先日3goo様にご提供いただいた「ロック・オブ・エイジス:メイク&ブレイク」がやめられない。大作をプレイしていると、時々シンプルなゲームを体が欲し、あの巨石の腹立つ顔が頭を過ぎるのだ。
転がしたい。
そんな中、当サイトのインディーゲー、メトロイドヴァニア担当まよねーず氏から同作のマルチプレイを試してみませんか?と申し出が。
彼は私がどれだけ対戦に弱いのか知っているのか。プレッシャーにも弱い。プレッシャーに弱すぎて、ソファーで寝落ちしてしまうと、夜中にトイレに起きてくる妻のベッドから降りる軋みの音だけで目が覚めるほど。だけどせっかくのお誘いだ、受けて立とうじゃないか。その前にこっそり練習するのだ。
そして決戦の火蓋は切って落とされた。
メンバー紹介
私(管理人)
1979年生まれ
男性
既婚(娘6歳)
趣味:ゲーム、楽器
職業:企画職
好きなゲーム:JRPG全般、レトロゲーム等、メジャー寄りのややミーハー気質
Ghost of TsushimaとThe Last of Us Part2をクリアし、ファイナルファンタジーⅦリメイクをプレイ中。高グラの大型ゲームばかりに囲まれていると、ロック・オブ・エイジス:メイク&ブレイクみたいなカジュアルなゲームが心地よい。
まよねーずプロフィール
1983年生まれ
男性
趣味:ゲーム、音楽
職業:WEB広告制作会社勤務
好きなゲーム:メトロイドヴァニア系を中心にメジャーインディージャンルも問わない雑食プレイヤー
メトロイドヴァニア特化型ブログ「メトロイドヴァニアン -Metroidvanian-」の管理人。メジャーからインディーまで幅広くプレイ。インディーゲーの生き字引。
ロック・オブ・エイジス:メイク&ブレイク、コミュニティマップモードでフレンドを招待
まよねーず氏からの挑戦を受けるべく(別に「挑戦」というほど高圧的でもなんでもない)準備をしておく必要がある。勝つために何をすべきか考えよう。練習なのか、武器集めなのか?
私管理人が導き出した答えはそのどれでもなく「僕、弱いからお手柔らかに頼みます」の懇願だった。
自分の屁っ放り腰に正直自分でもびっくりした。
事前に「自分は弱いから」「どのくらいアイテム集めた?」「練習してる?」と、相手の強さを探りつつ練習は避けるよう情に訴える作戦に出た。完全な腰抜けである。まず気持ちで負けている。
しかもあろうことか、自分は弱いアピールをしておきながらちゃっかりキャンペーンを進めており、武器やアイテムをいくつか獲得。こういうのを卑怯者と言うんだな。
そして決戦の日が来た。
まずはお互いゲームを起動し、メインメニューで「コミュニティマップ」を選択、画面の案内に従って「招待」か「プレイヤーを探す」を選択することで、それぞれホストとゲストとなってフレンドと接続可能。
そしてまよねーず氏到着。
誰なのよ…。
プレイヤーは事前に自身のイメージキャラクターを設定することが可能。私(右)はデフォルトのままですが、まよねーず氏(左)はなんかよくわからない謎の生命体。ここでピンと来たのだけれど、本作はCEROレーティングBだったのは、このキモいキャラクターが子供達のトラウマになってしまう可能性を鑑みての判断なのかもしれないと理解。
「障害物」「戦争」など、モードを選んでいざ開始!
