ここが良かった!スマホ版「ヴァルキリープロファイル」の感想 PS1・PSP版との違いは?


あの時感じた楽しさをもう一度確かめたくて、つい昔ハマったタイトルの移植版を衝動買いしがちです。と書き出しておいて「ああ、だから自分はすぐにFFとかロマサガとか移植ゲーを買っちゃうんだな」と自己分析できました、ありがとうございます。

そんなノリで買ってしまったスマホ(iOS/Android)版「ヴァルキリープロファイル -レナス-」。オリジナルPS1版から移植されたPSP版の移植ということ。リメイクじゃないよ!移植だよ!ということは承知の上で思わず購入。基本オリジナル版と内容は同じですが、楽しいわ~。

あ、でも、スマホ版ならではの優位性もいくつか見られましたのでご紹介させていただきます。

イラストがスマホ用にこっそり綺麗になっているじゃないか!

開始早々感じた変化が、キャラクターの会話で表示されるイラストが、スマホ版に耐え得るように綺麗に調整(作り直し?)されている!

こういう細やかな部分の配慮は嬉しいですね。もともと綺麗なイラストなので、PS1の時よりもはっきりくっきり映るキャラクターは魅力的。スマホ版で一番嬉しかったのはここかも。

戦闘時のオートが便利!

スマホ版で一番便利だなと思ったのが戦闘時のオート機能。こちらのターン開始時にオートボタンを押すことで、仲間が次々に攻撃を開始。決め技ゲージが貯まった後にも決め技も発動してくれ、敵のターン時も適宜カウンターなどを発動してくれます。

面白いんだけど、長期戦になると雑魚戦でも3〜5分は当たり前の本作において、このオート機能は有難い。

ボタンちっちゃいけど!

尚、AIの精度についてはかなり大雑把。決め技発動までの時間が微妙に長くゲージがダラダラと減ったタイミングでやっとこさ発動。敵のサイズや重さによって攻撃のパターンを変えるなんて気の利いた知能は無く、空振りも多い。こちらが圧倒的有利な場合などはこのオートで勝手に戦っておいていただき、その間は何か読書にでも勤しんでみる使い方なんてのはいかがでしょうか。

そんな具合なので、勝つか負けるか際どい接戦の場合はオートに頼らず手動でコントロールした方が無難。

たまにビックリするほど緻密に計算されたオート機能を備えたRPGがあるけれど、これくらいテケトーな方がなんていうか安心感ありますよね、ゲームって感じで。今更ですが、PSP版にもこのオート機能ってあったかしら?どうだったかな?よく覚えていないけれど、とにかく便利なのは確か。ホントに。

ロードが無く進行がスムーズ!

オリジナルのPS1版もPSP版も、もともとどちらもロード時間が短い造りになってはいたものの、本作はロード時間がほぼ皆無。

特に本作はチャプター毎の構成で、プレイヤーの裁量で進行をすっ飛ばすことも可能。効率化しようと思えばいくらでも可能。ガシガシ進められる本作でロード時間のような妨げが無いのは快適。

一方で、既に知っているムービーやメッセージをスキップしたり早送りしたりといったことは不可。ここは惜しいか。

どこでもセーブ・ロードが可能!

スマホ版は、一部を除きダンジョン内外を問わずどこでもセーブ、ロードが可能。

クリア後のやり込みやそこに至る経緯で取返しのつかない要素が多く、突如場違いな強敵が現れる本作において、いつでもセーブ、ロードができることは有難い。スロットがたった3つしかないのはご愛敬だとしても、十分嬉しい。

言い方を変えれば、どこでもセーブができてしまうからこそ取返しのつかないことをしてしまった後で軽はずみにセーブしてしまおうものなら最初からやり直さなければならず、これはどこでもセーブ・ロードできようができまいが同じっちゃ同じか。

DLCでチートプレイと効率化!

スマホ版には「経験値3倍」「消費マテリア半減」「トータルダメージ2倍」といった追加DLCが購入可能、今風ですね。

もちろん何も追加課金しなくてもこれまでと同じヴァルキリープロファイルを楽しむことができるわけですが、試しに経験値3倍を使ってみるとどうだ、レベル上がる上がる。もちろんこのDLCを使うことで、難易度NORMALはイージー程度に、HARDモードはちっともハードでも何でもなく、やっぱりただのイージーモードと化してしまいます。

当然ゲームバランスは大崩壊するけれど、久しぶりに当時を懐かしんでちょっと遊びたい、みたいな遊び方であればこんな愉快な楽しみ方は無いですよね。

いつでもどこへでもあのVPが遊べる!

読み直してみると褒めてんのかそうでないのかよく分からない文面ですが、購入して良かったと思っています。買って良かったし、普段肌身離さず持ち歩くスマホに入っちゃったもんだから、危うく家庭用ゲーム機そっちのけで遊んじゃうよね。通勤、通学、仕事中に、所構わずヴァルキリー。

一方物理ボタンではないので操作面の快適さは薄め。特に晶石で足場を作ったり、動く床で移動したり、敵シンボルやトラップのある宝箱から回避したりといった細やかなアクションを求められることも少なくない本作において、スマホでの操作にイライラさせられることも。

基本移動は2Dであるものの、手前、奥へ移動といった奥行についてもなかなか思った通りに進んでくれず、時間制限のあるステージではこの操作性の悪さにより大きく時間をロスすることもしばしば。

だけど、コマンド式が主流だった当時のRPGにおいて、4つそれぞれのボタンに充てられたキャラクターが次々に攻撃を始める本作は当時革新的だったし、後にも先にもこのシリーズのみに許されたシステムになったわけで。

ヴァルキリープロファイル、やっぱり楽しいです。新作出ないかなあ。

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