3DSの「くにおくんシリーズ」おすすめ作品はこれ!


3DSのニンテンドーeショップのクローズを控えているにもかかわらず、不定期でセールを実施するメーカーは、いったいなんのつもりなんだ。往生際の悪いことこの上なし。また物色してしまうじゃないか。いや、むしろありがとうございますと申し上げたい気持ちでいっぱいです。

そんな中で、あのくにおくんシリーズもセールに。昭和生まれの私が唯一持っていなかった3DSシリーズ作品「くにおくん熱血コンプリート ファミコン編」を購入。

ということで、これまでりき伝説、熱血物語SP、乱闘協奏曲、熱血時代劇、そして今回購入したくにおくん熱血コンプリート ファミコン編をプレイしてきたくにおくんファンが、3DSタイトルの中でどれがおすすめかについて説明したく。

懐かしさのあまり購入した「熱血コンプリート ファミコン編」は1時間遊んで終了。

そもそもくにおくんって、3DSでこんなに出ていたのか。

平成、令和生まれの若者にはピンとこないだろうが、くにおくんは昭和ヤンキーゲームのパイオニア的シリーズなのだ。

そもそもヤンキー自体今では北関東の山奥の一部と沖縄県の成人式でしか見ることができなくなり、世界自然保護基金(WWF)によればイリオモテヤマネコやヤンバルクイナと同等の絶滅危惧種に認定されてしまっているとかいないとか。よく分からないけれど。

しかしながら、昭和当時は盗んだバイクで走り出したり夜の校舎窓ガラスを割って回ったりなんていうことが全国で発生していたし、あろうことかそれがモテる男の条件だったりするのだから昭和というのはイカれた時代である。

そんな中、熱血硬派くにおくんが彗星の如く登場する。

憧れのヤンキーがデフォルメ化、さらにパーティーゲームへと姿を変え、当時ファミコンのある家に集まってみんなで遊ぶ習慣と絶妙にマッチ、一大ムーブメントを巻き起こした。今でいうところのスマブラみたいなもんだ。

前置きが長くなったけれど、今回購入した「くにおくん熱血コンプリート ファミコン編」には、初代の熱血硬派くにおくんから名作ドッジボールや時代劇はもちろん、バスケやサッカーといったブーム終盤の作品まで収録。

実際プレイしてみると、ファミコンならではのもっさりした動きまで再現。移植なのでそりゃそうだ。

中断セーブ機能も付いているので、初代熱血硬派くにおくんなんて余裕でノーコン(コンティニューなし)だぜ。とイキがっていたけれども大人になってすっかり丸くなっちまった元ヤンの方々でも楽しめる。

しかしながら、当時我が家で決められていたゲーム時間内にクリアできなかった初代のくにおくんや、わいわい友達とあそんだドッジボールが今遊んでも面白いかと聞かれると答えはNOであり、当時を懐かしんで終了。起動時間は60分足らず。

あの頃のシリーズが一本のソフトで遊べることに価値があるのだ!と、正当化してみる。

良作:古き良きくにおくんテイスト「すぺしゃる」「乱闘協奏曲」「りき伝説」。ボリュームは少なめ。

そんなくにおくんも昭和から平成になり、3D視点という未来的機能を搭載した3DSに登場。

熱血硬派くにおくんすぺしゃる、乱闘協奏曲やりき伝説は、シリーズならではのベルトスクロールアクションRPGを2Dと3Dの融合で表現。動きも滑らか。

がしかし、この3つに共通しているのはボリュームの少なさ。りき伝説に至ってはイベントスキップしまくれば1時間かからずにクリアできてしまうんじゃないか?と思い、今しがた周回プレイをダッシュで行った結果、30分くらいでクリアしました。

りき伝説はレベルに加えて食事などのステータスアップも可能なので、メキメキ強化して何も考えずに無双プレイするのであればおすすめ。

また乱闘協奏曲はアルバイトやドロップアイテムによる必殺技習得などRPGならではの要素が加わっていたり、クリア後にストーリーの一部が変わったりとコンテンツが豊富に。

一方同作に収録されているファミコン時代のスポーツスピンオフを彷彿とさせるおまけのマルチプレイモードはオンライン非対応、さすがに3DSでローカル対戦をするのは難しそうなので、今後一生動かすことは無いだろうな。あえて2本の同じソフトを使って遊ぶのであればスプラトゥーンやマリオカートを選ぶかな私は。

上記ふたつの前編にあたるのがすぺしゃる。

りきのルーツを知ったり無双プレイでストレス発散するのであればりき伝説、コンテンツ量で判断するなら乱闘協奏曲、そのふたつのストーリーを知るのであればそれぞれの前編にあたるすぺしゃるか。いずれもステータスなどを引き継いだ周回要素あり。

おすすめ!ダウンタウン熱血物語SP

そんな中でおすすめしたいのが「ダウンタウン熱血物語SP」。

これまでのベルトスクロール、豊富な技、アクションRPG的要素に加え、マルチエンディング、敵からランダムにスキルの備わった装備がドロップするというまさかのハクスラ要素まで入れてくるチャレンジングな試み。

これによってビルド的な戦略性が飛躍的に向上。高難易度モードにも対応できるような協力なスキル構成で、パンチ、蹴り、武器とどの攻撃にウェイトを置くか考えて強化。

ゲームの進め方は、ストーリー上3日という限られた期間に起こるイベントをプレイヤーが選んで進めていく。戦いに明け暮れるもよし、問題を解決して進めるもよし。何もせずに時間だけ早めて、1周1時間かからずにクリアしてしまうこともできる。

私なんて強いスキルを持った装備を求めて10周以上プレイしました。

アクションの見せ方も進化していて、ヒットストップしたり、超必殺技ではカットイン的な演出が挟まれたり、これまでのAB同時押しからYボタンでのジャンプになったことでより派手な操作も可能に。(過去作もコンフィグで設定できるけれど)

技も使っているうちに別の技へ進化することがある。実に長く遊べる。

イマイチ:時代劇。

ひとつ忘れていたのが「ダウンタウン熱血時代劇」。

ベルトスクロール版くにおくんシリーズの中でもストーリー性や豊富な技の数々、探索要素で特に人気のある時代劇が3DSでリメイクされたけれど、あれは残念だった。

過去にパッケージ版をかつて購入、1周プレイして売却。確か周回要素も無かったので。

ビジュアルは背景が3Dになり臨場感があるけれど、その他何か追加された要素があったかと聞かれたらほぼ無し。全国行脚するものの特に何かが起きるでもない通過点にとどまる地方があったりとおよそ昨今のリメイクとは思えないような仕上がり。

ボリュームもりき伝説程度なので、厳しい言い方をすればそれと同等1,000円くらいが妥当?

もしもハイエンド携帯機3DSで時代劇を遊びたい人は、バーチャルコンソールの方が良いかもしれないし、さらに未来的なマシーンであるSwitchやPS4などで500円という安価でオリジナルが購入できる。「くにおくん ザ・ワールド クラシックスコレクション」としてオリジナルの時代劇を含むコレクション作品が発売されているようですし。

ということで、3DSの数々のくにおくんシリーズの中から今の時代にあえて3DSのタイトルを選ぶとすれば、「ダウンタウン熱血物語SP」をおすすめしたいです。「いまさら3DSなんてやってられっかよ、バリバリPS5だぜ夜露死苦」という方々は、あえてPS5でクラシックスコレクションで遊んでください。夜露死苦!

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