レトロフリークでファミコンのゲームをやっていた時のこと。ドラクエ3のソフトをレトロフリークに挿しこんでみるもなかなか起動せず、長い年月でカセットが痛んでしまったのかと何十回か繰り返した後にやっと起動、その時、あの不快なBGMが流れ、冒険の書が消えてしまいました。
それにしてもこのドラクエの呪いの音楽、いくつになってもやっぱり不快。3つ子の魂とはよく言ったものですが、大人になってもなんか耳障りに感じます。そういえばやはり子供の頃はドラクエの他にもなんとなく不快なBGM、不快な映像というものがありました。久しぶりに不快な感覚が蘇ったので、私が勝手に選ぶファミコンのトラウマシーンワースト5を挙げさせていただきたく。
※ただし音楽は流れません。
第5位:ポートピア連続殺人事件「やしきのなか」
まずはこちら、ファミコンの元祖アドベンチャーゲーム「ポートピア連続殺人事件」です。
部下のヤスのヘアースタイルも特徴的
初めてこの作品を目にしたのは私が小学校低学年の頃。当然探偵だとか推理だとか、そんなことは知るはずもなく、何をどうしたらゲームクリアなのかも分からない年齢です。それでも小学生もなればさすがに「死」について理解できているため、「殺人現場」に対して子供ながらに妙な嫌悪感を覚えた記憶があります。そのシーンがこちら。
誰かがここで死んでいたのか…
屋敷に入ってすぐの殺人現場です。この人が倒れていたシルエットに妙なリアリティを感じていた記憶があり、友達の家で見た後にちびりそうになるのを我慢して小走りで家に帰った記憶があります。今でこそ大人になり、物事に対してある程度の耐性や免疫はできたものの、なんとなく当時の記憶が呼び覚まされるから不思議です。
第4位:たけしの挑戦状「ゲームオーバー」
続いては名作「たけしの挑戦状」です。
クソゲー代表と揶揄されながらもその自由なアクション性とエキセントリックなゲーム性は今のオープンワールド系ゲームに通じるものもあり、時代を経て再評価されるゲームでもあります。とはいうものの当時は今よりも表現もオープンだったため、昨今ではタブーとされるような、例えばお葬式のシーンなんかも堂々と出してしまいます。それがこちらです。
て〜〜〜〜〜て〜〜〜〜〜〜て〜〜〜〜〜〜♪
ゲームオーバーになった時のお葬式の遺影のシーンです。本作に初めて出会ったのはやはり小学校2〜3年生くらいの頃。やはり死を連想するお葬式と白黒の写真になんとなく恐怖を感じ、同じく自宅に帰る時に小走りで帰るものの、そんな時に限って遊んだミウラくんの家から自宅までまた結構な距離があったりするわけです。こちらも当時の記憶が呼び起こされ、なんとなく今でも不快。
第3位:ソロモンの鍵「死んだ時のBGM」
続いてはこちら。
名作です。
ソロモンの鍵。この作品、なぜか同年代だと遊んだことのある人が多かったりします。そこまで有名でも特段面白いわけでもない気がしますが。(なんて言ったらファンに怒られるか)本作は死を連想させたりおっかないモンスターが出てきたり、といったインパクトのあるビジュアルはないのですが、とにかく音楽が不安を煽ります。そのシーンがこちら。
デーレレーレー!!!ッデーレーッ!!!!
キャラクターが敵に倒された時の音です。元々なんとなく暗くてゆるいBGMなのですが、死んだ時だけ妙に歪みがかった音で「デーレレーレー!!!ッデーレーッ!!!!」といった音と共に主人公が落下していきます。この音楽がとにかく不快。本ページで鳴らせないのが残念でならない反面、逆に鳴らして誰かを不快にさせる心配も無いのでホッとしています。大人になった今は多少免疫ができて平気です。
第2位:ワルキューレの冒険 時の鍵伝説「天に召されるワルキューレ」
第2位はこちらです。
名作ワルキューレの冒険
家庭用ゲーム初期のRPGってこういう感じでフィールドをてくてく歩いて敵を剣でぶっ倒して経験値を稼いで…。こちらも小学校低学年の頃に出会ったのですが、RPGの勝手があまりわからずすぐに死んでしまっていたため、この不快な映像を何度も見ることになります。そのシーンはこちら。
あああ…
敵に倒されワルキューレが天に召されていくシーンです。場面が夕暮れ時になり、墓標から青白いワルキューレが天に昇っていく様は、まるで青白いお化けか何かを連想してしまったのかもしれません。これは子供ながらにとても怖かったです。大人になった今はというと、こちらも大丈夫なようです。いや、大丈夫なはずですが、深夜に一人で何度も見ていたら妻子の寝顔を覗きに行ってしまいそうです。
第1位:ドラゴンクエスト3、4「おきのどくですがぼうけんのしょがきえてしまいました」
第1位はもう言わずもがな、こちらです。
遊び人を何人も連れて行くのはきついですね。
ドラクエ3(4)!もう70〜80年代生まれのファミっ子はこれで怖がらない人はいないでしょう。中にはおしっこを漏らしてしまった人もきっといるはずです。いや、いてほしい。私は失禁こそしませんでしたが、スイッチを入れてあのBGMが鳴らないかビクビクして、別の部屋に一度避難してから戻ってゲームを始めたほどです。たしか小学校3〜4年生くらいだったでしょうか。
デロデロデロデロデロデロデロデロデ〜ロ。
セーブデータである「冒険の書」が消えると、あのおどろおどろしく禍々しい音楽が流れます。世の中で一二を争う不快なBGMと言っても過言ではありません。大人になった今でも最高に不快です。一人でこの音を聞くと不安になります。しかし昨今ではデータは別媒体に保存することが多く、こういったセーブデータが壊れて消えてしまうことがほとんどなくなりました、素晴らしい時代になったものです。
というわけで、ちょっと不穏なシーンやBGMでビビっていた私も今や大人になり、自分の子供に「パパは怖いものなんて無いよ?」とか涼しい顔で大口を叩くほどに成長しましたが、まさかファミコンの一場面でドキドキするなんてことを子供は知る由もなく。
みなさまのトラウマゲームは何でしょうか?
なんか「デロデロデロデロデロデロデロデロデ〜ロ」て音楽が流れたときにカセットをとりはずしたらデータは消えないらしいですよ。(いまさらって感じですが)
個人的にはたけしの挑戦状のゲームオーバー画面と音楽がトラウマ。