先日当サイトメンバーまよねーず氏と会話している中で衝動的に購入し、初めてプレイした「ノーモアヒーローズ」、いよいよ後半が見えて参りましたよ。
シリーズだって3作も発売されまた様々なハードへ移植されていればそれなりに目にしていたけれど、見て見ぬふりをしてきた。
実際にプレイしてみるとどうだ、オシャレ!カッコいい!
がしかし、万人受けしない理由がわかった。
クセが凄い!
ノーモアヒーローズの魅力は「オシャレ&バイオレンス」!
ノーモアヒーローズの魅力は、オシャレでバイオレンス。
主人公トラヴィスは、とあるきっかけで殺し屋ランキング戦に巻き込まれ、上位へ向かっていくことに。
先日まよねーず氏との会話でも挙がった通り、映画「キルビル」や、漫画「TOKYO TRIBE」に近い印象。
CEROレーティングは当然の如く「Z(18才以上のみ対象)」なので、「デビルメイクライもへっちゃらだったぜ!」という中高生の諸君はびっくりしてしまうかもしれないので注意が必要。
血と汗と涙と出血と大量出血のゲームだったからおじさんもびっくりしたもん。
抽象的なアートスタイルにレトロゲーム風のビジュアルを効果的に織り交ぜている。爽快でオシャレ。
ハードボイルドでスタイリッシュ、世界観は大変よろしい。
が、ゲームサイクルはやや単調気味。
ゲームのサイクルはこんな感じ。
古いGTAを思わせるような広い箱庭型の街を愛車のスクーターで走り回ってミッションをこなして資金を稼ぎ、武器やステータスを底上げしたり、主人公よりもランク上位の殺し屋であるボスと対峙するために一定の金額を専用ATMへ振り込むというサイクルを繰り返す。
ミッションの内容はというと、ココナッツを探して店主へ届けるといったミニゲームや、制限時間内にダメージを受けずに敵を全滅させるなど特定の条件下で敵を倒し続けるといった内容で、結果に応じた報酬を獲得。
分かりやすいけれど、単調さは否めず。
ストーリーを進めるために、とにかくお金を貯める。
街の中ではNPCによるイベントが起こるわけではなく、的には同じミッションを繰り返すことになるのでとにかく作業感が強くて何度かダレそうになった。
デザイン凝りすぎて、分かりづらい。
そしてノーモアヒーローズと言えばのオシャレなビジュアル。
画面切り替えやホーム画面や何かの実際にゲームをプレイしている以外の場面でもいちいち凝った演出を挟んでくる。
ペルソナ5もそうだったけれど、表現ひとつ取っても昨今のゲームは求められるレベルが上がってきているだろうからゲーム作りって本当に大変そう。
そこのノーモアヒーローズはというと演出が個性的で見応えがある一方で、凝りすぎるあまりか分かりづらい点が多過ぎ。
例えばメニュー画面はこの有様。
ここで何ができるのかを探すのも一苦労。
装備を変えるためには移動先から5分くらいスクーターを転がして自宅に戻る必要がある。
できそうでできないことが多く、できるかどうかを見極めるまでに時間がかかる。
こだわりが先行して不親切、カッコいいんだけど。
ボスとの長期戦後半、一撃で7〜8割のダメージを削られるゲームバランスは渋め。
ゲームバランスも渋め。
開始直後に選べる難易度は「SWEET」と「MILD」とがあり(という表現自体いきなりクセを感じる)、ノーマルに当たるMILDにするとボスが硬い硬い。
ボス戦ではちまちま15分かけて少しずつ少しずつ削り、敵の体力ゲージは残りわずかというところで繰り出される予想だにしない必殺技を食らうと、体力の7〜8割持っていかれてあっという間にゲームオーバーに。
納得感が薄い。俺の15分返してくれ。
一方で、ステージにワラワラと湧き出てくる雑魚は動きがワンパターン。また一定の距離を保てばこちらに近づいてくることもないため、どんなに硬い雑魚でも一体ずつお相手すればなんてことございません。つまり雑魚戦もまた作業感が強め。何度か眠くなりました。
ボスに到達すると、そのカッコいい演出でまた目は覚めるのだけれど。
ノーモアヒーローズ、アクション×エンタメの雰囲気ゲー!
で、このノーモアヒーローズの魅力はどんなところか?
長所と短所とが極端、主観としてはこんな感じか。
とにかく見せ方がカッコいい。
演出やデザインなど見た目のカッコ良さを優先させて、肝心のゲーム性は犠牲にして。雰囲気が秀逸。
敵の体力を減らして減らして、真っ二つにしてトドメを刺す。これは爽快だし演出もイケてるんだけど、レトロゲーム風のスロットが画面中央で常に回り続けたりとクセが強い。良く言えばメチャクチャ賑やか。
結局ノーモアヒーローズは面白いのか?
ちょっと待ってくださいね?
うーん
私は、アリ。
上述した映画や漫画のぶっ飛んだ世界観が好きなので。
スタイリッシュで爽快感溢れるアクションゲームを楽しむのであれば、デビルメイクライやベヨネッタといった間違いの無い大作がありそう。
あと、ふと「熱血高校くにおくんシリーズ」が頭をよぎった。割と単調な雑魚がワラワラ湧き出てきて資金を稼いで強化、次のボスへ…といったゲームサイクルは近いのかも。
このノーモアヒーローズは、それらにお下劣、不謹慎、親御さんが目を覆いたくなるような要素が遠慮なく織り込まれている。
仮に私の娘が「ノーモアヒーローズやってみたい」と言ったら躊躇なく反対するよパパは。どうぶつの森にしておきなさい。
世界観そのものを受け入れて楽しむことができるかどうかで評価は真っ二つに分かれそうだけど、知れて良かった作品ではあります。
続編はどうするか?
うーん…多分いつか買う!