500円のSwitchアクションRPG「EARTH WARS」ってどんなゲーム?やってみた


メジャー大作タイトルラッシュによる昨今のやりたいゲーム多すぎ問題ですが、せっかく高い金払って買ったからには遊び尽くさないとね。積みゲー多数、もうこれ以上は新しいゲームできないや。

そんな中ネットで情報収拾していると、バニラウェア社製っぽい独特なビジュアルのアクションゲームが投稿されているのを発見。ふむふむ「EARTH WARS(アースウォーズ)」とな。しかもその価格たるや大出血ご奉仕価格の500円!

なんてけしからん価格で誘惑してくれたもんだと思いつつも、今はダメだ、遊びたいゲームが多すぎるからね。絶対買わないからね。私は意思が固いのだ。

EARTH WARSどんなゲーム?遊びやすいアクションRPG!

ということであっさり購入。気が付いた時に買ってしまっている流され易さは私かダチョウの竜ちゃんか、この意思の弱さよ。

まあワンコインだしとドブに捨てるような気持ちでプレイしてみると、これ本当に500円で良いのかい?というほどしっかり作られていてびっくり。ドブになんて言ってすみませんでした、心の中で土下座しております。

ジャンルはアクションRPG。印象に残るウネウネ動く2Dの映像表現は一見バニラウェア社製の朧村正っぽいかも。メトロイドヴァニアっぽさはそこまで無く、基本ステージは一本道でシンプル。ズバズバ斬ってドカドカ撃つ、映像はとにかく派手。敵がワラワラと登場するシーンになるともう何がどうなっているのかよく分からないくらい。繊細なプレイヤーは「何をやっているのか分からないわよ!」とかブーブー言うのかもしれないけれど、この派手さ、個人的に好きですけどね。

内容は分かり易く、メインシナリオ(ステージ)や寄り道ミッションの進行中またはクリア後に習得するスキルや、同じくステージ中に獲得したアイテムを素材に武器や防具を製作、強化することでキャラクターをパワーアップさせ、次のシナリオへ進んでいきます。敵を倒して獲得できる経験値でレベル制が採用されていて、特に迷うことも無くシンプル。癖の無いアクションRPGといった感じ。

難易度は程よく歯応えあり!

デモンズソウルやダクソを皮切りに、死にゲーブームに乗っかって難しいだけでバランスの悪いゲームが蔓延している昨今、本作は程よい難しさ。ボスは動きを把握してどう立ち回るかを理解して攻略する覚えゲー的攻略方法。見極めてしまえばどうと言うことはないけれど、一撃のダメージが大きかったりと緊張感あり。

また、途中登場する雑魚敵に紛れて「異種」的な極端に強いモンスターが登場したりと、よくある手法ではあるけれども良いアクセントあり。この異種を無理して倒すことで大量の経験値やレアな素材が獲得できるというあたりもやりがいがあります。

雑魚は雑魚で、シンプルに弱い雑魚がウジャウジャ出てきたり、ファイナルファイトで言うアンドレ的なゴツい雑魚の体幹を銃で奪って、隙が出たところをズバズバ攻撃するなどパターンは多彩。アンドレとか例えが昭和で申し訳ない気持ちです。

難しいと感じたら、ミッションでレベルを上げるもよし、武器や防具、スキルを充実させるもよし。アクションに自信が無い方でも心配ご無用。

スキルや装備強化のやり込み度合いが凄そう

ゲームはシンプルだけど、やり込み度合いは半端なさそう。スキルツリーも巨大で、ステータスアップ系からアクションや技の追加と種類が豊富。さらに武器も作成、強化可能、レベル概念もあるので、やり込んだら一体どんな感じになってしまうのか。

素材アイテムも多種。装備品の強化自体は特定の素材でなければならないわけではなく、レアリティによって武器強化に必要な強化値が異なり、よくあるソシャゲのそれと同様に基本はどの素材であっても強化しやすい仕様。

あと、ステージ上にコインのような物が隠されていて、これを集めると何やら良いことがあるらしいです。スーパードンキーコングみたいな感じかしら。(この例えは平成っぽいよね!)

こんなゲームが好きなら楽しめる

基本的にはよくある2DアクションRPGなので、癖もなく遊びやすいので、万人向けですが、独特の2D表現でズバズバ斬ってドカドカ撃つ2Dアクションは先に申し上げた通り朧村正に近いでしょうかね。またデビルメイクライやベヨネッタみたいな手数の多いアクション好きも楽しめそう。

戦闘はアリーナ型なので、こちらも先ほど昭和な例えとして挙げたファイナルファイトや何かのベルトアクション好きも楽しめるかも。

「EARTH WARS」の不満点は?

しかしこの破格なので多少甘い部分もあろうよ?と、不満な点はどこかと粗探しをしてみたけれど…特に無いかな。

ストーリーはなんだか小難しい感じだけど、まあ突然やってきた地球外生命体に地球が侵略され、何か凄いテクノロジーを持った組織がその生命体の細胞を使った兵器を開発、侵略を食い止める!みたいなSF的な話なんだろうなと読み進めていればそれなりに辻褄も合うし、私の中でこのゲームの本質はアクション製だったりするので、まったく問題なし。

小難しいストーリーがシナリオの合間合間に挟まれていてもスキップ可能でロード時間も短いときたもんだ。快適。

あと、スキルは攻撃特化型、防御特化型、バランス型といったベースに分かれていたり、スキル同士を紐づけることで任意のスキル効果を強化したりとちょっと複雑そうな仕様に戸惑いもあったけれど、まあそのうち慣れるので特に問題なし。

本当にこんな価格で良いんスか!?お値段以上の品質に満足!

豊富な武器の種類や、描き込まれたそれぞれのビジュアルも一つ一つ丁寧に作られているし、なんていうか愛を感じる。しかも音声まで丁寧に入っていると来たもんだ。インディーズだったり価格面だったりに甘えることなく、全体的にしっかり作られています。

メジャータイトルがゲーム一本作るのに何億もかける一方で、限られた開発環境とアイデアや表現でこしらえて安心価格で提供するのは頭が下がる思い。高い技術を求められゲーム開発がしづらい時代を超えて、こういった価格でリリースできるのは良い時代になってきているのかもしれない、可能性を感じますね。

一方8,000円も9,000円もするフルプライスのメジャータイトルなんかは、その差額は我々の目には違いが分からないような繊細で高額な開発エンジンを使っているのか、あるいはしがらみによるものなのか、胴元がアコギ過ぎるのか。知らんけど、なんか色々見直した方が良いんじゃないの?メジャー企業。

500円で利益を出せるのであれば、少数精鋭の天才集団なのか。いずれにしても相当努力されていることでしょう。

価格の話ばかりでちょっと寂しい気もするけれど、十分にフルプライスのパッケージゲームに匹敵するボリュームとクオリティだと思います。そういえば本作実はPS4やSteamで2,000円にて既に2〜3年前に配信されていたのだとか。正直2,000円でも安いくらい。ビジュアルを見て気になっているけれど、ワンコインという破格に質やボリュームに逆に疑いを持ってしまう方は心配ご無用ですよ!

この記事へのコメント

  1. ヴァニラウェアみたいなビジュアルが気になっていたゲームなので、この記事を読んで買ってみうと思いました。

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