ニンテンドークラシックミニファミコンに、創刊50周年としてジャンプバージョンが発売されることが決定!
収録タイトルは「聖闘士星矢黄金伝説」や「ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人」「キン肉マン マッスルタッグマッチ」「キャプテン翼」そして「ファミコンジャンプ 英雄列伝」など、昭和のファミっ子が目をキラキラさせる夢のようなラインナップ。
この中にある「ファミコンジャンプ 英雄列伝」は、少年ジャンプに連載された人気漫画の錚々たるキャラクター達が登場する元祖お祭りゲー。作品を跨いで自分が大好きなキャラクターを操作できるその賑やかな佇まいに当時のジャンプ愛読者達は歓喜。大胆なゲームバランスやギャグ、シリアスが入り乱れるシームレスかつ独特のテイストからネタとして語り継がれる一方で「実はあれは神ゲーだった。」と評価される一面も。
1988年の発売から30年、ファミコンジャンプって結局神ゲーだったのか?ジャンプバージョンより一足先に?試してみることに。
ファミコンカセット「ファミコンジャンプ」を調達。
折しも、満を持してレトロゲームも豊富に取り扱う「駿河屋」が新宿にオープン。先日伺ってみたところ、ファミコンカセットも当然のごとく取り扱っていました。店内を物色していると…
あった!ファミコンジャンプ!
ありました、ファミコンジャンプ英雄列伝。そうそう、この普通の倍近いデカさのカセットだ。
パッケージには孫悟空やケンシロウ、星矢、大空翼、冴羽遼、ジョセフ・ジョースターなど昭和を彩る定番キャラからヌケサク先生、奇面組、アストロ球団、きまぐれオレンジロードまで往年の名キャラクターの数々が記載されています。このファミコン初期の時代に凄まじいお祭り感、これは見ているだけでワクワクする。しかも価格は破格の100円、迷わず購入。すっかり脳内は昭和にタイムスリップ。
レトロフリークにパイルダーオン。
レトロフリークは最高です。当時クリアできなかったファミコンソフトをプレイできるだけではなく、いつでもどこでもセーブ、ロードできるクイックセーブ機能によって、ゲームのデータを吸い出してセーブデータ削除の不安に怯えることなく楽しむことができる、21世紀が生んだ夢のマシン。
プレイ環境は整いました。それでは30年前の忘れ物を取りに行って参ります。
30年後の時を経て、初めてエリア1をクリア!
タイトル画面もオープニング画面も懐かしい。
ある日ジャンプを読んでいたら、突然漫画の中へ吸い込まれてしまい、気がつけばジャンプの世界に迷い込んでしまった!そこではバラバラになったヒーローを集め、世界征服をたくらむピッコロ大魔王の陰謀を阻止する!といったストーリー。
フィールドには北斗の拳のヒャッハーや、どこか見たことのあるおなじみの敵NPCがウロウロしていて、距離が縮まると戦闘が開始。
中には戦意の無い情報提供NPCの場合もあり、これらのNPCを攻撃してしまうと善悪のパラメータが悪に傾き、ロケットパンチなどの遠距離攻撃の射程が短くなってしまいます。体が少しずつ思い出してきた、懐かしい!
懐かしいけれど、本作にはレベルアップの概念は無し。つまり基本的には自身の腕前のみが頼れる武器に。雑魚もここが不足していると、あっという間にゲームオーバーに。
容赦なくタイトル画面へ。
開始して間も無く新たなキャラクターが。怪盗集団「とんちんかん」のリーダー「間抜作」。
父兄の皆さまが思わず顔をしかめそうなギャグ漫画の主人公で、攻撃手段は尻を出したり屁をこいたりといったもの。そういえばこの漫画、何か事あるごとにすぐに抜作が尻を出していた気がする、当時の記憶が蘇ります。怪盗メンバーでヒロインのかん子ちゃん、可愛かった。
やがて「ケンシロウの墓」に夜訪れるとケンシロウがトコトコとやってきて仲間に加わります。経緯はよくわからないけれど、こういった不条理なゲームに対して細かいところを気にするのは野暮というもの、素直にケンシロウの仲間入りを喜ぶことに。
続いてケンシロウと抜作というとんでもないメンバーで荒野に建つ「カイオウの城」へ向かうことに。
実は小学生中学年くらいだった当時、このファミコンジャンプはあまりにも難しく、ここまで到達するのは初めてのこと。やったよ、30年前の自分。
カイオウの城を進んでいくと、短いダンジョンの先にカイオウが鎮座していました。
噂には聞いていたものの、本作は各エリアのボス戦がレースゲーム風だったりRPG風だったりと全て異なるテイストになっている模様。キャラクターの数だけではなくコンテンツの量もかなりのボリューム、そりゃカセットもデカくなるわけだ。
このエリアのボスであるカイオウ戦はシンプルな格闘ゲーム風。距離感を意識しつつ攻撃と防御を使い分けるスリリングなバトルの果てに、どうにかエリア1をクリアしました!
>ページ2「ファミコンジャンプ、クリアできたのか?神ゲーか?そうではないか?」