接続できたら「障害物「戦争」など、ゲームモードを選択。
まずは「障害物」から。車ではなく転がすのは巨石。一見レースゲームだけど、動かしてみるとこれは紛れもなくレースゲームだ。先日レビューさせていただいた時にも申し上げましたが、コースの両脇にガードレールのようなものもないので、マリオカートのレインボーコースを巨石同士で対戦している感じ。
逆にマリオカートで「巨石」というマシンがあったらそれはロック・オブ・エイジスなのかもしれない。それは言い過ぎか。
しかしスピード感が凄い。そしてガードレールが無いのでよく落下する。もたもた慎重に走って(転がして)いると、後ろから物凄い勢いで追い抜かれた!と思ったら崖からそのまま元気よくコースアウトしていくまよねーず氏。何がしたいんだ。
遠くで叫び声をあげて静かに落下していくまよねーず氏のボールを眺めながらニヤニヤしていると、私もすぐ後を追って同じ場所で落下するんですね。
レースゲームで追いつけ追い越せのレースゲームではない。お互いコースアウトしては元に戻っての繰り返し。一向に前には進まない。もはや泥仕合。
そんなこんなでお互い醜い走りを見せながら、ゴールで待ち構える人々を豪快に跳ね飛ばしてゴール。
要領は分かってきたかも。
これはね、楽しいね。
なんというか、バランスの良し悪しだったり仕掛けを活用した戦略だったり、そういうインテリジェンスな楽しさではない。良い大人が荷物運搬用のキャリーカートに乗って、凄い速さで競争するような。そして物凄い勢いで転倒する感じ。凄く原始的で無邪気な楽しさ。
次のステージに行こう。
キモいなあ。
別のコースにチャレンジ。コースには障害物やトランポリン、大砲など、高低差溢れるコース。
コースが複雑になるとそれだけ落下頻度も高く。慎重に転がる私を横にまよねーず氏はもうダッシュで追い抜き、例によって遠くで落下。フフフ、マヌケめ。
前のステージで私は悟ったのだ。このゲームはコースアウトしたり落下したりするのは致命的だということを。
と思った直後、モタモタ転がっていく私もまよねーず氏と全く同じ場所で落下するんですね。
ここか!確かに落ちるね、ココ!分かる〜。
全く同じとこでミスる。
障害物を設置して行手を阻み、相手の城門を破壊する「戦争」は、思った以上に力技!
最後に本作のメインコンテンツとなる「戦争」。
戦車、投石器、巨大な牛など、相手を攻撃しながら進行を妨害、あるいは巨石を破壊しながら自身の巨石を相手の城壁にぶつけるというもの。
今回マルチプレイする時に「あんまりやらないでね?」とか言っておきながら、密かにアイテムを収集していた私。マラソン大会で一緒に走っていたくせに、最後の最後でダッシュするような手口。
素朴な巨石に対してちゃっかり獲得していた破壊力のある火球を転がして勝利。
そりゃ勝つに決まっている。
こんなフェアじゃない戦いをした後でまよさんさぞかし腹ワタ煮えくり返ってりだろうなと思いきや「楽しかったですね!」と爽やかな回答。上っ面の勝利と人間の成熟度愛を見せつけられ、自分のクズさに嫌気がさす瞬間。近所に滝があったら打たれに行ってたところだ。
ロック・オブ・エイジス:メイク&ブレイク、お互いヘタクソ同士で遊ぶのが楽しい!
結論としては先ほど申し上げた通り楽しかった。
主となる「戦争」は、我々の熟練度合いが低いのかもしれないけれど、思いの外アイテムを利活用するような戦略性は求められず、とにかく力技で押し通る感じ。もしかしたらもっと賢い人同士がやったら違う楽しみ方になるのかもしれないけれど。
また落ちてる〜とか笑っていると、自分もすぐ落ちる。
これは僅差でピリピリしながら速さを競うゲームではない、お互いバカな転がり方や落ち方を見てキャッキャしながら楽しむゲームだということが分かった。実に無邪気な世界。
ただ、割とバグも頻発したり、ネットワークが不安定だったり、突然ロードから再開できなくなったり、ということも。
それから、リスタートしてもなぜか床の無いところから再開してそのまま落下、以降二度とゲームに復帰できなかったり。
再開してそのまま落下、また再開して落下。バグ。
あとは進行方向が分かりづらいので、なぜかお互いコースアウトして一生懸命転がった結果、実は逆走していてスタート地点でばったり出くわすなんてこともありました。
そういう大味なところすら楽しいけれど、バグ関連についてはアップデートで修正されると良いのだけれど。
オンラインだけでなく、ローカルマルチプレイも可能なので、家族や兄弟なんかとワイワイ遊ぶのも楽しそう。お互い大型タイトルに疲れたら、またこの無邪気なゲームで気分転換しよう。その頃もしかしたらまよねーず氏は今回の腹いせに相当やり込んでくるかもしれないけれど…!