何コレ、面白い…。ファミコン世代が観た映画「ピクセル」の感想


当ブログへお越し下さってありがとうございます。当サイトは話題のゲームについて取り上げるブログです。ゲームなんてお好きですか?

こうしてゲームブログを営んでいる以上もちろん私はゲームが大好きですが、音楽や映画も大好きでして。映画が好きとか言っておきながら、オススメされる映画はジブリからB級映画まで大抵超楽しいと感じる大変幸せな人間ですけども。

さて、ゲーマーでありながら長らく見て見ぬふりをしていた末、レトロゲームを題材にした映画「ピクセル」をやっと観る機会を得ました。こうしてゲームブログをやっているファミコン世代にもかかわらずピクセルを観ないのは、ハリーポッターを知らずにユニクロで買い物を済ませるおすぎとピーコがテレビや街頭でキレ散らかすようなもの。ゲーマー視点の厳しい目線で観て参りましたのでその感想をお伝えいたします。

何これ、超面白い。

ゲーム、オタクが題材のバカ映画かと思いきや…?「ピクセル」のあらすじ

「ピクセル」物語の始まりは1982年のアメリカ。

巷ではパックマンやドンキーコング、ギャラガなどのアーケードゲームが大人気。主人公サム・ブレナーと、その親友のウィル・クーパーは、街にできたゲームセンターでゲームを楽しんでいた。サムはゲームの動きをパターンで分析するゲームの達人でちょっとしたヒーロー。

やがてそれを認める親友ウィルからゲームの世界大会に出場するよう促される。

ゲームの世界大会ではその競技の模様を大衆文化の記録として映像に残し、そのビデオテープを乗せた宇宙探査機を宇宙に打ち上げるといった取り組みを行う大規模なもの。

ところがその大会で、自らを「ファイヤーブラスター(火炎噴射男)」と名乗る曲者ゲーマーのエディ・プラントに、ドンキーコングの試合で敗北。それ以来サムはすっかり自信を喪失してしまう。

それから数十年後。

主人公のサムは当時の勇姿など見る影もなくすっかり落ちぶれてしまい、やる気の無い家電修理業で生計を立てていた。一方でかつての相棒ウィルは、支持率は今ひとつ、難しい字は読めないと揶揄されなながらもなんとアメリカの大統領に。かつて親友同士だった二人は今でも時々時間を見つけては一緒に時間を過ごす間柄。

そんな中、グアムにある空軍基地が突如として、物体をピクセル(キューブ)状の物質に変えてしまう襲撃を受ける。それは、かつてサム達が参加したゲーム大会の様子を記録したビデオテープを観て、ピクセル状の敵を倒すその映像を宣戦布告と捉えた宇宙の異星人「ヴォルーラ星人」からの攻撃だった。

彼らの動きはギャラガやパックマンなど、まさに往年のレトロアーケードゲームの動きそのもの。これを発見した大統領ウィルは、かつてゲームの達人だったサムをアドバイザーとして起用。

ところがこの異星人には銃弾やミサイルなど物理的な攻撃や動きは一切通用せず。軍隊がグアムで回収したキューブの一部から、高チャージした光子を放つ武器により相手を倒せることを発見し、武器を開発。

やがて米軍は開発した武器を持ってヴォルーラ星人が現れる場所へ向かうも、予測できないゲームの動きに翻弄される。

そこへかつてゲームの達人だったサムが武器を手に取り立ち向かう。なんとか敵からの挑戦に勝利して相手を撃退。一行はその勝利に喜ぶも、すぐに新たな勝負を仕掛けてくるヴォルーラ星人。

そこで一行は、かつてゲーム大会で友達になったコミュ障で陰謀論者のラドローと、あの忌まわしきライバルで、度重なる詐欺行為により服役中のエディに呼びかけ、最強の曲者ゲーマーチームで異星人に立ち向かう。

ファミコン世代の視点で観てみた結果、当時のオマージュ満載!

この作品はファミコンが発売されるよりも少し前、80年代初めのアーケードゲームが題材になっていますが、HALO(ヘイロー)やCOD(コールオブデューティ)、PS4といった現行のゲーム名も登場したりと現代のゲーム好きがピンと来るシーンも多く、知っていると知らない人よりも3%くらい余計に楽しめます。

とは言うものの、楽しみ方や社会における立ち居地は今のゲームと当時のゲームとでは大きく違っています。

ところがこの映画では昔のレトロゲームの魅力を伝えながらも、パターン化しにくい現代のゲームの楽しみ方に対しても、子供の目線を通じて理解を示しているあたりに好感が持てます。

ゲームだけではなく、異星人「ヴォルーラ星人」は地球の著名人に化けて?電波ジャックをして地球人にメッセージを送ってきます。そこで登場するのはマドンナやダリル・ホール&ジョン・オーツや、挿入歌としてTears for fearsが流れたり、80年を輝かせた面々が登場します。かと思えばケイティ・ペリーなど今のアーティスト名が登場したり、当時との対比になんとも甘酸っぱい感覚に。

そして、任天堂やSEGAなどのゲーム、さらにはパックマンの生みの親であるゲームクリエイター岩谷徹氏(役)が登場したり、エンディングでは日本のアーティストが主題歌を歌っていたり、日本の文化に対するオマージュも見え隠れして、なんとも嬉しいような誇らしい気持ちになります。

これに対してかつてパックマンを楽しんだ一行は敬意を払い、一生懸命日本語で挨拶したり「パックマンは俺にとってビッチ(最高の女)だ。」と伝えてみたり。(これに対してイワタニ教授は怪訝な表情を浮かべる)

無邪気でワンパクでアホな振る舞いに見え隠れする80’s育ちの青春ドラマ!

パッケージやあらすじ、トレーラーだけで判断すると、これはSFなのか?はたまたヒューマンドラマなのか?いまいちピンと来ませんが、その実態はバカ色強めのコメディ。

敢えて80年代当時の映画に倣って言えば「グーニーズ」的な無邪気さ、賑やかさと「ポリスアカデミー」のようなくだらなさ、シニカルさ「ゴーストバスターズ」のような掛け合いの楽しさがあります。

一方、それが勉強なのかスポーツなのかゲームなのか、何かに秀でていたかつてのヒーローが、いつの間にか垢抜けない生活をしていたり。かと思えば、いつも誰かの腰巾着、地味で冴えなかったクラスメートが頭角を現して大活躍していたり。

非現実的なシチュエーションと理解しながらも今の自分自身に重ねて、少しずつキャリアを重ねつつも長い会社員生活と家庭とでがんじがらめになって、環境面でも体力面でも大きく人生の舵を切ることが難しいことに腹をくくり始めた年代には沁みる何かがあります。

巧妙な伏線やメタファー、人物の表情やシチュエーションから味わい深さを探す映画も楽しいのですが、何も考えずにお菓子でもムシャムシャ食べながら楽しめる映画です。

が、ニヤニヤ笑えるコメディと思って観ているといつの間にかドラマ部分に引き込まれてしまい、不覚にもセンチメンタルに、あるいは励まされたりするので油断は禁物ですよ。

キラキラしていた80年代。ファミコンやアーケードゲームで遊びながら無限の未来を思い描いたあの頃から、気がつけば日々の忙しさに振り回されつつも無心で走り続ける我々30〜40代におすすめの映画です!


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