで淡々と進むストーリー演出は、どことなく白黒画面だったゲームボーイ時代の雰囲気が滲み出ています。逆に新型の機種Vita(スマートフォン)のゲームという意識が強いと、かなりあっさりしているかもしれません。
また金の話ばかりで恥ずかしいのですが、960円の元は取れたという感じで、定価の1400円であっても決して損ではないかなという印象ですが、余計なシナリオややり込み、クリア後などの追加要素も特には無いため、仮に本作が他のパッケージゲームと同じく5〜6000円程で販売されていたらボリュームとしては物足りないかもしれません。
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ダイナミック過ぎない演出

肝心な操作性としては、ふわっと動く敵にリーチの短い武器でペチペチ攻撃…を繰り返すのは、よく言えば昔ながらのアクションRPGらしい動きです。マップもオリジナルと同じく画面切換えスクロール型の移動方式で、ここ最近のゲームを考えると少し狭苦しく感じなくはないですが、画面内の仕掛けを探すのもまたオリジナルの箱庭感を感じられます。
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マップのスクロール時に謎な遅延が発生するのはちょっと惜しい…?

Vita版かスマートフォン版か、どちらが良い?

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本作はVita版、スマートフォン版と展開されているマルチプラットフォーム型です。以前スマートフォン版をプレイしたことがあるのですが、どちらも使ってみた感じとしては圧倒的にVita版の方がストレスが少ないです。親指で画面を塞いでしまったり、フリックが思った方向にはたらいていなかったりと、本作に限らずアクションゲームをスマートフォンの小さな画面で操作するのは困難で、私自身もかれこれスマートフォン歴が5年程になりますが、なかなか慣れません。確かに常備しているスマートフォンに入れてどこでもプレイできるのはメリットですが、快適に、そして大画面でプレイできるVita版のメリットの方が大きいような気がします

過去のリメイク作「新約聖剣伝説」と比較すると?

リメイク版聖剣伝説といえば、2003年にゲームボーイアドバンスにて「新約聖剣伝説」がリリースされていますが、ストーリーのアレンジが原作を全く踏襲していなかったり、名シーンがカットされていたりと、従来のファンからは厳しい評価をされているようです。私も過去にプレイしましたが、やはり他プレイヤーと同じく原作が好きだったためリメイク版のストーリー改変が気になってしまい、残念に感じた記憶があります。
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ゲームシステムは決して悪くなかったのですが。

Vita/スマホ版の聖剣伝説はオリジナルに忠実な演出やセリフ回し、余計なものが足されていないシンプルなシステムによって、元祖聖剣伝説感が色濃く出ているように感じられます。どちらも確かに聖剣伝説ではありますが、オリジナルの感動を求めてプレイされるようであれば、圧倒的にVita版/スマホ版がオススメです

こんな人におすすめ

個人的には下記のような方にオススメできる作品だと考えます。
・聖剣伝説のストーリーをカラーて楽しみたい
・ちょっとライトなアクションRPGをプレイしたい
・聖剣伝説のBGMが好き
という方にはオススメできます。逆に言うと、何かしら新しい要素を上手に取り入れた「リメイクのお手本」のような出来を期待して購入すると少なからずがっかりしてしまうかもしれません。ただ本作はダウンロード専用ソフトで安い価格設定となっているので、手軽に懐かしさを楽しむことができます。
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それにしてもリメイクというものは難しいもので、名作であればあるほど新しくしたらしたであれがやり過ぎ、オリジナルのままであれば古臭いと言われてしまいがちです。それだけプレイヤーの愛情もある作品でしょうから、「とりあえずハード変えて名前を付けておけばそこそこ売れるでしょう」という考えは逆にイメージを下げるということを、作る側にも考慮して頂きたいものはあります。

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