「スーパーファミコン「ファイナルファイト」をクリアしてみた〜前編〜」に続いて後編になります。
最新ゲームでもないのにいざ始めてみると止まらなくなってしまうのがレトロゲームの魔力。この勢いでどうにかエンディングまでこぎ着けたいと思いつつも、とんでもない難易度なのがこのファイナルファイト。
そこで、レトロフリークの「クイックセーブ・ロード」機能を使ってとにかくクリアまで一直線で進む企画です。過程にこだわらずプライドを捨て、結果にコミットしていきます。
ステージ3「ウエストサイド」秩序もへったくれも無い市街地
地下鉄を抜けると市街地「ウエストサイド」へ到着します。小学生だった当時の私はなし得なかった到達地点です。さすがにゲーム中盤にも差し掛かると、敵の手数が増えてきたり、あのアンドレが複数出て来たりと一層油断できなくなってきました。ステージ1〜2と比べても体感的に明らかに難しくなっている印象で、レトロフリーク大活躍です。
アンドレ複数はかなりキツい!
バーの扉も平気でぶっ壊す。市長!それはマズいです!
バーを抜けると再び闘技場が登場。ここではあのアンドレ先生とまさかの連戦、普通にプレイすれば間違いなくフルボッコ必須です。むしろレトロフリークを使わずにここを抜ける方法があればご教示願いたいほどです。
アンドレ複数って、もうなんなの!
レトロフリークのクイックセーブ・ロードでどうにかアンドレ戦を切り抜けると、ステージ3のボス登場。ここでも目を疑うような事実、なんと、街の治安を守る警察官と思しき大男が待ち構えています。しかもあろうことか手持ちの銃を発砲してくるという秩序も何もない風景です。
警官が市長に向けて銃を放つという信じがたい光景
こちらも適度に距離を保ちながらドロップキック大作戦にて撃破。公務執行妨害容疑で逆に警官をボコボコにしました。
お前なんてクビだー!
ステージ4「湾岸地帯」ロマンチックなステージでむさ苦しい戦い!
いよいよゲームも後半に突入し、ステージ4は夜のマンハッタンが浮かぶ湾岸地帯。こんなロマンチックな夜は誰かと一緒に語り合いたい。そんなメンズが佇んでいますがご多分に漏れずただの輩、当然襲いかかってきます。
ちょっといい感じの雰囲気を出している男達(格好はともかく)
甘い雰囲気とは裏腹に、さすがゲーム後半ともなると敵の攻撃も激しさを増してきます。アンドレ級のザコ敵に加えて火炎瓶を投げてくる敵まで現れ、攻撃を受けると火だるまになり大ダメージを受けます。さらに進んでいくと、前方からゴロゴロとドラム缶が転がってくる始末。ヒゲの男と転がるドラム缶は何か別のゲームを想起させますが、このドラム缶を破壊すると中からアイテムが手に入ります。
わしゃドンキーコングか
さらに暴漢迫る夜の公衆トイレを抜けていきます。閉塞感の強い公衆トイレで半裸の男たちに襲われるというものは、男女問わず気持ちの良いものではありません。
「おい君…。」「ヒャッ…!」
公衆トイレを抜けると朝日が昇り始めています。これまた奇麗なロケーションかと思いきや、すっげープンプン真っ赤に怒る男が襲いかかってきます、ステージ4のボスです。
あいたーっ!
攻撃は単調かと思いきや、相手のリーチと当たり判定の広さでなかなか攻撃は避けられず。且つ相手のダウン直後の無敵時間が妙に長いため、連続して攻撃を繰り返すことがなかなかできません。超強い。
そこでやはり距離を保ちつつ必殺技ダブルラリアットで相手の突撃を回避して反撃、ヒットアンドアウェイを繰り返し、苦闘の果てにどうにか撃破。まるで攻略方法でも語っているかのようですがご安心ください、当然レトロフリークフル活用です。
ステージ4クリア後は再びみんな大好きボーナスステージですよ
ステージ5(最終ステージ)アップタウン、ラスボス撃破!エンディングへ。
ついに最終ステージとなるステージ5「アップタウン」に到着、「マッドギア」の拠点です。
さすがに最終ステージだけあり、火炎瓶やナイフを投げてくる敵、体当たりをしてくる敵、そしてあのアンドレも大量に登場してきます。敵の攻撃の激しさ故にレトロフリークを持ってしてもクイックセーブ、ロードの頻度は高くなっていきます。
しかし本作の敵はハゲ、デブ、モヒカンに半裸と相当イカれていますよね。今更だけど。
シャンデリアの吊り下る豪華な屋敷の奥へ進んでいくと、唐突にジェシカを抱えた車いすの男が登場、ついにラスボスとご対面です!
それにしてもこの車いす、超早く動き回ります。そのうえボウガンも連射してくる始末。攻撃は激しいうえに、敵は人質と言わんばかりにジェシカも乗せています。これには手も足も出ない…と思いきや、ハガー市長、娘が乗っていてもお構いなしに車いすごとぶっ飛ばします。
このバカモンがー!!
親父に容赦なくぶっ飛ばされてステージの脇で怯えるジェシカ。何て事をするんだろうかこの親父は。
車いすを奪われたボスですが、車いす無しでもフツー歩き回ります。さらに増援を図りつつボウガンを射ってきます。さすがラスボスだけあってかなり強敵です。あまりの攻撃の激しさに、レトロフリークの最新鋭技術を持ってしても被ダメージは免れず、苦戦を強いられます。どうにか苦闘の末ついに最後の一撃を加えると、ボスは窓を突き破って落下していきます。
あーれー
ついにエンディングへ!
ついに組織のボスを撃破し、愛娘ジェシカと感動の再開。ハガー市長、奥様にも先立たれていたという悲しい過去があるんですね…。とにかく無事で良かった。
続いてスタッフロールが流れますが、ハガーではなくコーディーが歩いてます。スタッフロールが終わると、後ろからジェシカが追いかけてきます。
なぜかコーディー。君、何もしてないでしょうが。
「なぜ逃げるの…」とジェシカが尋ねると、「俺は普通には生きられない男だ…。いいなら来い!誰にもできん生き方をさせてやる!ジェシカ。」とかっこ良く返す男、コーディー。その実とんでもないツンデレ男です。
イケメンなんだかダメな男なんだか分からないですが、娘を持つ父として、普通には生きられないような危険な男に娘を預けるのはちょっと心配なんじゃなかろうか、ハガー市長。まあそれがジェシカの幸せなのであればそれもまた良し、ゲームだし。
レトロフリークのおかげで結果ノーミスのため、当然とんでもなく高スコア
ややあっけないエンディングでしたが、他に例えがたい達成感、高揚感があります。ある意味ドラクエ新作であるⅪをクリアした時よりも感慨深いものがあるかもしれません。普通にプレイしたら相当しんどい難易度、これは間違いなくレトロフリーク必須です。
約30年の時を経て、やっとファイナルファイトをクリアしました!その昔、あまりの難しさに根を上げた幼なじみのモリカワ君、ファイナルファイトクリアしたよ!君はあれからどえらい不良になってしまったけれど、もし君も同じ気持ちでファイナルファイトをやってくれていたら、僕は嬉しい。(なわけないか)
私と同じくファミッ子世代でクリアできていなかった方に対して、何かしらの参考になればと思います。