何これ…!スイッチ「妖怪ウォッチ4」を大人がプレイしてみた率直な感想。


大人になりたい。

子供と向き合う時「もっと大人にならなければ」と思う節がよくあります。私に限った話ではなく、社会は社会で何気ない瞬間大人になりきれていない人もよく目にするのも事実。例えば職場でよくよく周りを注意して見てみると、ほとんど全ての人が目ヤニをほじった後でその程度を確認する。だけど問題はそこからで、経験的観測で申し上げれば男女問わず8割の人が床に捨て、2割の人が扱いに困りパクリと食べているのを見ていると、ああ子供も大人も本質はあまり変わらないなとホッとする瞬間があります。

前置きが長くなりましたが、つまり何が申し上げたいかというと、子供向けのゲームだからと言って、面白さの本質に目を向けずにプレイしない人も多いのではないでしょうか。

私だよ。

先日発売されたニンテンドースイッチ「妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている」の評判が良いことに加え、それこそ子供の頃散々お世話になったゲゲゲの鬼太郎も登場するということで、どれひとつおじさんもやってみようかと思い立って購入。するとどうだ、面白いじゃないか。やっぱりやらず嫌いはよくないな。

ということで目くその話からで恐縮なのですが、この妖怪ウォッチを久々にプレイしてみることにしましたよ。

その前に妖怪ウォッチ経歴と、現在プレイ中のゲームについて

その前に私の妖怪ウォッチ経歴から。

妖怪ウォッチは初心者中の初心者。言ってしまえば妖怪はジバニャンと、それに似た白いヤツくらいしか知らず。まあ概ねポケモンの二番煎じで可愛い妖怪を集めて捕らえて戦わせて…みたいなものだろうな、というバキバキの先入観付き。

その後ニンテンドー3DSで妖怪ウォッチがブックオフかどこかで裸で500円くらいで売られていたので試しにと買ってみたきり没頭することもなく封印。思ったよりも面白かったけれど、並行して進めていた輪をかけて面白い何かにすっかり関心を奪われてしまい、それっきり。

直前までプレイしていたのは「ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ」。国家同士の戦乱を描いた大河ファンタジーと、その火中で巻き起こる出来事や人間ドラマが今になって染みてきます。小学校の頃にプレイしても、さすがにこの複雑な関係性は分かるまいて。

さてさて、というところからの妖怪ウォッチ再スタート。偏見はあるとはいえ、人としての成熟度はともかくとしてすっかり大人になってしまった私にとってこの妖怪ウォッチ新作は果たして楽しめるのか?

ノスタルジックな街並みと世代交代

今回の妖怪ウォッチ4は、過去作未プレイの場合にストーリーの全容が分かるか?と言われると答えはNO。

ジバニャンはドラえもん張りに当然のごとく主人公ケータくんの家でくつろいでいるし、お母さんもジバニャンやウィスパーの存在に何の疑問も抱いていないところを見ると、概ねこの関係性は出来上がった上でのお話。主人公とジバニャンとの馴れ初め、そしてお母さんが多分腰を抜かす(それ以外の展開は認めません)くだりが見たかったり、あるいはこれを機に妖怪ウォッチのルーツを事細かに知りたいのであれば、過去作をプレイする必要がありそう。

そうそう、このコロコロコミック感。

街を歩いてみると、どこか見慣れた現代の日本の住宅地。架空の土地なのでしょうが、なんともノスタルジックな雰囲気。この素朴な街並みと小学生のキャラクターを操作して町中を探索していると、その昔近所の公園をハシゴして昆虫を探し回っていたのを思い出した。懐かしい風景。

であるが故に、その辺にボロボロと落ちているお菓子、野菜、アジの干物、生の刺身など回復アイテムを拾って食べることに物凄く罪悪感を覚えたりもしますが、それでも体力が下がればためらいもなく拾い食いするのがゲームの世界。

