話題のファミコンミニ「レトロフリーク」との比較、メリットデメリットは?


2016年11月10日に発売された「ファミコンミニ(ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ)」が相変わらず人気で、倍以上ものプレミア価格で売られていたりと復刻商品でありながら話題に事欠かない今日です。レトロゲーリバイバルが来ているのか!?

レトロゲームといえば、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、PCエンジン、メガドライブ等、錚々たるレトロゲーム機のソフトを一つの本体に集約して遊べるという夢のようなゲーム機「レトロフリーク」も一時期話題に挙がりました。ところが本製品はライセンス商品でないことや違法すれすれの遊び方、またそのもののマニアックな佇まいから、2015年彗星の如く世に現れてから今ひとつ普及せずになんとも控えめな存在感です。こんな今こそライバル機?である「ファミコンミニ」と特徴、それぞれのメリットデメリットの比較をしてみます。

ファミコンミニのメリット:安価で手軽に楽しめる!

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まずは旬であるファミコンミニから。主な強みは以下が挙げられます。

・値段が安くて手頃
・カセット(ソフト)が無くても遊べる
・デザインが可愛い

まずは5,980円(税別)と安価であること、これは明確な強みです。故にお小遣い制のファミコン世代パパから、温故知新の志の高い若者まで手が出しやすい価格です。
2016112213電源はUSBケーブルで供給可能、コントローラーも2つ付属していること、極め付けはそもそもカセット(ソフト)が無くても最初から入っている30タイトルものゲームがプレイできるという事前準備や初期費用がかからない手軽さも魅力です。本体のシステムアップデートや、複雑に絡まる無数のコードをあれこれ繋ぐ必要も無く、家に届いたその瞬間に始められるという点も強みと言えます。

そしてなによりこの懐かしいフォルムは、当時のファミっ子の魂に訴えかける何かがあります。

レトロフリークのメリット:無数のソフトをコアに楽しめる!

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東のファミコンミニに続いて西のレトロフリークです。主な強みは以下の通り。

・対応ソフトが無数にある
・対応ハードが10種類以上(ディスクシステムは非対応)
・扱いに困るレゲー(レトロゲーム)カセットを整理できる
・どこでもセーブ「ステートセーブ」機能の他に、スクリーンショットや倍速などプレイに役立つ機能が多数!
・ソフトの追加、拡張性が高い

レトロフリークの本体には複数のカートリッジの差込口が付いており、ファミコンのみならず、スーファミやメガドライブ、専用のアダプターを使えばゲームギアなど、国内外問わずその数10数種ものハードに対応しています。
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カセットさえあればレトロフリーク本体にゲームデータの吸い出しが行え以降カセットを差し込むことなくゲームを遊ぶことができるため、所持している数百数千ものソフトも本体に集約し、プレイすることができる夢のマシーンです。

さらにファミコンミニの「どこでもセーブ」機能はもちろん、倍速プレイやスクリーンショット機能など、時間の無い忙しい人でもマニアックに楽しむことができる便利機能も充実しています。

さて、続いてそれぞれのデメリットです。

ファミコンミニのデメリット:飽きが早い?
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ミニファミコンのデメリットは以下の通り。

・プリインストールされている30本のソフトのみプレイ可能でゲームの追加が不可なため、飽きが早そう

基本この一点に尽きると考えます。ゲーム吸い出し機能やアップデート機能が備わっていないため、たとえファミコンカセットを所持していたとしてもプレイすることも差し込むこともできません。対応ソフトの本数で言えば当然レトロフリークには及ばず、30本のタイトルを遊び終えたらやがて飽きが来るかもしれません
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レトロフリークのデメリット:高価・非正規品であるが故の不安

続いてレトロフリークのデメリットです。レトロフリークはゲームを広くあまねく深く楽しめる反面、デメリットも多いです。吸い出したソフトの取り扱いもデリケートで、悪意は無くとも違法性を指摘されることもあります。
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・非正規品なのでアフターサービスや耐久性など保守面が不安
・違法性が示唆されて遊び方がグレー
・価格が高い
・デザインがダサい
・基本的にはカセット現物が必要

5980円のファミコンミニに対してレトロフリークは20,000円(税抜)、手持ちのコントローラーとを繋ぐアダプターセットの場合は23,000円(税抜)、ゲームギア等対応ハード拡張用コンバーターだけでも7,000円(税抜)と、主流ゲーム機さながらの金額です。若い人ではちょっと手が出し難く、ファミコン世代のお父さんも奥様への許諾が必要になる価格かもしれません

また非ライセンス商品であるが故に、故障時の修理やソフトの対応非対応などアフターケアも不安です。またインターネットでは、カセット挿入口が壊れやすいという報告も散見されます。
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そして極め付けは何と言ってもその使い方故に、違法性も示唆されます

基本的には所持しているカセットからデータを吸い出しで個人で楽しむ使い方ですが、吸い出したデータをアップしたり人に渡したりすることはもちろん、吸い出した後のカセットを転売するなど、ソフトの取り扱いによっては犯罪となり、厳しく罰せられます
当然数多くのハードに対応しているからと言って、インターネットでROM(ソフトのデータ)をダウンロードして使用することも完全な違法行為です。
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つまり、基本的には遊ぶためにはカセットは必須ということ

またスロット等の仕様上本体のデザインが多少ボテっとしていて可愛げが無く、見た目の印象はあまり良くありません。

手軽に楽しむのはファミコンミニ、じっくりコアに楽しむのはレトロフリーク

同じレトロゲーム機であっても使い方や仕様、楽しみ方は全く異なります。どのようにレゲーに向き合い、楽しむかによって選ぶ機器が変わってきますので、良し悪しの判断は難しいかもしれません。
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「昔買って未だクリアしていないものを今こそクリアしたい!」といったコアにゲームを遊び尽くしたい方はレトロフリーク、「懐古的にちょっとファミコンのゲームを手軽に楽しみたい!」という方はファミコンミニを選ぶのが良いです。

いずれにしてもオンラインや携帯機が主流になった今だからこそ、一つの大画面で単純な操作のレトロゲームを家族や仲間と楽しむのはきっと新鮮に感じられると思います。

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