ゲームの「メレーアクション(Melee Action)」とはどんなジャンル?


昨年末、ゲーマー仲間の間でガッカリゲーとして話題に挙がった「フォーオナー」について調べていた時のこと。公式サイトに記載されていたゲームの紹介文を見てみると、こんな記述がありました。「フォーオナーはヴァイキング、ナイト、侍が登場するUbisoftのメレーアクションゲーム。」うん、メレーアクションね、あの激しい感じのやつ、結構難しいよね。

あの、「メレーアクション」ってなんすか?

ゲームのジャンルは実に多種多様、「ハック&なんとか」とかうんたらかんたらとか横文字ばかり並べちゃってさ、ほんと勘弁してくれませんか…?よくわからないので調べてみました。

「メレーアクション(Melee Action)」とは、戦略シミュレーション要素のある近接攻撃アクションゲーム

早速「メレーアクション(Melee Action)」をググってみたものの、思った以上に説明が出て来ず。かろうじて海外のWikipediaに記載があり、確認した内容は下記の通り。

「「メレー(Melee)」とは、一般的に接近戦の要素を含む戦略シミュレーションゲーム、テーブルトークRPGに用いられる。数フィート未満の至近距離での攻撃を意味する。主に武術や近接武器が使用される。ゲームが複数のシステムを有している場合においては、原則として遠隔攻撃や魔法を使用した戦略シミュレーションゲームとの区別に使用される。」

ピンと来たような来ていないような中でさらに読み進めていくと、ゲームにおけるメレーアクションのルーツ、対象となるゲームの例について記述がありました。

「メレー(Melee)はほとんどのRPGに適用されているが、しばしばFPSでの接近戦においても使用される。その起源は1992年の銃と並列でナイフを選択できる「Wolfenstein 3D」が挙げられる。接近戦に使用する武器(melee weapon)のリスクを考慮し、最も強力な武器として扱われた。

後に、銃を持ちながら相手を蹴る動作も可能な「Duke Nukem 3D」もその代表にあたる。また、2001年に発売されたゲームキューブ対応ソフト「スマッシュブラザーズ」は、そのタイトルにmeleeという文言を使用された。

特にリアルタイムで進行する戦略シミュレーションにおいて、遠隔武器を使用しない歩兵ユニットに対して「Melee(近接)」ユニットと呼ぶことが多い。」

要するにMeleeとは「近接」を意味し、ジャンルとしてのMeleeは一般的に戦略シミュレーションにおける近接攻撃ユニットに対して使用されるもののようです

「フォーオナー」のメレーアクション要素は?

概ねメレーアクションの意味について理解できたところで、公式でメレーアクションを称する「フォーオナー」の特徴、要素を改めて確認してみます。

フォーオナーにはいくつかのモードがありますが、メインとなるモード「ドミニオン」について。公式の紹介文によると、このモードでは4人対4人の2チームに分かれて、刻々と変化する戦況下で、3つのエリアを奪い合います。ここで重要なのはプレイヤー自身のスキルと、プレイヤー同士のコミュニケーション、またチームの戦略になります。また勝利の条件は、エリアの確保や敵の淘汰でポイントを稼いで、相手チームを全滅させることです。

マップ上でキャラクターを操作し、自身の判断で制圧するポイントを決めて攻めていくことが主な流れになり、戦略シミュレーション要素のあるアクションゲーム、これがメレーアクションフォーオナーの特徴です。

和製ゲームにおけるメレーアクションの代表作品は?

メレーアクションの定義は、リアルタイムにゲームが展開し戦略的に侵攻、かつ近接アクション要素があるというもの。この定義でいうと、日本におけるメレーアクションゲームの代表作でいうとこちらになります。

バッサバッサなぎ倒すこのシリーズ

時間の経過と共に両陣営のキャラクターが行動を開始して刻々と戦況が変化していき、対峙したキャラクターと接近戦のアクションで戦うお馴染み「無双シリーズ」がそれに当たります。同じくリアルタイムに戦況が変化する「戦国BASARA」「ドラゴンクエストヒーローズ」もメレーアクションと位置づけられるでしょう。

メレーアクションゲームとは何かが分かってきたところで早速使ってみようと思いつつも、これらは概ね「無双系」で片付けられますし、「ワンピースとメレーアクションが好きなら海賊無双がおすすめですよ。」とか薦めてみたところで、相手も釈然としない表情をするかもしれません。

無双シリーズが急速的に普及してしまった発祥の地日本において、メレーアクションという言葉自体いまひとつ認知されていない印象です。

無双系に加えてフォーオナーなどのようなメレーアクションゲームがもう少し浸透、認知され始めたタイミングを見計らって、ここぞとばかりにカッコよく使ってみたいものです。

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