ドラゴンクエストⅪ、スイッチ版ゼルダの伝説、スプラトゥーンなど最新のタイトルを遊んでいると無性に古いゲームに触れたくなりませんか?そんなこともないか。でも、引き出しの奥底からふと引っ張り出したレトロゲームのカセットを眺めて感傷に浸ってしまうことが、我々ファミっ子世代にはあります。
そこでスーパーファミコン「ファイナルファイト」です。
中学校に上がるかどうかのタイミングで、同級生のモリカワ君と一緒に遊んだファイナルファイト。あまりの難しさに二人で大騒ぎしたね。でもモリカワ君は中学に入るととんでもなくグレてしまいそれっきり。もうあの時みたいに一緒にファイナルファイトできないのかな…。
そんなセンチメンタルな想いと共に、積年の思いと共に今こそファイナルファイトをクリアしてしまおうかと思っております。
現在では3DSやWiiUなどのニンテンドー機でも配信されていますが、なかなかエンディングを迎えることができなかった皆様、当時の忘れ物を取りに行こうじゃありませんか。
激ムズゲームは近代テクノロジーにて解決
ファイナルファイトは1989年からアーケードゲームで稼働が始まり、後の1990年12月21日にスーパーファミコンへ移植されました。
奥行きの概念のある横スクロールアクションゲームで、その人気から同システムを踏襲したコピーゲームがいくつも登場しました。が、いかんせん激ムズ。しかもセーブ機能や無限コンテニューなどという生易しい救済機能は一切備わっていないときたもんだ。
そこで今回も頼もしきあの近代テクノロジーを頼る事に。
大先生、よろしくお願いします。
クイックセーブ機能という超便利かつズル極まりない機能で、倒されてはロードを繰り返し、涼しい顔でクリアまでこぎ着けようという魂胆です。これで私のようなドヘタクソであっても無事エンディングを見ることができるでしょう。それでは早速開始です。
ストーリーをおさらいします
早速ファイナルファイトのプレイを開始。そういえばどんなストーリーだったか。
昔のニューヨークを思わせるメトロシティが舞台
平和も秩序も無い超犯罪都市「メトロシティ」、あるのは暴力と死だけという恐ろしすぎる街で、元プロレスラーのマイク・ハガー市長が、街を牛耳る巨大犯罪組織「マッドギア」に対して徹底的な攻撃を加えることに。
ところが組織の報復によって、愛娘のジェシカが拉致されてしまう。これに対してハガーは自ら組織へ乗り込むという男気溢れるストーリー。そうそう、そんな感じでした。
それでは早速ゲーム開始です。
パッと出の優男コーディーではなく、ハガーにこそドラマを感じる。
子供の頃は正義のヒーローであるコーディーを迷わず選択していましたが今や私も一児の父。同じ娘を持つ身としてはハガーを選ばざるを得ない、むしろハガーこそ本作の主人公であるべきだと考えます。
ステージ1「スラム」ボスが姑息!
最初のステージは、マッドシティにある「スラム」。いかに難しかろうとファイナルファイトをプレイしたことのある人は一度は見たことのあるステージです。
敢えてサスペンダー姿になる市長の気概を感じます。(オープニングではちゃんと服を着ていたのにね)
右から左から敵がやってきて一通りこらしめると先へ進んでいくこの感じ、懐かしい。単調なのにハガーを動かしていると、不思議と華奢な自分自身がムキムキになった気分になります。最初のステージということで、さほど強力とは言えない下っ端たちがやってきます。
一通り倒し終え、スラムの奥深くへ進んでいきます。
地べたじちょこんと座り込む下っ端たちは一体どんな井戸端会議をしているのか
かつて治安が最悪だった頃のニューヨークを思わせるメトロシティですが、当時のニューヨークでも街の人はこんな格好をしていたのかと想いを馳せてみるとなかなか情緒も感じられるのではないでしょうか。感じないか。
下っ端とはいえど高難易度にふさわしく、油断すればボコボコにされます。すかさずレトロフリークのクイックセーブ、ロードを行うことでノーミスで颯爽と進んでいきます。
イケイケなボス登場!
