面白かった?クソゲー?ELDEN RINGクリア後の感想


ELDEN RING(エルデンリング)、クリアしました。

クリア時間は100時間ちょっと、長く険しい旅は終わった。

いや、まだ全然終わっていない。

余韻に浸りながらテキトーにその辺を駆け回っていると、出るわ出るわ新しいボスや洞窟の数々。これ攻略サイト参考にしないと毎日ガッツリ遊んで一年は遊べるんじゃないか?

ということで引き続きプレイいたしましたが、エンディングを迎えて一区切りしたので、レビューいたします。

ドーパミン大爆発!Mっ気を引きずり出す絶妙すぎるドSバランス!

エルデンリング、とにかくゲームバランスが神がかっている。

ボス戦では諦めるかどうかの瀬戸際まで追い詰められ、やっとの思いで倒した時には溜まりに溜まったストレスが一気に大解放、ドーパミン大爆発。

相手の体力ゲージがあとほんの僅かになると自分が何をどう操作しているのか全く分からなくなるほどゲシュタルトは大崩壊。

「ほら、でももうちょっとで倒せるかもよ〜?」

「上手くなってきてるね…さっきよりダメージ与えたじゃない?」

「次で勝てるかもよ…!?」

「…残念〜!」

そんな焦らしの仕打ちを受けている気分。この絶妙なバランスはフロム独自の勝利の方程式や哲学を感じ、自分の奥底に眠るMっ気を引きずり出してくる。他のゲームには絶対真似できない。

勝てそう。いや、多分今回も無理。…やっぱいけるかも…!

武器を振りかぶって、溜めて溜めて溜めて振り回してくるボスの時間差攻撃だったり、ヒーヒー言いながらやっと倒したと思ったら急に本気モードに変身したり。絶望である。性格悪いよ!(褒めている)

攻略の幅広さも本作の魅力。

使い慣れた武器では全く勝てず、意を決して別の武器を強化してもやっぱり勝てない。なけなしの鍛石でやっとの思い出他の武器を強化してみると、あっさり勝てたりなんかする可能性の幅よ。

自分で戦い方を試行錯誤し、それが認められた瞬間は最高に嬉しい。攻守の操作が洗練されてくると、なぜこんな相手に時間をかけていたんだろうと思うほどあっさり倒せるようになってしまう。

ボリューム凄すぎ。自由度も高く、等身大の冒険。

エルデンリングはボリュームもまた凄い。

初めて会うNPCとイベントが始まったり、訪れた場所に実は地下が存在していたり、行く先々で新しいエリアや出来事に遭遇。

数々のボスを倒してきたつもりだけど、まだ踏破していないエリア、逃げてきたボスも数知れず。

クリアレベルも100時間とか申しましたが、攻略サイト見ずに自力で探索すると多分500時間くらいは費やす必要がありそう。

自由度も高い。

本作には推奨されるルートがあるけれど、必ずしもそれに倣って進む必要は無い。

東京から北海道へ旅行に行くのに、必ずしも新幹線で行く必要は無いのだ。下道で行くもよし、北陸をぐるっと迂回してグルメ紀行しながら行くもよし、等身大の冒険、旅の醍醐味である。

私はゲーム中盤でほぼ最終地点となる終盤エリアに迷い込んでしまい、5時間も6時間もかけてボスと戦ったりした。(それで倒せてしまう絶妙なバランスの恐ろしさ)

餃子を食べに下道で東京から宇都宮へ行こうと思ったら迷っているうちに岩手に着いてしまい、試しに前沢牛を食べたら死ぬほど美味かった、そんな感じでしょうかね。違うか。

難易度は?ダクソよりヌルい?難易度高いよ!!

中には「楽勝だった」「ダクソよりヌルかった」「初見で倒した」なんて意見もありますが、結局ダクソよりも簡単だったのか?

難易度、ダクソと同等に超高かったよ!

通算1000回くらい死んだと思うよ!

