ジョジョの奇妙な冒険が好きです。特に、カラッと爽やかで分かりやすく、主人公にダークヒーロー感漂う(遺伝子的に)5部が好み。当サイトでは主にゲームの記事記載しておりますが、先日ついに放送開始された5部アニメ版「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風(かぜ)」が嬉し過ぎたので、今回はゲームそっちのけでアニメの感想を。ジョジョ好きはゲーム好き、ゲーム好きもまたジョジョ好きということでまあ早い話仲間みたいなものだと勝手に思い込んでおります。
とはいったものの、当方アニメはてんでズブのど素人ですので、表現の乏しさについては多少ご容赦頂けますと幸いです。
いや正直感動しましたよ!
第一話は舞台ネアポリスの様子〜ブチャラティとの対峙まで
警察と裏社会との癒着が渦巻く舞台となる南イタリアネアポリスの紹介や、そこで暮らす本作の主人公ジョルノ・ジョバァーナの生業、街での振る舞いなど原作には無いシーンが見られました。
二人の女性旅行者がジョルノに道を尋ねているまさにその時スリに遭うものの、直ぐにジョルノが男から財布をスり返す。
ジョルノは女性旅行者に財布を落としたと返し、旅行者たちは「今の人格好良かったね」と去っていく。すると女性のバッグから二匹の蝶が飛び去っていく。
蝶はジョルノの元へ飛んでいくと、2枚の紙幣に姿を変える。ジョルノは「この街では騙される方が悪い」と言って去っていく。
ジョルノがその金でジェラートを買っていると、側に物欲しそうな少年が。それを見たジョルノは「二つ」と、少年の分も頼む優しい一面を見せるが、これは原作には無いシーン。
ここでギャングの一員「涙目のルカ」が登場。
空港周辺で裏稼業を行う男に対しショバ代を要求。男はそこで自分だけではなく商売をしているジョルノの存在を明かす。このシーンもアニメ版オリジナル。
ここで、イタリアに住む「汐華波流乃」という男を探すよう海洋学者にして3部の主人公である空条承太郎から依頼を受けた4部の主人公広瀬康一が空港に降り立ち、タクシーを探す。
康一と空港で出会ったジョルノは、康一に「タクシーでホテルまで運ぶ」と法外な値段でふっかけた末、やはり500円で良いと話す。
康一は疑いつつもジョルノに従い、助手席にトランクを置き後部座席に乗ろうとすると、ジョルノのタクシーは康一を乗せずそのまま走り去ってしまう。
康一は直ぐに自身のスタンド「エコーズACT3」の重力でジョルノの動きを車ごと封じる。ジョルノはタクシーから降り、助手席に康一のトランクを放置したまま一人走り去ってしまう。
康一は自分のトランクを取り出そうとタクシーの助手席を覗くとそこにトランクは無く、一匹のカエルが卵から孵るのを目にする。原作では康一のスタンドでカエルを追いかけるが、アニメではカット。
場面が代わり、逃げ去ったジョルノの元へ涙目のルカが尋ねてくる。
ルカがジョルノにショバ代を払うよう要求していると、さきほどタクシーでトランクが姿を変えたカエルがジョルノの元へ飛び跳ねてくる。
ルカはカエルを叩き落とすよう命じるもジョルノはそれに応じず、逆上したルカがジョルノの制止も聞かずそのカエルをスコップで殴る。するとその衝撃はルカ自身に返ってくる。
ジョルノは「何度も言わせるって事は無駄だから嫌いなんだ。無駄無駄。」と言って去っていく、ここも原作通り。
トランクを失った康一はカフェで金勘定をしているジョルノを偶然発見し、自分の荷物を返すようジョルノに伝えるも、既に売っぱらってしまったのでもう追って来ないでくれと康一に話す。
納得いかない康一はジョルノを押さえつけるべく再びスタンドを発動し、重力でジョルノの動きを封じようとする。
ジョルノは腕をテーブルに押さえつけられ、そのままテーブルをへし折って地面に叩きつけられる。
ここでジョルノはスタンド「ゴールドエクスペリエンス」を発動し、地面を殴りつける。
康一がエコーズでその木を折ろうとするとダメージが自身に返り、動きを封じられてしまう。そしてジョルノはそのまま建物の屋上から逃げていく。
康一は日本にいる承太郎にジョルノの存在と事情を報告すると、承太郎は危険だからもう彼に関わらないよう伝えられる。
