例によってFPSベテランの同僚たちとランチをしていた時のこと。PS4のFPS「オーバーウォッチ」を一緒にやらないか?とお誘いを受けました。グラフィカルでポップな映像からFPSの中でも異彩を放つ同ソフト、実は軽く触ったことはあるものの、果たして初心者、プレイしたことのない人間でも楽しめるものか?伺ってみました。
「Overwatch(オーバーウォッチ)」について語る人たち
私
1979年生まれ
既婚(娘一人)
趣味:ゲーム、楽器
職業:企画職
好きなタイトル:和ゲー全般、レトロゲーム
FPSは付き合いでやるレベル。「映像が綺麗」という理由でCOD(Call Of Duty)をやってはコテンパンにされる実力。
T氏プロフィール
1979年生まれ
未婚
趣味:ゲーム、スノボ
職業:プログラマー
好きなタイトル:FPS、ダークソウル3、ディアブロシリーズ等コアなものから龍が如く等カジュアルなものまで多数。信長の野望等の歴史ゲーも好き。
FPSはベテランの域。BF(Battle Field)1プレイ中、4はプラチナトロフィーを獲得。
N氏プロフィール
1976年生まれ
既婚(子供なし)
趣味:サバゲー
職業:アートディレクター
好きなタイトル:FPS、ダークソウル3から和ゲーまで。
T氏と同じくFPSはベテランであるものの、先日購入したSwitchのゼルダにハマりすぎてFPSはちょっと休憩中。久しぶりに誰かと一緒に遊べるFPSの「オーバーウォッチ」を勧めてくれました。明るく物知り。
発売後も丁寧な運営体制で、長く楽しめる
N「そういえばお二人は「オーバーウォッチ」はやらないんですか?たまには誰かと一緒に何かやりたいなと思ってまして。」
T「見た感じちょっと趣味と違ったので少し触った程度ですね、俺はリアルなBF(Battlefield)の方が好きで。」
私「結構頻繁にアップデートしてますよね。」
N「そうなんです、発売してからかれこれ1年近く経つんですけど、新キャラが3体追加されているんです。」
私「無料でですか?」
N「無料で。」
T「太っ腹!」
N「マップももう3マップくらい増えてて、既存のキャラクターもどんどんアップデートされてて。キャラによっては必殺技が変わったり、ちゃんと調整入って運営体制がしっかりしているみたいです。」
T「確かeスポーツの種目にもなってますよね。」
N「そうなんです。そういえば確か「ディアブロ」と同じメーカーでしたね。」
私「キャラクターをかなり大事にしている印象ですね。」
N「大事にしすぎて色々言われてもいますけどね(笑)オーバーウォッチの世界観を大事にしつつ漫画を出してみたり、ゲーム以外のメディアへも拡張していて。あるいは新キャラの情報をリリースする時に、ゲームの画面の中でやんわり匂わせたり。」
T「どういうこと?」
N「たとえばゲーム内で「こんなニュースがありました」みたいなニュース映像が出て、その中に天才少女みたいな子がいて「何かを始めたようです」みたいな展開になって。そこで新キャラクターがさりげなく発表される、みたいな。」
私「面白い演出ですね。」
N「一方ではそのやり方がくどかったりするので「いいから早く出せよ!」みたいに言われることはありますね(笑)」
T「でもキャラにテコ入れしたり新キャラ出したり何度も調整かけたり、頑張ってるんですね。」
N「出しっぱなしで発売後はイベントどころかバグの修正もしないようなゲームがある中で、凄く真摯ですよね。」
いわゆるFPSというよりはスマブラ的なお祭りゲーに近い?
