※本稿はストーリー上重要なシーンの検証となります、ネタバレにご注意ください。
世間の酷評に打ちのめされながらもクロノクロス ラジカルドリーマーズエディションを細々とプレイ中です。
ところで、このリマスター版には「強化モード」というものがある。
かつてオリジナル版をクリアした人間がより快適にストーリーを追うことができるよう、敵の攻撃を全て回避してくれるというとんでもない機能。こいつであらゆる敵による全滅の危険から解放され、邪魔な雑魚はもちろんボスキャラの攻撃も恐るるに足らず。
ということはですよ?
古龍の砦におけるヤマネコの負けイベントで勝利することができるんじゃないか…!?歴史が変わる!
古龍の砦、ヤマネコの負けイベントとは?
ヤマネコ負けイベントの発生場所である古龍の砦はこちら。
伏線的にオープニングで始まる場所でもあり、ゲームの中盤にキーパーソンであるヤマネコと初めて対峙する場所。
セルジュ一行はヤマネコを倒すべく古龍の砦へ。
奥には蛇骨大佐とヤマネコが待っていて、まずは蛇骨館の主でもある蛇骨大佐との戦闘が開始。
全体攻撃の真空刃など火力強めではあるけれも、そこまでにレベルスターをきちんと回収していればどうということは無いお相手。
続けざまにヤマネコとの戦闘開始。
このヤマネコ戦も蛇骨大佐と同じく普通に倒してしまいましょう。
序盤にもてはやされた割に、そんなには強くなかった。
と、油断させておいて、問題なのはこの後。
ヤマネコ戦の後、倒したはずのヤマネコとセルジュの意識が入れ替わってしまい、(ヤマネコになってしまったセルジュとなって)仲間との戦闘に。
このバトル直後にコントローラーを操作したらセルジュではなくヤマネコがピクっと動いた時の衝撃たるや。
ここからプレイヤーはセルジュに変わってヤマネコを操作することになるのだけれど、この仲間パーティーがとにかく強く、ここが負けイベント。
ここまで順当にレベルスターを集めていれば、こちらヤマネコのHPは300ほど。
これに対して仲間は50ダメージの攻撃を4〜5回連続して繰り返してくるため、普通にプレイすれば1ターンであっという間に倒されてしまう。
そうか、いつもRPGのボスってこんな仕打ちを受けていたのね。いつもごめんね。
なんて申し訳ない気持ちになることもなく、この戦闘終了後セルジュに違和感を感じたキッドが(セルジュと入れ替わった)ヤマネコに刺されてしまう。
もう何がどうなっているのか!?気持ちが追いつかない。
呆気に取られている自分を他所にヤマネコは「神の庭で待っている」と言い残して去っていく。
ヤマネコになってしまったセルジュが夢から覚めると、次元の狭間「カオスフィールド」に立っている。
ここカオスフィールドでスプリガン、そしてツクヨミが仲間になり、カオスフィールドを脱出して元の世界へ戻り、ホームワールドとアナザーワールドの並行世界、そして14年前自身に何が起きたかを解き明かすべくヤマネコを追って神の庭へ向かう。
さあ、これからどうなってしまうんでしょうか!
クロノクロス負けイベントで仲間たちに勝利した結果…!
この先の展開は気になるところですが、本日は負けイベントで勝利するとストーリー展開に何が起きるのか?を検証するのだった。
気を取り直して、強化モードで負けイベントの検証開始。
まずは蛇骨大佐から。コイツは普通に倒します。(もちろん強化モードで)
戦闘ではオートモードという機能も実装。ONにしておけばの攻撃を適当に繰り出してくれる。凄い時代になったものです。
と思ったけれど、技を使ったりといった気の利いた行動はせずにひたすら大中小の攻撃を繰り返すだけなので、正直時代に逆光しているとすら言える。スクエニには頑張っていただきたい。
続いてヤマネコも撃破していきましょうか。
片腹痛いわ
強化モードなのでヤマネコの攻撃だってかすりもせず。
そして、負けイベントである仲間たちとの戦いに!
これまで集中砲火であっさり負けていた仲間戦だけど、軽やかに攻撃をかわしていく。そう、強化モードならね!
ところが攻撃してもしてもなかなか倒れないどころか疲労の体勢すら見せない仲間たち。これはHPが無限で勝てない相手パターンか?
攻撃し続けること約10分…!
勝った!
一人目が倒れた!
HPは実際のものとは違うようでなかなかの長期戦になったけれど、勝つことができるということは判明した。
続いて二人目、三人目と倒していきますよ。
はい二人目〜!
やはり10分弱くらいの時間がかかり、どうにか二人目も撃破。
あと期せずしてパンツ見えてしまって申し訳ないです。
次行ってみよう!
三人目を倒した!!
ついに三人撃破!
さすが強化モード!
ここでセルジュたちの冒険がバッドエンドで幕を閉じるのか…?はたまた特別なエンディングが始まるのか!?もしや超協力な装備品が手に入ったりして…!
ん?
むむ?
うぐ
ズーン
突然キッドが起き上がってヤマネコに気合いの一撃をお見舞いし、まさかの相打ち状態に。
そして…
若干セリフが変化。
セルジュと入れ替わってしまったヤマネコがキッドにかける「やったな、キッド。」の言葉に対し、通常では「あ、ああ…。」のセリフのところ「あ、ああ…。一瞬のスキを逃さなかった…。」に変化。
が、レベルスターもアイテムも何も貰えず。
また、トドメを刺すようセルジュ(ヤマネコ)に言われ、躊躇うキッドに対し「そうか、その傷では無理か…。」のセリフが追加。
そして負けた時と同様、キッドがヤマネコがセルジュと入れ替わったことに気づき…
まさか…、きさま…!
イタタター!
なんてこったい…
いっそのこと連れていってください。
どこだここは?(カオスフィールドです)
以降は負けた時と全く同じ展開に。
その後カオスフィールドを抜けてもシナリオに違いは見られず。
結論、ヤマネコでの仲間との負けイベントで勝つと、直後のセリフが若干変わる、でございました。
その後何事もなく進むストーリー。頑張って勝つほどでもないな。
負けイベントに頑張って勝利した結果、極めてささやかな違いしか見られなかったけれど、終わってみるとどこか安心している自分がいる。
今まで知らなかったクロノクロスのストーリーが目の前で広がってしまった日には、クロノクロス好きを語ってきた自分を全否定することになりかねないのだ。
前作クロノトリガーでは、周回プレイなどで開始早々ラスボスを撃破してしまうと、制作における主要メンバーが登場するコミカルなエンディングがあった。けれど、このクロノクロスにおいてはエンディングの発生条件にもこのヤマネコ戦で勝利するなんてものは無い。
ついでに言うと、実はこんな強化モードなんていう甘えた機能を使わずとも、仲間の装備を最弱にしておくなど対策をした上で何度もトライエラーを繰り返した結果倒してしまう強者もいたのだそうな。イカれてるとしか思えない。いや、いっそのこと弟子入りさせてください。
ただし、頑張って倒したところでアイテムや何かが手に入るわけでも無ければ知人友人が褒めてくれるほどのものでもないので、素直に負けイベントとして受け入れた方が精神衛生上良いかもしれない。
勝てない試合に卑怯な手を使って勝ったところで、その先の未来が大きく変わるとは限らないのだ。「試合に勝って勝負に負ける」そんなことを今日はこのクロノトリガーを通して学んだ気がする。(適当)
最後はトリガーに学ぶのであった
やっぱりクロスは