「簡単」とか言っちゃう人、嘘ついてんじゃないよ!それ多分エルデンリングじゃなくて間違って別のゲームやってるよ。それ、ゲーム版ロードオブザリングとかじゃない?パッケージ見てみてくださいよ。そうですか、エルデンリングですか。

エルデンリングよりも難しいゲームってあったかな。

ダクソも同じくらい難しかった。2D版ダクソと言われるSalt and Sanctuaryよりも難しかったな。

CUPHEADはエルデンリングより難しかったかな…。

いや、同じくらい難しかったか。

でもボスの数は圧倒的にエルデンリングだし、地獄を味わった長さもエルデンリングの方が上か。

要はこれまでプレイしてきたゲームの中でも最も難易度が高いゲームの一つかもしれない。その分ボスを撃破した時の喜びもひとしお。

「クソゲー論」も分かるけれど、世間のスピード感を鵜呑みにしなくてもOK。

アホみたいに強い相手に負けては対策を考えて実行、また負けては再検討…といったPDCAを回しながらひとつひとつ攻略、達成することに喜びを感じられる人であればたまらないゲーム。

である一方、クソゲー論も一定数見られる本作。

ズバズバ斬ってドカドカ倒すようなストレス発散系アクション好き、テンポよく目標達成を楽しみたいプレイヤー、サクッと楽しむくらいが好きなライトなプレイヤーにとってはあまりにも重量感強めで目標到達までの道のりは長い。

ストレスはどんどん蓄積されるばかりだろうし、クソゲーという意見にも頷ける。そういったプレイヤーにとっては、なんでこんなに持ち上げられているのかわからないくらい尖った(偏った)ジャンルかも。

ただ、全然勝てなくてクソゲーと判断してしまっている方、ご安心を。時間を費やせばクリアできます。

実際全くアクション得意でなければゆとったJRPGでしっかりとレベル上げして俺TUEEプレイを好む私も、コテンパンにやられては「クソボスだよ、こんな奴」「初見で倒したとか絶対嘘でしょ?チート使ってんじゃないよ」とメンバーを捌け口に不平不満を露わにしながらプレイしていたし(本当に申し訳なかった)、その間自分の中でも神ゲーなのかクソゲーなのかで心が揺れ動いていたのも事実。

武器やステ振りなど、これまでの戦い方を見直してみるとあっさり勝ててしまうことも少なくありませんでしたよ。

あとこれは声を大にして言いたいのは、よくネットで見られる「推奨レベル」なんてものや「レベル◯◯で倒したぜ」なんて意見は全く参考にする必要は無いかと。

あまりレベルに捉われすぎると、そこに到達しているのに勝てない自分にイライラしてモチベーションがガクッと下がるので。

そして倒せないボスは今は見なかったことにして、気分転換にフィールドを探索してみると良いかも。強い武器や強化アイテムが見つかるかもしれません。

「一度退いて探索する勇気」これに尽きる。

それから、同じく「◯◯すれば楽勝」とかいう意見も鵜呑みにすると疲弊するので注意。実際に真似て試してみたところで、「そう簡単に言うけどもさ、その動きができれば苦労しないって」というものばかり。

逆に言えば、プレイヤーごとに得手不得手もあるでしょうし、世間で言われる「心折られたボス」に挙がる相手でも数回であっさり倒してしまうこともありました。

ゲームに求めるものは人それぞれ。やっているうちに楽しさを見出せるかもしれない。クリアした結果、やっぱり自分には合わなかったな、という方がいても不思議ではないけれど。

バランスの再調整は後出しジャンケン感?

さて、そんな折先日不具合修正や新機能の追加、各種バランスを調整するアップデートが配信。

追加課金無し売り切りのゲームに対して発売後にもこうして微調整を始めコンテンツの追加まで行ってくれるサービス精神にはプライドや責任意識を感じるし、プレイヤーとしても有難い。

けれど、これまで純粋に戦略のひとつとして組み立ていたプレイヤーにとってバランス調整は大きなとばっちりであり、これ今まで慣れてきた戦い方がまるで使えなくなることはゴールポストを動かされるのに近い。

かといってこれほど幅広い攻略方法を持つ本作に対して最初から完璧なバランスに仕上げろというのも無理難題だし、我々プレイヤーも「霜踏みはチート級の技だよね」と笑い飛ばせるくらいに本作は十分素晴らしいバランスだと思う。そして誇り高きフロムゲー信者は縛ってプレイすれば良いだけの話なのだ。

今更バランスをどうこうせずともエルデンリングは偉大な作品なのだ。X JapanのPata氏だって「でっけえもんは小ちゃくならねぇ」という名言を残しているわけだし。全く関係ないな。

バランス調整の粛清対象に取って代わるチート級戦法もいくつか新たに生み出されているので、今後も目が離せない。

けれどとにかく疲れ果てた、そして良い汗かいた!

と思ったけれど、倒していないボスも沢山いる模様、引き続きまだまだ楽しんで参ります!

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