大きな話を掲げてみましたが、ゲームが好きです。
PSVRを買うために徹夜で店に並び、PS5を買うためにヨドバシクレカを発行したほどに。
そして、先日Switchが壊れた時は携帯型ゲームへの欲求が募り、ドラクエやFFなど、スマホに移植されたレガシーなゲームを遊びまくっていた。
がしかし、いわゆるゲーム機とは異なり、ゲームパッドが対応していたりいなかったり、気の利いた機能がに備わっていなかったりとまだまだ忙しい現代社会にマッチしたソリューションとは言い難いぞスマホは。
いったい何が言いたいのか?
そう、自動で連打がしたいのです。
iPhoneの「スイッチコントロール」機能は無限に再生してくれない。
さて、iPhoneには特定の操作を繰り返す機能が備わっている。
その名も「スイッチコントロール」。
「設定」内の「アクセシビリティ」にある「スイッチコントロール」で、タップまたはスワイプなど複数の操作を任意の位置とタイミングで記憶することができる。
そして、ゲームなど使いたいアプリの使用中に呼び出して自動で操作をするという優れもの。
ところが、残念ながらこの機能はタップした回数しかループしてくれず、定期的にスマホ画面を触っていなければいつの間にか停止していたりする。
たとえば、1通りの動きを100回繰り返したい場合、スイッチコントロールを呼び出してから100回画面を触らなければいけないのだ。
PCやアンドロイドには行動をループできるアプリがあるらしいけれど、iPhoneはそういった性根の腐った振る舞いは許さない。
「指だ。指で押すんだ。指が疲れたら鼻で押せ。」
そう言われているような気持ちになる。(ただの被害妄想)
全自動スマホ連打機を購入。使い方もシンプル。
そこで連打ツールですね。
初めまして。
購入したのがこちら「無音全自動連打機」。
洗濯機みたいな名称ではあるけれど、当然衣類は綺麗にならない。できることと言えばスマホ画面の連打だ。
同梱物は、連打機とスイッチ(充電可)、それらを止めるクリップとシール、そして画面クリーナーと外出用巾着袋までご丁寧に付けてくれている。至れり尽くせりだ。
早速取り付けできる状態にセットしてみることに。
組み立てると、ON/OFFと連打速度を変更できるスイッチと連打機のみ。
不必要なものは一切備わっておらず、迷うこと無し。まさに引き算の美学。ひょっとしてスティーブ・ジョブスが作ったんじゃないか?このデバイスは。これならばリテラシーの低い私はもちろん、ご年配の方でも分かるだろう。ご年配の方はスマホ連打なんてしないか。
ペライチの説明書が同梱されていたけれど、電源ON/OFFボタンと開始/停止ボタンのみで、連打したい場所に連打機を貼り付ければOK。
電源ボタンを回数プッシュすることで、連打速度を変えられるという極めてシンプルな使い方。
また物理的なタップではなく電子による操作になるため、画面へのダメージも無し。これは有難い。
ドラクエ6のスロットマシンで試してみた。
それでは早速何かしらで試してみたいけれど、スマホのゲームで同じ場所の連打を求められるゲームと言って真っ先に想像できるものは何か?
それならばドラクエのスロットマシンしかないだろう。
ドラクエ6のカジノでコインを稼いで、メタルキングよろいや破壊の鉄球が欲しい。
スロットマシンのコイン投入ボタンの位置に連打機をペタリとくっつけて、スイッチオン!
コインがどんどん投入され、揃っても揃わなくても何度も回してくれる。
あとはひたすら放置。
その間、何をしても良いのだ。
ちょうど休日だったため、私は娘の宿題の採点をしたり、娘が最近好きなYouTuberの動画を一緒に見たりしていた。
だけどその動画の内容はまるで頭に入ってこない、ドラクエが気になって上の空だ。楽しみだ。
小一時間放置し、自室に戻ってドラクエ6を見てみた結果…!
なんと、自動でスロットを回していたけれどもなかなか良い目が出ずにコインが枯渇してしまった様子。
なーに、こんなこともあるよね。
気を取り直して、もう一度。
再び一時間放置した結果…!
