PSVRでスピード、疾走感、グルーヴを求めるならこの「Thumper」がオススメかも!


周囲ではFPS「Firewall Zero Hour」、そして私は「ASTRO BOT:RESCUE MISSION(アストロボット:レスキューミッション)」と、PSVRタイトルにハマっています。そして直近でも今後注目度の高いVRタイトルも発売を控え、やっとVR元年の到来か?という印象はあります。

プレイ中のVRタイトルがありながら、周囲のVRプレイヤーから勧められたこともあり、世界中のゲームメディアから様々な賞を受賞してきた「Thumper(サンパー)」をプレイしてみましたので、こちらについてもご報告させていただきます。

「Thumper」はメロではなく、ビートを楽しむ音ゲー

「音ゲー」に括られているようですが、パラッパラッパーとか太鼓の達人みたいなものをイメージしていたらそれはちょっと違うかもしれません。

スピード感あるテクノビートやどっしりと重みのあるビーツに合わせ、激しいドラムンベースのグルーヴを感じながら、超高速で「メタルビートル」を操作します。BGMに合わせて、途中途中登場する障害物やカーブなどをボタン操作で避けたり踏んだりするというゲームです。

どちらかというとメロというよりはビートを楽しむ、レイヴ系というかそっち系のカテゴリーです。オランダのカフェで一休みしてからプレイしたらとんでもなく楽しいかもしれません、もちろんシラフでも楽しいですが。何を言ってるんだ。

なぜ「リズム・バイオレンス(暴力的)」というジャンルなのか?

さて、最初にこのThumperを知った時に「リズム・バイオレンス」というそのキャッチフレーズに違和感を感じていました。

というのも、どのトレイラー映像を見てもグランドセフトオートのような暴力的な表現や、ましてやバイオハザードのようなグロテスクな描写やなど微塵も無く、どちらかというと抽象的で無機質、近未来的で金属的なその映像からはとても「バイオレンス」をイメージできなかったので。

なんかキモくてデカいボスが出てくるけどね。

全部で10近いステージの最後には超デカいボスが待ち構えています。と言っても、それぞれが何か攻撃を仕掛けてくるわけではなく、あくまで演出のひとつ。

基本的にはリズムに合わせて走り抜ければやがてボスは勝手に沈んでいきますが、このボスのビジュアルはややホラー感があります。

そもそもこの「Thumper(サンパー)」という言葉を調べてみると「大きな物音、騒音」という意味合いもあるようで、確かに激しく押し寄せる音の波という意味では確かにガツンと来る暴力性も感じます。おそらくこれがバイオレンスである所以なのかと。

また、触手や鋭利な棘を思わせる抽象的なオブジェクトもどことなく不気味さもあり、これらに衝突、あるいはカーブにおけるボタン操作に失敗するとメタルビートルが衝突し破損、繰り返すとミスになってしまいます。この破壊的な描写もややバイオレンスと言われればその通りかもしれませんが、残虐な描写が出てくるわけではありません。

高速をバイクで走っている気分!

それにしても、こういったVRのゲームの楽しさを言葉で言い表す難しさたるや。仮想現実とはよく言ったもので、このThumperも然りVRのゲームは直感的でインタラクティブ性が高いので、何か分かりやすい例えはないものか。

感覚的なお話で補足させていただきますと、このThumperの感覚って、高速道路をバイクで走っているような感覚に近いかもしれません。

もう手放してしまったのですが、その昔私は中型のバイクに乗っておりました。大学生の時、それはもう楽しくてですね、今思えば随分危なっかしい運転をしていたと思います。特に高速道路。

走り慣れた下道はともかくとして、高速道路は100キロ近い速度をむき出しの身体で走るわけですから、ずっこけたら当然擦り傷打撲のレベルで済むはずがなく。

にも関わらず、当時はスピードを出すことがとにかく楽しくて。バイクに乗って高速で走ると視界がしゅーっと狭まるんですね。若いって、本当に怖い。あの感覚に近いです。

ボブスレーに近い!?

冬季オリンピックなどでよく目にする競技、ボブスレーなんかにも近いかもしれません。

屈強な男たちが巨大なソリを押して助走をつけちょこんと飛び乗り、凄まじい速さで走り抜けるインパクトのあるアレです。

ご存知か分かりませんが、ボブスレーをなめてもらっては困りますよ。その速度たるや130km/hにも及び、在来線の電車くらいの速さで走っているというとんでもなく危険な競技なのです。
ちなみに乗る人数や滑り方により名称は異なり、座り込み「ボブスレー」仰向けの「リュージュ」うつ伏せの「スケルトン」となります。危険ではありますが、やはり見た目のインパクトはあるので、冬季オリンピックでは必ず注目したい競技ではあります、ボブスレー。

ちなみにボブスレーについて熱く語っておりますが、私もちろん一度もやったこともなければ、冬季オリンピックはいつでもYahoo!ニュースで開催中であることを知り、気がつけば終わってしまっているという関心度合いです。なんであんな危険な競技をやっているのか、何が彼らを駆り立てるのか。…危ないんじゃないのか?

スピード感と音の波!

大分脱線しましたが、Thumperに話を戻すと、今までやってきたPSVRのゲームと比較しても似たタイプのものは無く、スピード感で言えば最高峰かもしれません。

繰り返し遊ぶことで少しずつ上達していくタイプの覚えゲーなので、こんな速いの絶対無理!と思っていても、いつのまにかBGMのグルーヴを楽しむ余裕が出て来るようになります。

VR「対応」なのでVRが無くても楽しめますが、この疾走感と音楽のグルーヴ感は、ぜひVRで楽しんでみて欲しいです。

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