そして驚くべきは登場人物。

第1章でケータが迷い込むのは30年後の世界。そこで出会うキャラクター「ナツメ」は、なんと主人公ケータの娘なのだとか。


ナツメもケータ同様妖怪ウォッチを装備して妖怪を使役して戦う妖怪ウォッチャー。

妖怪ウォッチってポケモンと同じくらい歴史があるかと思いきや、なんと2012年の初登場からまだ6〜7年程度と年数も浅いことに驚き。されど7年。誰だって生活は大きく変わっていておかしくない年月。と思ってノスタルジックな町を主人公ケータに代わってナツメでプラプラ歩いていると、ああ自分の5歳の娘もやがて小学校に入り、こうやって友達と遊びにでかけるんだろうなとしみじみ思うわけです。良い友達ができるといいなあ。

今風の楽チン快適操作!

立て続けにジジくさい事を申し上げると、こういうカジュアルなJRPGを遊ぶにあたってはとにかくサクサク遊びたい。敵とエンカウントしてちょびちょび経験値を貯めて、町の人からのヒントを頼りに次の行き先を探し歩いて、なんていう怠い作業は…大好きですが、やはり快適なユーザビリティも大事。実際積みゲー多いし。と、昔ながらの素朴なスタイルを覚悟していたらあらビックリ。

前作までのコマンド式バトルはリアルタイムアクション型になり、オートバトルはもちろん、なんとフィールドも次の目的地までオートで連れていってくれるという至れり尽くせり今風な快適かつ楽チンポンな仕様。人間こうしてどんどん堕落していくのだなと思いきや、通り過ぎる建物には見つけると報酬のもらえる隠しエンブレムがあったり、道にはボロボロとアイテムが落ちていたりとこの怠惰なオート移動中にもちゃんと新しい発見や探索をもたらしてくれる構造。

どこに行っていいか分からず、クラスメートの噂に頼るしかなかった無情な難易度のファミコンゲームをしていた当時の私が見たら大層がっかりしそうな甘やかされたシステムではありますが、それが快適であることには違いなく。楽〜。

RPGの楽しい要素全部乗せ!

そんな発見に満ち溢れた町で宝物を探し回ったり、妖怪を見つけて仲間を増やしたり、武器や防具を生成したり、自分の好きな方針で成長させたり技を覚えたりとJRPGの楽しい要素を全部上手にごちゃ混ぜにした印象。ちょっと探索して何か行動を起こせば反応が返ってくる。発見、挑戦、報酬がいたるところに散りばめられていて、すぐ楽しさや嬉しさに直面する。何これ、楽しいぞ。

過去に3DS版を途中で投げてしまったけれど、今回の妖怪ウォッチは本気な気がする。3DSが本気じゃなかっただなんて微塵も思わないけれど、シリーズを重ねるごとにちゃんと磨き上げられていることに驚き。

あとストーリーは正直コロコロコミックレベル。私が今小学校3年生くらいだったら大笑いしていたかもしれない。あるいは軽く泥酔しながらプレイしたら大爆笑しているかもしれないし、この先この世代交代という大きな流れに涙を流すかもしれない。だけど、何より「妖怪ウォッチは子供のコンテンツなので大人が遊ぶものではない」という先入観と疑いの目を持ってゲームを開始したことに対して謝りたいし、もっと言わせて頂くと、この記事を書き始める時に目くその話から始めてしまったことに対し、レベルファイブさんには本当に心の底からお詫び申し上げたい気持ちでいっぱいです。

とはいっても、ニンテンドースイッチだけでも並行してファイナルファンタジーXIIやホロウナイトを進めているこの状態で、果たして数日後も同じテンションでこの妖怪ウォッチを続けられているのか?

また後日ご報告いたします。

この記事へのコメント

  1. お母さんがジバニャンとウィスパーの存在に何の疑問も抱いてない→お母さんは妖怪見えない。

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