百英雄伝Risingクリア後の感想。クリア時間、周回プレイの有無は?


ここ最近は、あらゆるゲームが面白すぎて困っていませんか?ボリュームだって相当なもの、おかげであれこれ色んなゲームをじっくりプレイできない。モンハンなんて、一本で一生遊べるんじゃないか?と思いませんか?一生は言い過ぎだな。でもマジな話一年は遊べる気がする。

半年くらいかな?

大きなことを言ってみた途端に弱気になってしまいましたが、プレイヤーに求められる条件もますますハードルが上がるばかりで、それでもより良いものを模索し続けるゲーム業界には本当に頭が上がりません。

とか前置きしてみたけれど、面白いゲームを取っ替え引っ替え遊んでいるうちに長いこと積んでしまっていた「百英雄伝Rising」を、発売から2ヶ月でやっとクリアしたご報告と感想です。

※ストーリーのネタバレは控えております。

横スクアクションRPGなのにグラフィックが本気!アクションも進行もサクサク。

誤解なきようお伝えしておくと、積んでいたのはつまらなかったのではなく、むしろこの百英雄伝Risingは面白かったのです。

むしろじっくりやり込みたくて、この情熱があればPS4版にしてトロコン目指せば良かったな…とSwitchを選んだことを後悔したほど。

条件クリアでパネルが解放される実績をクリアすればほぼトロコン条件なのだとか。

まずこの百英雄伝Risingを開始して感動したのがグラフィック。

「2D横スクロールのくせに、何本気出しちゃってんの!?」というのが初見の感想。

基本2D横スクロールアクションRPG。一枚絵の背景でも貼りつけておけばゲームとしては十分に成り立ちそうなものではあるけれど、光る水面と水のせせらぎ、木のゆらめきや木漏れ日、洞窟の外から差し込む光、いちいちモデリングされていてヌルヌルキラキラ動いている。

3Dモデリングされた背景やオブジェクトとのコントラストによって、2D表現されているキャラクターが際立って見える。

仮に背景がいっさい動かなかったとしてもああ楽しかったと満足できただろうし、横スクアクションだから、きっと静止画背景の中敵をバッサバッサと切り倒しながらひたすらに進んでいくんだよね、という凝り固まった先入観で臨んだ時にその映像は強く印象に残るし、サブリミナル的に百英雄伝の世界の規模感を感じられるのは最初の評価ポイント。

続いてアクション。

戦闘はサックサク。主人公CJの連続攻撃に加えて、仲間を瞬時に切り替えて攻撃をたたみかけるリンクアタックでボッコボコにできる。

リンクアタックでボッコボコにできるけれど、それぞれのキャラクターを好き放題鍛えられるので、CJだけ鍛え上げたらこの有様ですよ。

強くし過ぎてクリティカル出まくり、エフェクトで敵も味方も見えないでしょう!?仲間の出る幕無し。結局CJだけでクリアしましたが、仲間との連携を楽しむもよし、特定のキャラクターだけ徹底的に鍛えるもよし、プレイヤーの采配でプレイスタイルを楽しめるのも嬉しい。

クリア時間は?そこそこやりこんで30時間。

本作のクリア時間は、じっくり鍛え上げて1周目でプレイできるクエストを全てクリアして30時間ほど。

「お使いゲー」と言われたりするようですが(私はそういったお使いゲーも大好きなので、抵抗感無し)、プレイしていた半分くらいはクエストを追いかけていた気がするので、とにかくストーリー本編を進めたいのであれば体感的にはその半分くらい、20時間かからないくらいでクリアできるんじゃないだろうか。

とにかくクリアするだけでイベントシーンすらスキップしてしまえば10時間を切るんじゃないかな?とも思う。ボリューム不足というよりは、ショートカットだったりファストトラベルだったり進行のテンポの良さだったりでサクサク進められた印象。

前日譚としてのストーリーも悪くなかったので、スキップしてしまうのは少しもったいない気はします。

周回プレイは?残念ながら無し。が、強化、一部ボスとの再戦は可能。

ここで皆様にいきなり問いかけたい、周回プレイは好きですか?古くはスーパーファミコンの「クロノ・トリガー」などであった「つよくてニューゲーム」とか、そういう類のコンテンツです。

当初全滅のリスクを減らしたまま、ストーリーを快適に楽しめるこの機能はあまりにも画期的であることに加えて負けイベントに勝利できたり、通常ではなかなか味わえない体験を楽しむことができる周回プレイ。

私はこのデータ引き継ぎ周回プレイが大好きでございまして、世の中のロールプレイングに全部この機能が備わっていたらいいのにな、そんな気持ちで日々を過ごしておりますよ。

ここ数年では珍しくもないデータ引き継ぎ周回プレイですが、この百英雄伝Risingはどうなのか?というと、残念ながらクリア後にデータを引き継いで最初からプレイする機能は備わっておらず。

「俺TUEEEプレイができないんだな。なんだつまらん。それじゃクロノ・トリガーでもやるとするか」
といって、押し入れからスーパーファミコンを引っ張り出すのはまだ時期尚早。

ご安心ください、クリア後もガンガンパラメータ強化できるうえにラスボスを含めて登場するボスの一部は再戦可能、ボスを一撃で葬り去るまで鍛え上げることも可能。

何を隠そう私も俺TUEEEプレイ大好きなクチでございまして、散々鍛えた結果ラスボスを10発程度殴って終了するまでに鍛え上げました。ラスボスの威厳皆無、チュートリアルで戦う最初のボスのような弱さ。

俺TUEEEプレイヤーにとっての最終目標はやはり登場する最強のボスを最短の速さで撃破することにある。という意味では、周回プレイこそできないものの、俺TUEEEプレイであればお好きなだけご堪能くださいと言われているようなもの。

クリア後の要素としては、難易度HARDの追加と、攻撃全てがクリティカルになるアクセサリ、敵からのドロップ率が100%になるアクセサリの獲得。

クリティカルは会心率を好きなだけ強化できるし、ドロップ率も運を上げるか、そうでなくてもボトボト落としてくれるときたもんだ、新鮮な気持ちでクリア後を再開できるというわけでもないけれど。

心地よく謎を残して爽やかに完結!前日譚としてはストーリーも良好!

今後発売される百英雄伝に繋がる前日譚としてのストーリーも良好。

心地よい謎を残し、それでも百英雄伝の世界にある、大地震で大きな損害に見舞われた街の復興をめぐるお話としては一旦爽やかに完結。その結末は、ぜひ君の目で確かめてみてほしい!とかそれっぽいことを言っておく。

これが定価1500〜1600円程度で遊べてしまうのは、十分に価値あり。

ゲーム内のアチーブメントである実績をコンプリートするのに30〜40時間ほどは楽しめそうな見込みで、強化に至っては自己満足の範囲で好きなだけ時間を費やせる。やがてラスボス一撃で倒せるまで強化できるんじゃないかな。

発売を控えた本編プレイ前にとても良い予習になりました。

おすすめです。

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