Q:私は個人的にサガフロンティアに対して強い思い入れがあります。サガフロンティアは本当に楽ませていただいたのですが、一方で未完成だったのでは?とも世間では言われています。例えば、主人公のひとりブルーのエンディングは、最終ボス戦の途中で突然現れる「The End.」の文字だけで終わってしまったり、聞くところによるとヒューズのシナリオはカットされ、幻の主人公だったのでは?ということなのですが、開発中に何か問題が起きたのでしょうか?
河津:ブルーの最終ボスの話は今でもよく言われますが、当初想定していた通りのものです。実はブルー対ルージュのあのシーンこそが最終戦で、それ以降は結末としては意味を持っていないんです。ヒューズのシナリオやその他のイベント、ダンジョンについては構想段階では確かに存在したのですが、CD-ROMの容量、そしてリリースタイミングの問題で断念せざるを得なくなりました。
Q:そのカットされた要素を含んだリメイク作を作ろうと思われたことは?
河津:もちろんそうしたかったです。が、それが実現できるまで、その時の環境に自分の身を置いていられるかどうか定かではなかったので…。
Q:今現在ファイナルファンタジーのプロジェクトに戻りたいと思われますか?そして、もし河津さんが新しいファイナルファンタジーを作るとしたなら、どんなゲームにしたいですか?
河津:ファイナルファンタジーを作ろうとする人間が誰もいなくなったら迷わずそうするでしょうけど、そうなってはいけませんし、可能性も極めて低いでしょう。ですのでどんなゲームにしたいか…と考えることもありません。
Q:サガシリーズの後継作と言われている「レジェンドオブレガシー」や「アライアンスアライブ」についてはどのようにお考えですか?
河津:遊び易いゲームですね。「創造的」というより…。想像していた通りといった印象です。毎日続けてプレイすればまた違うのかもしれませんが、なかなかその時間を持てておらず…。
Q:ヨーロッパのサガファンに対して一言メッセージを頂けますか?
河津:やっとロマンシングサガをヨーロッパへお届けすることができました。わざわざ苦労して日本版を手に入れてプレイしてくださった熱心な方、そして今回初めてサガを体験する方にとってもきっとお楽しみ頂ける作品になっていると思います。たくさんのシナリオを楽しんで頂けることを願っています。そして今後も海外への展開については引き続き予定しておりますので、ぜひご期待ください。