ドラクエは楽しい。プレイしていてワクワクするし、心揺さぶられる。この気持ちの高まりは、すぎやまこういち氏の作曲したBGMによるものかもしれない。
作曲家であるだけではなく、このすぎやまこういちさんは実はとんでもない伝説をいくつもお持ちでいらっしゃるようですので、その凄さについて一部をご紹介いたします。
伝説その1:お金が無かったので仕方なく東大に進学。
独学でクラシック音楽の勉強を重ねたり、高校生になるとジャズバンドでベースを担当したりと祖母や両親といった家庭や周囲の影響によって幼少から音楽に親しみ、その後音楽大学への進学を望んでいた。ところが、お金がなかったため「仕方なく」東京大学理科II類に進学。
また在学中は想像していた以上に学業が忙しく、音楽活動をする自由な時間がなくなることを嫌い、同じく東京大学で同等の難易度を誇る教育学部教育心理学科へ傍系進学、その後同学部を卒業。
伝説その2:ドラクエのテーマ曲は5分で完成。
ドラゴンクエストシリーズを代表するタイトル曲「序曲」のメロディを完成させるのに所用した時間は5分以下。
これに対して『「序曲」が出来上がるまでには「5分+54年」と考えてください。つまり、僕の54年間の人生が無ければ、あの「序曲」は出来なかったわけです。』とも語っている。
尚、ドラゴンクエスト1の曲は、全て1週間で完成。
現在ドラゴンクエストシリーズの作曲については基本的にプレイしてから行う。「『ドラゴンクエスト』の音楽を作るのは天職だと思っています。命ある限り(ドラクエの)曲を作っていきたい」とも語っている。
伝説その3:ドラクエシリーズのプレイ時間、やり込み度合いが凄過ぎる。
本人も大のゲーム好きで、ドラゴンクエストⅨのプレイ時間は300時間、ドラクエⅧは800時間など、その他のシリーズも同等の時間プレイしている。
またドラゴンクエストシリーズは基本的に全てのキャラクターを最大のレベル99にまで上げ、ドラゴンクエストⅣでは、裏ラスボスであるエビルプリーストを3ターンで撃破。
ドラクエで好きなモンスターはドラキー。「シルエットが指揮者みたいで、かわいくないですか?」とのこと。
伝説その4:米寿になった今もなおコンサートでは現役の指揮者
1931年4月11日生まれの同氏は2019年現在88歳と米寿を迎えた今もなお現役の指揮者で、定期的に開催しているコンサートで指揮棒を振るっている。
またコンサートのMCでは、「こんにちは、すぎやまこういち レベル88です。」など、年齢をレベルで話することがある。
2016年9月には、84歳292日で「The oldest videogame music composer(最高齢でゲーム音楽を作曲した作曲家)」としてギネス世界記録に認定され、『ギネス世界記録 2017』日本語版に掲載された。
伝説その5:クラシックは独学。ポップスの作曲家としてもアーティストに楽曲提供。
ハ長調と、ホ長調、違うキーの曲を同時に鳴らすことで独特のハーモニーが生まれる「復調」という技法などキャッチーなメロディーに不協和音を潜ませたりすることで、たとえばドラクエⅣのラスボス変形デスピサロのような不安定な異様さがストレートに伝わってくる。クラシックのあらゆる高度な技法を場面に応じて使いこなすが、これらの知識については完全に独学。
また、ゲームや映画のBGMだけではなく、ジャズやポップスの作曲も多く手がけ、島谷ひとみによってカヴァーされたことでも有名な「亜麻色の髪の乙女」(元々はヴィレッジ・シンガーズの曲)や、アニメ「DRAGON QUEST-ダイの大冒険-」でも、オープニング、エンディングのテーマソングも作曲している。
CMソングとしての楽曲提供は2000曲以上。
以上、すぎやまこういち氏の伝説エピソードまとめでした。まさに生けるレジェンド。ルーツを知ると、これまで何気なく聴いていたドラゴンクエストのBGMもシーンとそこに流れる音楽の関係性に想いを馳せ、より楽しめるかもしれませんね。
現在同氏は88歳。ドラクエシリーズを楽しんできた身としては、無理をせず、それでもレベル99を超えるまでドラクエの音楽を作り続けて欲しいものです。
すぎやま先生大好きで、大尊敬してます!
どうかいつまでも健康で長生きして素晴らしい音楽をまた聴かせてください!!!
ドラクエ12楽しみにしてます!!
ドラゴンクエストが面白いイルとルカの不思議なカギをいつもやってます。曲がいい!