ジョルノが電車で移動していると突然ギャングの一員ブチャラティが現れ、車内に落ちていたコインを拾って「君のコインか?」とジョルノに尋ねてくる。
続けて彼は「もし10億リラ(約6〜7千万円)の入ったカバンを拾ったらどうする?」と尋ねてくる。
さらに、涙目のルカの頭にスコップを叩き込んだのはお前か?とジョルノの腕を掴み質問を続け、「汗などでテカった顔の皮膚を見ると、人が本当のことを話しているかどうかが分かる。汗の味を舐めればもっと確実に分かる」と話す。
ジョルノは「知らない」とシラを切ると、ブチャラティはその場は納得したように去っていく。
ところがジョルノはいつの間にか自身が何かを握っていることに気づき、手を開いてみるとそこには人間の目玉が。
ジョルノが動揺していると車窓の外からブチャラティが現れ、ジョルノの汗を舐めて彼の嘘を見抜く。
ブチャラティは「尋問は既に拷問に変わっている」と話し、ジョルノの顔を殴るとそこにはジッパーが現れる。
ジョルノは自身のスタンド、ゴールドエクスペリエンスで対抗するしか無い、という場面で第一話終了。
これこそがジョジョ!演出、表現が凄い!
最近でこそ娘の影響でプリキュアを見ることはありますが、それを除けば私は全くと言っていい程アニメとは無縁。そんなズブのど素人目線で見ると、今のアニメは映像技術が本当に凄い、もう芸術ですね。
特にこれまで実写映画のジョジョで苦い思いをして来た私としても、アニメには大きな可能性と奥の深さを感じます。
これまでのアニメ版ジョジョシリーズも見て参りましたが、そもそも純粋な肉弾戦などの単純明快なアクションとは異なり(もちろんアニメの歴史を遡れば、その表現を作るまでに色々な作り手の試行錯誤はあったのかもしれないけれど)その存在自体が曖昧な精神体であるスタンドで攻撃を加えたり物質や空間を変化させる表現は相当難しいことは推して知るべし。
この映像を作り上げるまでに、一体担当者間でどうやってコミュニケーションを図ったんだろうか。
そういえばPS2の「黄金の旋風」も凄く楽しかったですよ。
せっかくゲームブログなので、ジョジョのゲームについてもご紹介させていただきたく。
最近(といっても3年くらい前)ではPS3、PS4の「ジョジョの奇妙な冒険ASB」や「アイズオブヘブン」が記憶に新しいジョジョゲーですが、前者は主要キャラクターの追加課金という販売方法に大きなバッシングを受け、その影響で後者は鳴かず飛ばず、ピンと来ない作品になってしまいました。
が、過去のジョジョゲーのクオリティ自体はいずれも評価は高く、特に2D格闘ゲームや本アニメと同じテーマである「黄金の旋風」を題材にしたPS2「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風」は、対戦など二人同時プレイ要素こそ無いものの、5部のストーリーをそれぞれのキャラクターで辿っていくアクションやゲーム内の表現は、原作への深い尊敬の念と愛情を感じられるものでした。このアニメを見て久しぶりにプレイしたくなりました。
アニメに話を戻すと、やや駆け足な感はありましたが、このジョジョ5部は、4部の広瀬康一がディオの息子を確かめる序章がやや長く、5部オリジナルの仲間たちが登場するのは少し先だったりするけれど、盛り上がり始める「ブチャラティが来るその②(原作5話)」まで一気に進めてくれたのも嬉しかった。
これまでパット・メセニーやサベージガーデン、イエスなどセンスの良すぎる音楽を起用してきたOP、EDが見られなかったのは残念ですが、初回は時間いっぱいストーリーを見せてもらえたのも有り難かったです。
私よりもずっと愛の深いジョジョラーの方でまた違う感想を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、いちジョジョファンとして、その出来栄えにはとても満足しました。
次回はついにブチャラティの「鋭い痛みがゆっくりやってくるッ!」「スゴ味があるッ!」が見られるのか!あるいはもう少し先の名言「おまえの気高き覚悟と、黄金のような夢に賭けよう、ジョルノ・ジョバァーナ(ドドドドドド)」まで見られるのか?
次回も絶対見たいッ!