ファミコン「マイティファイナルファイト」で遊んでみた。


圧倒的に稼働時間が長いのは、相変わらずSwitchでもPS5でもなく3DSなのだ。

ゲームはギガバイトレベルとリッチでありながら、こぢんまりとしてちょうどよく手に収まるそのフォルムは世紀の大発明だと思う。

それなのに…である。

そんな3DSのニンテンドーeショップ閉鎖は刻一刻と迫っているのだ。そんなことがあって良いのか?私はまだまだ3DSのゲームで遊びたい!怒りにも似た感情に身を任せ、eショップへ行った!

そして!

3DSバーチャルコンソールでファミコンの「マイティファイナルファイト」を始めましたよ。(3DSのゲームじゃないじゃんね)

今更マイティファイナルファイトを始めたきっかけ。

ちなみに、マイティファイナルファイトが発売されたのは1993年。

1993年夏の秋葉原はこんな感じだったらしいです。

30年以上も前に発売された本作をなぜ今更始めたのか?

それは、3DSのバーチャルコンソールで遊べるおすすめのレトロゲームを当サイトメンバーであるまよねーず氏に尋ねたところ、そちらを勧められたからですね。

まよねーず氏は私の好みを大体知っている。

コンシェルジュみたいな人なので、彼の勧めるゲームはハズレたことがない。

「きっとFFやドラクエ的なメジャーなRPGが好きなのかな?」と思ってくれ、レベル制が採用された本作を勧めてくれたのだと思うと、見透かされているみたいでちょっぴり恥ずかしいや。

GLAYとかラルクとかミスチルとか好きでしょ?と、家に遊びに行ったらBGMにかけてニコニコ待ってくれていたみたいに恥ずかしい。

がしかし!

レベル制が採用されただけで私がなびくと思うなよ。私だってそんなに単純な男ではない。

購入しました。

人に影響され易い自分の弱さよ。

思い起こせばあれは30年近くも前のこと。

時はスーパーファミコン一辺倒。

「さすがにファミコン使ってる奴もういないっしょー!」

と話す知人に合わせ、

「…ファミコンは流石に古いよな!」

とか言って家に帰ってファミコンで遊んでいた私は、当時ファミ通を見て最後のファミコンソフトであったこのマイティファイナルファイトが、発売スケジュールにいつまでも残り続けているのがずっと気がかりだった。

このマイティファイナルファイトはファミコンで最後に出たソフト、いわばファミコンゲームの集大成であり、ファミコンのフィナーレを飾るゲーム。かなり面白いんじゃないか?

マイティファイナルファイト、ベルトロールアクション初心者でも楽しいぞ!難易度は少し低め。

前置きが長くなりこのまま思い出を話して終わろうかなとも思ったけれど、どうにか自分を取り戻してマイティファイナルファイト起動。

マイティ。

「力強い」という意味合いらしいのだが、私にその資格はあるのか?

30年の時を経て買ってから思い出したけど、私はベルトロールアクションが苦手なのだ。

本家ファイナルファイトでは、あの侍みたいなボスを倒したことがない。

だって、そもそもが追加で課金させるアーケードゲームなんだよ?

そう簡単にクリアできるはずないじゃん。

そりゃ苦手意識も出るじゃん。

とかメソメソしている時点でマイトガイではないのだけれど、買ってしまったからにはプレイせねばならない。

するとどうだ、

爽快〜!

何、俺、ベルトロールアクション得意なんじゃない!?

と、勘違いしてしまうほど。

連続攻撃がボコボコ当たることに加えて、本家では3体の敵が同時に押し寄せていたのに対してマイティは一度に2体しか敵が出てこないので、1体1体きちんと相手にできる。

ベルトロールアクションは、敵の真正面に立つことが厳禁とされているけれど、リーチもややユルめなので私のような鈍臭い男が不用意に正面から殴りかかってもきちんとヒットしてくれる。結果、初心者でもタフガイになったような気分にさせてくれる。こりゃいいや。

つまり、難易度は割とイージー。

マイティがノーマルだとすると、本家はタフガイといったレベルだろう。

アンガールズに対するジェイソンステイサムみたいな感じか。何言ってんだ俺は。

レベル制はオマケ程度かも。キャラクターごとの特徴は?