N「BF(BattleField)やCOD(Call Of Duty)と比べると、動きや攻撃方法などキャラクターの個性が強いので、何体かは使えた方が良いです。攻める時はこのキャラクター、守る時はこのキャラクターという感じでキャラの個性を活かす形でやると良いかと。」
私「結構お祭りゲーでしたよね。ノリとしてはいわゆるBFとかよりはスマブラなんかに近かったような。」
N「そうかもしれませんね。アビリティなんかを付け替えながらキャラクターを作ったり。攻撃もFPSによくあるエイム使って敵を狙撃するものから、回復したり、味方をワープさせたり、どのキャラクターも型破りな感じです。」
T「マルチプレイはどうすれば勝ちなんですか?」
N「ルールは大まかに二つあって、一つは陣取り、もう一つは運搬、みたいな感じです。陣取りはマップの両サイドからスタートして、拠点を制圧してポイントを取り合って、規定点数まで先に上げた方が勝ち、運搬モードは「ディフェンダー」「アタッカー」に分かれるんです。移動する車をアタッカーが護衛しながら、チェックポイントを通って前へ前へ進んで行く。ディフェンダーはそれを阻止する。」
T「面白いですね。ガチの殺し合いじゃないところが良い。」
N「そうなんですよ、どっちかって言うとガチの殺し合いみたいなものはあまり無くて。」
私「何回死んでも大丈夫でしたっけ?」
N「死んでも大丈夫。死んで点数減る、みたいな仕様だったら躊躇するけど、何度死んでも復活すればいいだけです。」
T「CAD(コールオブデューティ)とか殺してナンボですけどね。BFもある意味そうか。」
私「そういう意味ではギスギスしなくて良さそうですね。」
N「そうなんですよ。守る方はディフェンダーを使って罠を仕掛けて相手の動きを阻害したり、攻める方は火力の強いキャラクターを使ったり。相手キャラを倒せなくても、それぞれチームの目的に合わせた行動で貢献すれば良いんです。」
マッチング(チーム同士の組み合わせ)はシビアなものの、ゲーム内容から場の空気は良好?
T「難易度はどうですか?初心者には結構きつかったりしませんか?」
N「実はそこは結構シビアで。プレイヤーにはランキングが付けられて、シーズン毎、半年に一回とか四半期に一回とかにリセットされるんですが、そのランキングによってご褒美が貰えたりするんです。ところがこのランキングを指標にしてマッチングされるので、シーズンスタート直後は上手い人も下手な人も同じくらいのランク帯だったりするので…」
私「その時点でだいぶ実力の差が…」
N「そうそう。だからその最初の振い落としで相手にコテンパンにされて「キツい…」って感じる人は多いんじゃないかと思いますね。」
T「そういう意味では初心者は気持ち的には辛いかもしれませんね。」
N「そうなんです。」
T「BF(BattleField)とはちょっと違いますよね。BFの良いところは1チーム32人もいるから、一人や二人全然上手く無い人が居ても全く気にならない。中には厳しく言う人もいるかもしれないけど、初心者の人が入って来ても全然ウェルカムですしね。」
※写真は「BattleField1」です
私「BFに比べると、一人の実力がチームに及ぼす影響が大きいよね。」
N「それはありますね。BFなんかに比べて、チーム人数が少ないとやっぱり気になっちゃうかもしれませんね。6対6が前提なんですよ。揃わないと始まらない。」
T「一人落ちると、一方的にそのチームはやられそうですね。」
N「そうですね。ただ、確か途中棄権はペナルティが付いたような。」
私「要練習ですね。でも練習に使えそうなキャンペーンモードって、確か無かったような…?」
N「キャンペーン無いんですよ、オンラインしかなくて。練習モードはあるんですけど。だからそこでまず使おうと思うキャラクターの特性を学ぶことですね。でも私もやり始めの頃、下手くそでもギャーギャー言ってくる人は全然いませんでしたよ。あとは先ほども話した通り、ガチの殺し合いが目的ではないので、目的に対してフォローに徹したり、目的に対する貢献度によって評価されるので、場の雰囲気はあまり殺伐とならないです。」
私「でもPS4のオンラインのプレイヤーさんて結構寛大な方が多いよね。俺なんて足引っ張っちゃってもなんか励ましてもらっちゃって、もう実際に会って一人一人謝って回りたくなるもん…。」
T「そうだね、みんな(Playstation)Plusでお金払える大人の人達だからじゃない?(笑)」