ルールがよくわからなかったり、家庭で1日1時間という制限付きだったり、子供の頃にプレイしたけれどクリアできなかったゲームがあります。
が、現行機へ移植されたりファミカセを動かせるレトロフリークなるハイテクマシーンがあったりと、当時果たせなかったクリアを実現する機会に恵まれる21世紀でございます。
私管理人にとってそのひとつは、ファミコン「デジタルデビル物語 女神転生」。
1988年という太古の昔に出ていながら、既に敵を仲間に加えるどころか、合体させてより強力な1体を作ってしまうという合理的かつ画期的なシステムを生み出してしまったとんでもない作品ですが、友達に借りて少し遊んだは良いが、結局楽しめないまま返してしまった記憶がある。
メガテンシリーズはもちろん、ソウルシリーズやその他死にゲーと呼ばれる高難易度ゲームにもなれ親しみ、小2の娘の宿題くらいはギリギリ添削できるくらいの知能を得たから、今プレイしたらそれなりに楽しめるんじゃないだろうか?
Switch「NAMCO MUSEUM」で購入!
当時初代女神転生はアトラスではなくナムコから発売され、現在はSwitchの「NAMCO MUSEUM(ナムコミュージアム)」で遊べる。お得なパック販売はもちろん、特定のタイトル単品を300円(税別)で購入可能。
ということで、初代メガテンゲット。
ところが、この女神転生を買ったわずか2〜3時間後にセールが開始され30%オフになり、ショックで寝込みそうになる。人生とはかくも上手くいかないものか。
その後ケルナグールも買った。
話を女神転生に戻して。
30年以上も経ったのにBGMも主人公ナカジマも覚えている。子供ながらにサザエさんみたいな名前に勝手に日曜日みたいな気持ちになって、ひとりで思考回路をこじらせてのも覚えている。けれど、あの頃なぜゲームを進められなかったのかはあまり記憶に無い。
その理由が分かるのは、今回ゲーム開始直後間もなく理解することになる。
しかし全体的にボテっとしたキャラクター。
この野暮ったいビジュアルが少しずつ改善を重ねていって、あのメガテンや派生作品であるペルソナになったのだから、俺も嬉しいよ。(何様なんだ)むしろありがとうとお礼を言いたい気持ちだ。
ひとりで暖かい気持ちになりゲームを開始するも、その想いは儚くも打ち砕かれることに。
ナカジマー!
難易度超高い問題。
最初に登場した雑魚にコテンパンにされて全滅。
やり直してどうにかこうにか一度目の戦闘を切り抜けたものの、資金不足により回復不能に。レベルを2に上げるのに四苦八苦し、ゲーム開始から30分が経過。
ムズ過ぎる。
このナムコミュージアムにはどこでもセーブ機能が備わっているのでどうにかこうにかレベルは上がったが、当時パスワード制だった本作をクリアした人のことを私は心の底から敬意を表する。
レベルが3〜4くらいになってくると、やっとRPGとしての達成感を感じ始める。
機敏さ(素早さ)を上げると先制が取れ始めたり、強さを上げてHPを高めれば生存率が上がり、火力不足を仲魔で補う。戦い方はプレイヤーに委ねられるというメガテンの本質はあの頃から変わってない。
今遊んでも楽しいか?答えはYES。
今の女神転生はバランスが調整されまくっている一方で、本作はバランスが洗練されていないのだけど、そこがまた良い。いや、洗練されていないんじゃない、振り幅が大きくて大胆なのた。
だいぶコツというか本作のクセがわかってきた。こういうのを手探りで見つけるのも楽しい。
あと、各種表現も時代を感じさせるし、サイバーパンク感を演出しているとも言える。
魔法で混乱させた結果プッツンしたバグ。
「プッツンしてるよね」今使ってみたい言葉ナンバーワン。
80年代を思い出します。
ドラクエ狩りした人、された人も、もしかしたら今じゃお孫さんがいるかもしれないね。
思ってたのと違う未来。
いかん。昭和に思いを馳せていたら意識がタイムスリップしていました。
ある程度初代女神転生の戦い方が分かってきた。レベルもバッチリ上げて装備も揃えられるだけ揃えたので割と余裕が出てきました。この調子でガンガン進んでいきますよ。
最初のボス、魔王ミノタウロスに到達。ササッと倒して次のエリアへ行きたいところ。
ところが…
ミノタウロスの攻撃によっては、HPの高くない仲間は1ターンで死亡。
これ、本当にクリアした人いるのか?ラスボスどころか裏ボスくらいの強さ。当時クリアしたことのある人、名乗り出て欲しい。絶対嘘でしょ?
そのあと道中遭遇するケルベロスを仲魔に入れるのがミノタウロス撃破には必要であることを発見(攻略サイトで)。
マップのメモ必須。だけど、面白い!
その後ミノタウロスを倒し、次のエリアへ進むことができました。進捗率は全体の2割ほど。
超ムズい。
何が難しいって、単純に敵やボスの強さだけではなく、今でこそオートマッピングが当たり前になった女神転生ですが、この初代ではマッパーという魔法で周囲のマップを表示させることはできるものの、どこに階段があって、どこにお店があって…なんて気の利いた機能が実装されるのはもう少し先のお話。
ゆみこちゃんのMPが枯渇してしまった時の絶望感は半端じゃないのだ。まるでライトが消えてしまった洞窟を手探りで歩く感覚に似ている。実際に洞窟をライト無しで歩いたことは無いけれど。
そりゃ当時みんなノートいっぱいに地図をメモってたよね…と、手元で手書きの地図を作りかけたところ、インターネットで先人が残してくだすったマップがあることに気づいた。
30年前の自分よ、便利だぞ21世紀は。
逃げても回り込まれずこけるナカジマ。なかなかのおっちょこちょい。
昨今のシリーズに比べればそれは不便なことも多く。
だけど逆にこの不自由さによって、モンスターに遭遇しないか?戻れなくなってしまったりしないか?という閉塞感とスリルが強まるのだ。
残りのMP残量をきちんと管理しながら奥深くへ進む、この不自由さの先に攻略した時の達成感は、ご丁寧に設置されたボス直前のセーブポイントから好きなだけリトライできるような甘ったれた仕様になってしまった昨今のゲームではなかなか感じられない。
と言いながら、便利になった昨今のRPGは大好きだし、この先登場する女神転生も楽しませていただきますけどね。
結論、初代女神転生、安いし面白いけれど、マップはしんどいしムズいぞ!