20,000枚くらいだった元手のコインが、一切操作しないで700,000枚以上に。
大成功だ。
しかも一切スマホに触れることなく。
北斗の拳みたいなことを言ったけれど、今までは同程度のコインを稼ぐために、そこで起きている一切のことも全て上の空でひたすら画面をタップし続けていたというのか。
FF3ピクセルリマスターで自動熟練度上げを試してみた。
この連打機の要領は掴めてきたので、今度は応用してみようと思う。
対象は、ファイナルファンタジー3ピクセルリマスター版。
これで、先にご紹介したiPhoneの「スイッチコントロール」機能と連打マシーンを併用し、無限に戦闘を繰り返すことで、序盤にしてジョブの熟練度を自動で上げてみよう。
まずは、iPhoneのスイッチコントロール機能で、FF3リマスター版の移動プログラムを登録。
FF3ピクセルリマスターには「タップ移動」といったタップした場所へ移動する機能があるので、横に動き続けるようキャラクターの左右に移動先のポイントをタップ。
これでキャラクターが左右に1往復してくれる。
その動きを止めないように自動連打ツールで画面をタップし続けてもらい、この動きを継続させる。
しばらく放置してみた結果。
強くなりすぎた。
なんと2時間経たないうちにジョブの熟練度が1から99に。
超序盤にも関わらず、後半でも通用しそうなダメージ(ヒット数)を叩き出すことに成功。
ここでもう一人の自分が問いかけてきた
「こんなことして、ゲーム楽しいのかい?」
やめろ。
そんな話は聞きたくない。なんかもう楽しいのかどうかよく分からなくなってきたよ。
いやダメだ、せっかく買ったのだ、楽しいと思い込むようにしよう。どうにか自分を取り戻す。
最初の町で17回ヒット〜。
私が楽しんでいるこの瞬間、それは非現実性なのだ。
普通にプレイしては起こり得ない体験が今楽しめるのだ。
とか屁理屈こいてみるけれど、やっていることはほとんど病的と言っても差し支えない。
連打ツールを使っていたら、圧倒的に自由時間が増えた。が、スマホの移植ゲームへの熱が冷めた。
特定の場所をそのままタップし続けることはもちろん、iPhoneのスイッチコントロールで、複雑な操作も永遠に続けてくれるプログラムを永遠に実行し続けることもできるようになった。
あとはアイデア次第。
他のゲームでも試してみた。
FF5も…
レベルや熟練度がメキメキ上がっていく。
今まで寝る間も惜しんで連打していたあれはなんだったのだ。
その昔ダウンロードしたFF2リメイクも、放置しているだけでメキメキ強くなっていく。
俺は強い。
放っておいてもどんどん強くなる!
夜更かししてレベルアップさせ、翌朝ヨタヨタしながら仕事することも無かったし、朝妻に一杯のコーヒーでも淹れて差し上げたら、家族のプレゼンスも上がって夫婦のパワーバランスももう少し優位に立てたんじゃないか。それは無いな。
そんなことを考えながら、寝る前に連打機をセットし、自室を後に。
おやすみなさい。
…。
便利だ。
しかしどうだろう、私のiPhoneに入っているあらゆるレガシーなゲームたちがどれも簡単にレベルマックスにできると考えた途端、熱が冷めた。
自室でどんなゲームも煌々とレベルアップを続けているiPhoneを見て、完全に我に返った。
ドラえもんの最終回では、ドラえもんに頼ってばかりののび太が自分の力でやり遂げるため、いつものように彼をいじめるジャイアンに対してボロボロになりながら立ち向かって行ったのを思い出したけれど、その話を初めて聞いた時に胸が熱くなった。なんでそんな話を持ち出したんだっけ。
とりあえず、明日の朝はいつもより長く走るか。
いつもより多く走ろう。
朝起きてポチポチしていたあの時間が完全に排除され、いつもより長くランニングした。
そしてまだ時間が余っている。
それほどまでに私はこれまでレベルをせっせと上げていたというのか。
クリスマスに作れていなかったお菓子の家を娘と作ろう。
改めて学びがあった。
人はお金で何を買っているのか?それは時間なのだ。
今まで自分が眠い目を擦りながらいじって時間は何だったのか?その時間に興味も無い自己啓発の本一冊でも読んでおけば、食卓のおかずは一品多かったかもしれない。
下を向いてスマホをいじっていたあの時間を取り戻し、自分や家族に費やす時間が増えた、人生が再び輝き出した。
今私のiPhoneにインストールされているゲームたちは全てクリアした気になってしまったけれど、この先もしもまた単純作業で効率化できるゲームが配信された時、積極的に使っていこうと思う。
※随分大袈裟なことを申し上げましたが、要するにとても便利でした。
今日の学び。
「時間を捻出したければ、自動連打ツールを買え」