「新すばらしきこのせかい」の感想。面白い?つまらない?


Switchの「新すばらしきこのせかい」プレイ中です。佳境に入り、クリアが目前になってきた印象。というか強化が楽しすぎて序盤で張り切りすぎたため、ストーリー進行はもはや消化試合。

面白い?つまらない?とか、思わせぶりなタイトルにしてしまいましたが、いきなり結論を申し上げるとそんなわけで面白いです。

ボタンと画面タッチというDS版の特徴的な操作は、1画面になって一体どう進化したのか?不安ではありましたが、なるほどシンプルで直感的な操作がちゃんとボタンで再現できている。

どこが面白いのか、ネタバレにはほどほどに配慮しながらご紹介します。

脳筋プレイヤーにはたまらない!恒久的にガンガンステータスアップ!

舞台となる渋谷に点在するフードショップで食事をすることで、恒久的なステータスアップをどんどん行うことができる。こういう大盤振る舞いするRPGはそう多くはない。

強くなるほど傾斜がかかる一般的な経験値制とは違い、戦えば戦うほどメキメキ強くなっていく。むしろレベル上げをしている時が楽しいのだ。

メキメキ強くなるのが楽し過ぎて、序盤であるDAY5時点でなんとレベルを70以上にまで上げ、主要なパラメータはホレこの通りカンストさせてしまったよ。やり過ぎました。

チートじゃないよ。

主要コンテンツ「バッジ」は、メガテン、ポケモンにも似た育成要素なんじゃないか?

すばせかといえばバッジの成長も楽しい。

戦闘を繰り返していると装備しているバッジのレベルがメキメキ上がっていき、効果の全く異なるバッジへ進化することも。

ちょっと待ってほしい、バッジそのものをカスタマイズすることはできないけれど、これはあれだ、どことなくポケモンやメガテンの体験に近いんじゃないか。

ポケモンやメガテンは、仲間のレベルを上げるとやがて全く特徴の異なるモンスターに変わって、インフレを続けるスーパーサイヤ人みたいな喜びがある。逆に思ってたのと違うのが出来上がってしまうこともあり、そこは開けてビックリ玉手箱的な楽しみでもあるけれど。

どのコンテンツも、触れば触るほど成長に作用!

育成の過程でフードショップやアパレルショップを使っていると解放されていく関係図がこのキャラクターボードなのだ!

これらを解放していくと、シンクロコンボをし易くなる機能が追加されたり、フィールドでのアクションが増えたり、一度に連続して戦えるチェイン数が増えて効率的に育成できたりと、さらに便利な機能がアドオン。これまでと全く異なる戦略が楽しめたり、これまで入手できなかったエリアのアイテムなども獲得できるように。

最近ウチの7歳の娘が「好きな人図鑑」という、クラスメートの好きな人のスペックをメモしておくというとんでもないノートを購入し、クラスの「イツキ君」というメンズの性格や良いところを事細かにメモっているのだ。

それは全く関係の無い話でしたが、寄り道や何かで獲得できる通貨「CP」で解放していくと、ますます強くなっていく。こりゃやめどきを失うソシャゲの手口じゃないですか!

ゲーム中のコンテンツを図にするとこんな感じ。

掻い摘んで申し上げれば、フードもファッションもリワードも、触れば触るほど最終的に主要なコンテンツである戦闘に作用していく楽しさ。

操作性も良好!ガチャガチャ遊ぶも戦略的に戦うも良し。

冒頭で申し上げた直感操作が1画面とボタンでどのように再現されたか?というと、4人のメンバーが装備するバッジの種類によって4つのボタンに割り当てられ、各ボタンを押すとアサインされたキャラクターが次々に攻撃を開始。

その昔、ヴァルキリープロファイルというRPGがあり、プレイステーションコントローラーの〇×△□ボタンにアサインされたキャラクターが代わる代わるに攻撃を繰り出すあの感じが3Dになったような。

あれは画期的で名作だった。

一方の新すばせかは回避があったりキャラクターを移動させたりというアクションがあるけれど、体感的には近いものがある。

敵との距離が離れていても、割と近くまでグーンと接近してくれて近接攻撃を当ててくれるので、適当操作でも見た目のインパクトもデカめ。

新すばらしきこのせかい、JRPGのいいとこ取り!

脳筋的にガチャガチャ連打してもそれらしく楽しめるし、一定量使用することでチャージが必要なとなるバッジのリソースを管理しながら戦略的に戦うもよし。今はこういう色んな遊び方ができるのが主流になってきているのかも。物事を合理的に順序立てて考える賢い肩だけでなく、私のように難しいこと考えるのが得意ではない人間でも楽しめる。誰がアホだよ。

あと、駅周辺だけではなく、宇田川町とか道玄坂周辺のゴチャッとしたあの雰囲気をよく再現したと思う。

そして基本のスキームが楽しすぎて肝心なシナリオについて触れておりませんでしたが、内容の良し悪しは人それぞれとして、前回同様1日ずつチャプターが進行し、主人公たちがなぜこのデスゲームに参加するに至ったかが解き明かされていく構成は進める度にワクワクが生まれるのでこれまたよろしい。

これだけ面白いのに、発売日前後Amazonのランキングではパッとせず。

スクエニ往年の名作続編でありながらここまで話題にならないのは、ひょっとしたら私自身パラレルワールドであるすばせかのUGにいるのではないだろうか!

とか思いつつも会う人会う人に会話できるので、単純にみなさん自分に合うゲームかそうでないか見極めているだけでしょうな。

がしかし、十分面白いので、特に前作プレイ済みで感銘を受けた大人になっちまって厨二は卒業したお兄さんお姉さん、ためらわずに買ってみるのをおすすめします。

前作の登場人物がストーリー本編を乗っ取って主役級にガンガン絡んでくるので、シリーズ未プレイであればスマホやSwitchなどの現行機でもプレイできるので、セール狙いで触ってみるのも良いかもしれません。

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