行動や選択によって主人公のスタンスが「CHAOS」「ニュートラル」「LAW」に分岐するマルチエンディングの「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY(ディープストレンジジャーニー)」ですが、オリジナル版には新たなエンディングが追加されています。
前回中庸スタンスであるニュートラルのノーマルエンディングを紹介いたしましたが、今回は特定条件によって見ることができる真エンディングについてご紹介します。
※ネタバレを含みます、ご注意ください!
「実り」を集めながら「嘆きの胎」でアレックスと対峙
かつて主人公は、シュバルツバースに突然現れたデモニカを装備した謎の女性アレックスによって殺されてしまう。その時主人公を復活させたデメテルにより連れて来られた「嘆きの胎」で、各層に鎮座する強力な悪魔が守っているフォルム「実り」を集めるようデメテルに依頼される。
戦闘、対話を経て、悪魔たちは調査隊が倒そうとしているシュバルツバースの創造主であるメムアレフと対立する存在であることが分かってくる。
「嘆きの胎」を進んでいくと、再びアレックスが現れる。彼女はフロアを守る悪魔と交戦しながら、主人公を見つけると有無を言わさず何度も襲いかかって来る。
さらに奥へ足を進めると、やがてぼんやりと座るアレックスを発見。アレックスは指輪から浮かび上がる人物を眺めながら、彼女の持つ管理プログラム「ジョージ」と話をしている。セクターで出会ったヒメネスやゼレーニンを殺さなかったのは、自分の行動に対して迷いが生まれ始めていること、そして、ジョージの解析によれば途中で入手した「実り」は、「能力の底上げができる何か」であることを話す。
主人公が何度か「嘆きの胎」でアレックスと対峙、会話するうち「あなたのせいでどれだけの人間が死んだと思っているのか?」と、主人公の行いによって何かの厄災が起き、彼女はそれを阻止しようとしていることをほのめかす。
第五圏へ進むと、悪魔と苦戦中のアレックスを発見。管理プログラムジョージもシャットダウンしてしまい、絶対絶命の状況で主人公が助けに入る。どうにかピンチを切り抜けると、アレックスは指輪を落として去っていく。
第六圏で再びアレックスと対峙。改めて感謝と、主人公はアレックスたちが知っている人物像とは違い、本当に厄災の元凶なのか疑い始めていると言う。そしてアレックスは、自分は主人公が選んだ未来から来た人間であることを告白。
やがて「嘆きの胎」の最下層を守り、最も古くメムアレフに疎まれし者「マリア」から、最後の実りを手に入れる。そこに再びデメテルが現れ、人々から飢えと争いを失くすため豊穣をあたえることが自分の存在意義であると話す。
ここで、集めた「実り」をデメテルに渡さずにいると、彼女はしばらく待つと話して去っていく。
メムアレフ撃破。シュバルツバース破壊後の未来についてアレックスから聞かされる
やがて調査隊は、超進化形態となったゴア隊長からシュバルツバースに関する情報を得て、その破壊と脱出を目的とした「プロジェクト・オメガ」を開始。
苦闘の末、最後のセクターである「ホロロジウム」の最深部を守るシュバルツバースの創造主「メムアレフ」を撃破。これにより不安定になったシュバルツバースからいち早く脱出するため、レッドスプライト号への帰艦を急ぐ一行の前に、再びアレックスが現れる。
彼女たちが未来で見聞きした朗報と悲報、ふたつの事実をこれから話すという。
まず朗報は、主人公たち地上調査委はシュバルツバースを破壊し、地上へ戻ることができる。地上は安寧を取り戻し、君たちにより地球は救われる。ところが問題は救われた後のこと。
悲報として、人間はシュバルツバースを以てしても変わらず、戦争で殺し、快楽に溺れ、飽食に興じ、ただただ地球を汚染を繰り返した。そんな中でなんとシュバルツバースが再び出現、悪魔の侵攻が始まり、一週間と持たず人間は「敗北」したとのこと。待ち受ける未来は不変による滅びであり、結果として、主人公のこの行いは地上に終わりをもたらす。その阻止こそがアレックス達の出した答えであったと話す。
ところが嘆きの胎での主人公の振る舞いを目の当たりにし、主人公は信用に値する人間であることを確信する。アレックスは、力を貸してくれるよう改めて主人公に頼む。
それぞれの管理プログラムであるジョージとアーサーはお互いの回線をつなぎ、それぞれの知識を共有したうえで、未来の破壊を回避するためにはシュバルツバースの破壊と「監視」が絶対条件である答えを導き出す。誰かがシュバルツバースの内部に残り、出現する度に破壊する。
また嘆きの胎で手に入れた「実り」は宇宙卵の欠片であり、持ち主の能力を限界以上に引き上げ、使役する悪魔にも作用し、出現したばかりのシュバルツバース程度であれば十分破壊可能であると分析。
アレックスの頼みに応えると、未来に別の可能性が生じたためか、未来を頼むといってアレックス達は消えていく。
するとデメテルが登場。宇宙卵を正しい所持者3人の霊に返すこと。と言って、全ての宇宙卵をデメテルに奪われ、逃げていく。だが時間がない。するとルイ・サイファーが登場。嘆きの十天への至へ行き、自分で取り戻すように話す。
このゲームは大好きですが、感情移入すればするほどつらいエンディングですね。でもこの形だからこそ深みがあります。
あとは主人公にいつか救いがあればいいのですが。