スターオーシャン6 THE DIVINE FORCEプレイ中です。
これまで過去シリーズ全てプレイして参りました。私も2至上主義の一人でしたが、この6はそれを超えるシリーズ最高傑作と言っても良いかもしれません。いや、最高です。2だって20世紀のゲーム史に残る名作とは言っても20以上年も前なのだから、思い出補正は否定できない。
あ、やっぱりちょっと待ってください。6も未クリアですので、実際にクリアしてみて「実はゲームの世界でした」みたいな某作みたいなオチだったら、後から「こんなものシリーズ最低だよ!」と声を荒げるかもしれませんが、心ブレブレのまま20時間プレイしてきた中での感想を。
今風なシームレスな造りでありながら、従来のシリーズらしさ、JRPGっぽさを残している。
オープンワールド的なフィールドが主流になりつつある令和の時代ですが、このスターオーシャン6もまた見える場所は概ね降り立つことができる半オープンワールド的なフィールド構造。ここは前作5と同じ。
大きな違いは、遠くに見える陸地までDUMAなる機能で空中を飛んでいける点。
長距離移動はファストトラベルで、中距離移動はダッシュと、空中をビューンと飛ぶことのできるDUMAでサクサク移動。
このDUMAは舞空術のように飛び回るというよりも空中ダッシュのようなもので、距離を見誤ると崖から真っ逆さまに落下して被ダメする。このDUMAを使った移動やフィールド上での探索が楽しいこと。
そしてフィールドを闊歩している敵に見つかるとシームレスに戦闘開始。
ダメージ数で画面がいっぱいになるほど賑やかなシリーズの伝統芸も健在。サックサクでボッコボコ。
リアルタイムに戦いまくる中、メニューを開いてアイテムなど特定の行動メニューを開いて使用、みたいな昔ながらの操作をしていると「ああ、今自分はスターオーシャンやってるんだな」という気分に。
あとはわざわざ減った体力をメニュー開いてアイテム使って回復したり、街の宿屋に寄って回復したり、ショップで武器、アイテム調達したり…という典型的なRPGの作法に準拠しているところがいい。もうね、RPGってこういうので良いですよ。
トレンドに合わせすぎてしまい持ち味すら失ってしまうゲームも少なくない中、らしさをきちんと残してくれているのは嬉しい。
分かりやすい王道SFファンタジー!
ストーリーは王道SFファンタジー。
いつものスターオーシャンと同じく、高度文明圏に暮らす主人公一行がひょんなことから低い文明圏の惑星に着地。仲間との通信も途絶え困り果てていたところモンスター登場。そこへ現地人である仲間が助けに入るというお決まりのパターン。
お決まりのパターンで何が悪いものか。
バイオハザードだって最初に建物に逃げ込んだら人がムシャムシャ食われていて「ここはヤバいぞ」と振り返ったらゾンビが登場というのが様式美でしょう!もしバイオハザードを初めて建物に入ったら、ゾンビが家族団らんで飯食ってたとか嫌でしょうが!
いやちょっと待ってほしい、それってバイオ7ですね。
取り乱しましたが、スターオーシャン6、こちらもツンデレ君に熱血キャラ、おてんば娘まで定番キャラを漏れなく取り揃えてございましてよ。ツンデレ君が少しずつ心を開いていったり、親が志半ば叶えられなかった夢を追いかけていったりする姿は分かりやすくて胸が熱くなります。
「そんな上手い話があるか」みたいな気持ちで向き合わず、あるがままを受け入れてみれば余計なことを考えずに済むので、ストーリーの理解度も深まり感情移入してしまいそうですよ私は。
スターオーシャンならではの派手さ、大味さも健在!
ところでスターオーシャンシリーズの魅力とは何か?
SFファンタジーか、派手な多段技か?
ファンの方々にはそれぞれのスターオーシャンがおありでしょうが、私にとってのそれはバランスぶっ壊れ性能の装備やスキルビルドでウハウハ楽しむことに他ならないッ!
過去作同様本作でもアイテムクリエイションが楽しめ、中盤のうちに終盤でも活躍しそうな装備を作ることに成功いたしました。
こういうプレイヤーそれぞれが思い思いの遊び方を楽しめる幅広さ、ある種大味な造りもスターオーシャンらしさ。
最近プレイしていたゼノブレイド3なんかとは対極に位置している気がする。
ゼノブレイドも半オープンワールド的なマップの中突然登場する極端にレベルの高い敵に挑むこともできるけれど、そんな天邪鬼な楽しみ方で十分すぎるくらいレベル上げまくって挑んだボス戦も苦戦したりする。自由度高そうに見えて絶妙に計算し尽くされていた。
またスターオーシャン6は、習得することで分かりやすく強くなってくれるスキルも良い。
丁寧にレベルデザインされたゲームを求めるプレイヤーにとっては、もしかするとスターオーシャンの造りは雑に感じるのかもしれないけれど、そんな大らかさも君の魅力さ。
クリア後のデータ引き継ぎ周回プレイが欲しかった!
既にクリア報告があがっている本作ですが、クリア後のデータ引き継ぎ周回プレイは無し。今回も。
やり込み要素の多い、しかもダブルヒーローシステムで仲間との親密度などで展開の変わる本作において周回しやすい要素が無いのは辛い。
過去作ではボイスコレクションやモンスター図鑑の記録など一部引き継ぎはあったけれど、せめてDUMAの強化か何かだけでも引き継げたら快適な2周目が楽しめたのに!なぜこうも頑なにこれを入れないのかトライエースよ!歯を食いしばれ!
ふふ、まあそう慌てるな。1周目をプレイしているうちにどうすれば効率よくストーリーを進められるのか分かってくるはずだ。
おまけにスキルを習得すればレベルだってサクサク上がる。その経験や1周目で得た知識こそが2周目の引き継ぎ要素なんじゃないのか!?そういうトライエースのメッセージを感じる。いや、感じないよ。引き継ぎ要素欲しいよ。
だがしかし、それを持ってしても有り余るほどの楽しさ。
そもそもまだ1周だってクリアしていないのだから、エンディングを迎えた結果、やっぱり1からやり直しても苦にならないと思えるかもしれない。
ということで、引き続きエンディングに向けて突き進んでいきますよ。
いや、アイテムクリエイションでもっとぶっ壊れの装備を作りたい!