姑息な作戦で進んでいくと、ステージの奥、地下鉄駅前にボスが待ち構えています。オープニングで愛娘を拉致したと伝えてきたイケイケな男です。
攻撃自体は単調ですが、やがて指笛を吹いて増援をしてきます。指笛を吹いて仲間を呼ぶ。このやり方もカリスマ感があって憧れませんか?一度くらいはやってみたい呼び方です。
でも不意打ちしてくるけどね。
普通に戦えばおそらく2度くらいは倒されていたかもしれませんが、不意打ちの汚さをさらに上回るクイックセーブ・ロード機能でもって難なくボス撃破。ここまでは記憶の範囲で確か当時でも倒せたはず。
先へ進みます。
ステージ2「地下鉄」巨大なあの敵が登場!
続いてステージ2の地下鉄へ。ガラスのバリバリに割れた電車が佇むホームですが、今でこそオシャレで華やかなニューヨークはかつてこれくらい危険だったのは結構事実らしく。「危険すぎるので、堅気の人間はニューヨークの地下鉄なんかには乗らなかった。」なんて話もどこかで聞いたこともあります。
市長が女性(ニューハーフらしい)もパイプで力一杯ぶん殴ることも辞さない、そんなメトロシティ。
ホームを抜けるとガラスバッキバキの車内へ。素人が入り込んだら一巻の終わりですが、元プロレスラーのハガー市長(と、レトロフリークの機能)にかかれば、襲いかかる強敵だって返り討ち。向かうところ敵無しのサスペンダー市長ですが、本作プレイヤーであればトラウマになるアイツの登場です。
はい出ました、「アンドレ」
毒々しい色のタンクトップを身にまとったモジャモジャ頭のアイツ、アンドレの登場です。ファイナルファイトのプレイにあたり、その桁外れな体力と攻撃力に壁の一つになるであろう強力なザコ敵の一人です。身長202センチのハガーよりもさらにデカいアンドレは往年のプロレスラー「アンドレ・ザ・ジャイアント」をモチーフとされていることは想像に易いです。その身長たるや、224センチとびっくり仰天サイズ。
やがて地下鉄を抜けるとそこはなぜか地下格闘場、無秩序な街の代名詞です。そこで待ち構えているのは両手に刀を拵えた侍なのかプロレスラーなのか。きっとアメリカ人の持つサムライのイメージってこういう感じなんでしょうね。大体正解。
それにしてもこのボス、ダッシュで斬りかかってくる攻撃を受けると体力の半分は削られるというステージ2にして半端ないパワー。やはりレトロフリークは必須だという気持ちが確信に変わります。どうにか攻撃を加え続けると敵が刀をポロッと落とします。
それを拾ってすかさず攻撃を…!
拾った直後に体当たりを食らう。
敵が落とす武器を活用するのがこの手のアクションゲームの鉄則ですが、そうでもなかった模様です。距離を取ってはドロップキックで地道に体力を削り、なんとか勝利。この先のステージの記憶は無いので、おそらくスーファミでプレイした小学生当時はこのステージ2で脱落したものと思われます。勝ったよ、当時の自分!そしてグレちゃったモリカワ君…!
当時モリカワ君とハガーの「イヤァー!」という声マネをした淡い思い出と共に。
ステージ2クリア後はボーナスステージです。ガソリンスタンドに停めてある車を素手でボコボコに破壊するというもの。凄い勢いでボッコボッコに破壊すると、持ち主と思しき男が「OH! MY GOD」と泣き崩れます。なんだか可哀想…。
とんでもない市長です
思い出に浸りながら黙々とプレイしてみましたが、思いのほかドラマティックなストーリーでしたので、2日に渡ってお届けいたします。果たしてジェシカを拉致されてしまったハガー市長は無事に愛娘を助け出すことができるのか?
ついにエンディングへ!【画像あり】スーパーファミコン「ファイナルファイト」をクリアしてみた〜後編〜