[ネタバレなし]聖剣伝説 VISIONS of MANAクリア後の感想。他シリーズとの比較。


聖剣伝説 VISIONS of MANAクリア!

登場するボスも全て撃破!

これまで過去シリーズをプレイしてきたファンとして、まずはシリーズを忘れずにリリースしてくれたことへの感謝と祝福の想いを込めながら、期待3割お布施7割くらいの気持ちでプレイ開始。あとは世界中を巡って拠点を踏破することでトロコン!という段階までやって参りましたので、一旦感想を。

※ストーリーのネタバレは含みません。
※クリア後の要素について最後に触れます。

世界の作り込みが凄すぎる。

「オープンフィールド」という思わせぶりな表現に「いったいどれほど広大なフィールドを駆け抜けられるのか?」と胸膨らませながらその大地へ降り立つと、実際にはこれまでの聖剣伝説と同じくかなり一本道のアリーナ型構造だった。

けれど、オープンフィールド、悪くなかった。

「オープンワールドこそ正義!」世間の風潮的にそうなりがちだけれど、別にこれでよし。別に一本道だっても面白いゲームはたくさんあるわけだし、思わせぶりで紛らわしい表現なんてしなくても良いのに。(そういうつもりで謳ったわけじゃないのだろうけれど)

まあ、思った以上に一本道でビビったけどな!

しかしながら、その作り込み度合いは職人技。

絵本から出てきたような建物や自然をよくもここまで立体に作り上げたもんだと感心。

光の綺麗さとか、もう執念とすら思える。

歩いた跡が残る水っぽい雪の表現なんかも秀逸。

テイストの違いはあるけれど、FFよりも非現実的でずっと好みだった。ただ単にリアルな世界を作ったのではなく「聖剣伝説ってこういう世界観だよね」というイメージをそのまま3Dの世界に落とし込んでいる印象。分かってらっしゃる。

システムは派手さに欠ける?

システムは意外と小さくまとまっている。

お馴染みクラスチェンジシステムは、各キャラクターに対して精霊ごとに設けられたクラスひとつひとつで習得できるアビリティが異なる。

が、レベルアップ時や特定のポイントで獲得できるSPを消費して習得したアビリティはそのクラスでのみでしか使用できず、クラスを変更すると、変更前に習得したアビリティは使えなくなってしまうのだ。

よって、貴重なSPを節約するためには、序盤からある程度「これ!」という戦い方や方向性、すなわち使い続けるクラスを決めてSPを割り振っていく必要がある。

そして、プレイヤーの強化は基本的にはレベル依存。どうにか無茶して強い武器を取ったところでバランスをぶっ壊して遊べるようになるわけでもなく。

レベルをコツコツ上げればグッと強くなるので、レベルを上げたきゃ来た道を行ったり来たりしながらレベル上げをするのが良さそう。ある程度ストイックさも求められるかも。単純作業が苦手な人は時々苦痛になるかも。

それから、ドーピングアイテムにも使用回数に上限があるのが残念すぎる。

魂石とアビリティシードは悪くない!

敵がまれにドロップする魂石をアビリティシードと交換し、自由にアビリティを付け替えられるのは良い!

けれど、もう少しアビリティにもバリエーションが欲しかった。

ストーリー展開はかなり好き。だが、語りが長すぎて間延びが凄い。

小学生だった当時初代聖剣伝説のストーリーに心動かされた身として、聖剣伝説からストーリーは避けて通れない重要な要素である。

結論、良かった。とにかくエンディングの締め方は秀逸で、シリーズの中でも好きな部類。

が、本編の語りが長いよ。

「頑張ろう!」「負けるな!」「僕が助けるよ!」

みたいな道徳の教科書に出てきそうなセリフを延々喋っている。セリフは10分の1くらいで良い。誰も彼も語り出し過ぎ。

私の超個人的な独断と偏見で、セリフの量、言い回しの深みの観点で、過去シリーズにおけるストーリーの特徴を分類してみた。

仲間!友情!愛情!みたいなことをダラダラ語るので、ちょっと胃もたれしそうではあった。

行間を読む暇も与えられないほどずーっと語っている。そしてずーっと落ち込んで、それをずーっと励ましている。女子校かよ。感情の波が落ち着いてもずっと語っている。感動の押し付けが凄い。

わかったからもう行こうよ。

これもプレイヤーの好みか。緩く長く会話を聞いているのが楽しめればしっくりくるかもしれないけれど、私なんてイベントシーンでボタン連打ですよ。

ただ、エンディング本当に良かった。もうあの終わらせ方はシリーズで一番感動したよ。なんだよ、結局感動してるんじゃんね。

クリア後の解放要素で楽しさが倍増した!

ここからはクリア後に解放される要素について。

クリア後にはいくつかの寄り道イベントの他に、新しいシステムが解放に。

ざっくり言うと、マスターしたクラスのアビリティや精霊器、武器を自由に付け替えることが可能に。

これさあ、超楽しいよ。本編やってる時から解放すれば良いのに。

何を勿体ぶっているのか。先ほど派手さに欠けると申しておきながら、クリア後のビルド要素はかなり幅広く遊べる。

あとはサブクエの量が膨大かも。全部クリアしていると70〜80時間くらいかかりそうだな。

強くてニューゲームもバッチリ備わっているので、サクサクプレイして物語をもう一度振り返るのも良さそう。

結論、本編は普通。で、エンディングから一気に楽しさが加速して評価が神ゲー寄りに傾いた。本編でもうちょい頑張って欲しかったな。

あとはPS4版をプレイ中の当サイトメンバー夏海嬢は、度重なる処理落ちとロード時間の長さ、快適性の面で悩まされている模様。PS5版とで評価は分かれそう。PS5版プレイ中の私はまだ快適ではあるけれど、必殺技撃ち放題や召喚モンスターが出てこないなどのバグが頻発。まあ許容範囲ではある。

古き良きオールドタイプのアクションRPGを求めているのであれば、まず後悔することは無いかも。良作だった!

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