プレイアブルキャラは3人。

オリジナルのコーディー、ハガーに加え、ファイナルファイト・ガイのガイも操作可能。

このマイティファイナルファイトはレベル制が採用されていて、経験値が一定の数値に達することで、最大6までレベルが上がる。

レベルに応じて攻撃力や体力ゲージが増えるけれど、後半は敵の強さも微増するので、何かバランスが変わった印象も無く。

それからレベルが4になるとキャラクターはそれぞれ固有の技を習得する。

まずコーディーについて。

操作キャラ3人の中でパワーもスピードも中間くらいのキャラで、バランスが良い。レベル4で習得する技が、まさかの衝撃波のような飛び道具。

ただこの技が厄介で、攻撃+方向キーで発動するこの技は、ワンセットの攻撃後投げ技に持っていこうとすると誤発しがち。ラグが発生し、方向転換も回避もできないままボコボコにされることもあるので練習が必要。

続いてガイ。

パワーはコーディーに劣るものの、スピードが速い。敵との距離を縮めたり離れたりするのもスムーズなので、生存率が高く扱い易い。

レベル4の技が誤発することで隙ができてしまうコーディーに対しガイの技である連続蹴りはワンセットに続けて攻撃をしてくれるので隙が少ない。

最後はこの方。

おりゃー!

痛ー!

オラー!

ハガー市長。

パワーは3キャラ中最強。さすが裸にパツパツのサスペンダーを着けているだけのことはある。マイトガイとはファイナルファイトのハガーのことを言うのだと思う。

がしかし、使いづらい。

スピードが遅いのはベルトスクロールでは致命的。

素早く動くボスに追いつけないわ、敵から距離を詰めたり取ったりしづらいわ、被弾したらそれなりにダメージもしっかり喰らうわで慣れが必要。

レベル4で習得する技は、敵に突進していって掴むという荒技。

見てくれこの勇ましい姿を!

本家でもそのビジュアルやパワーにインパクトを与え、サンプリングされた叫び声に当時の少年たちは歓喜し、私の生まれた静岡西部では「ハガーの声マネ」が流行ったものです。知能の低そうな地域ですが、楽しかったな。

使いやすさで言ったらガイ、続いてもう少しパワーの強いコーディ、ハガーは愛すべきが故に「使いこなしたいNo1」というところに留めさせていただくことにする。

マイティファイナルファイトのクリア時間は?

全5ステージ、1ステージ5分ほど、クリア時間は30分くらい。

コンテニューは3回までと制限あるものの(ボーナスステージなどで回数アップ可能)、難易度的にはコンテニューを使い切ることは無いかもしれないし、せいぜい1〜2回くらい回せばクリアできるかもしれない。

その前に3DSにはこの機能があるから安心なのだ。

まるごと保存、復元機能。いわゆるどこでもセーブ、ロード機能。

ちなみに今更ストーリーを申し上げると、本家と同じく犯罪集団「マッドギア」のボスであるベルガーによって連れ去られたハガー市長の娘でありコーディーの恋人でもあるジェシカを助け出すというもの。

エンディングについて触れてしまうと、最後ラスボスを倒した瞬間、ガイが主人公の場合は黙って画面から消え、コーディーの場合は後ろから回転してきたハガーに弾き飛ばされます。

かわいそうなコーディ。

一連の出来事は全てパパの手柄になります。

ガイは「親子二人にさせてやるのが男というものでござろう」みたいな事を言って、コーディーを連れていきます。

苦手意識が強いベルトスクロールアクションの楽しさが味わえる良作でした。

これを機に本家ファイナルファイトで遊んでみようかな、とか思ってみた。

やったらやったでボコボコにされるのが目に見えているから、思ってみただけだけどね!

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