ダウンタウン松本人志氏の周囲が穏やかではない。
一連のタレコミに加え「女性は100人中95人アホ」とあけすけに言い放ったりと、過去の自伝やインタビューでのコメントが発掘され始め、事の真相が真っ白だったとしてもそれを上回るほどの言動が明るみに。ごっつ世代としては寂しい限りではあるのだが。
そんなダウンタウンが登場するゲームが、3DS「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!絶対に笑ってはいけないガースー黒光りランド」。
過去の自伝同様松本氏の人間性を示唆するような内容も含まれているかもしれない。今だからこそ遊んでみよう。
3DSガースー黒光りランド、どんなゲーム?登場キャラは?
ガースー黒光りランドは、ダウンタウン、ココリコ、山崎方正とステージ上を走り回り、黒鬼から逃げながら制限時間内にポイントを稼ぎ競うアクション。
モードは全部で3つのみ。
ステージに散らばる秘宝を探してステージ中央にあるガースーの像にたくさん放り込む「秘宝集め」。
スタートからチェックポイントを通過し、他キャラクターより早くゴールする順序を競う「レース」。
黒鬼から最後まで捕まらずに生き残ったプレイやーが勝利となる「サバイバル」。
ヘイポーステージ、ピカデリー梅田ステージ、おばちゃんステージ、板尾ステージなど、ガキ使に登場するお馴染みの面々をテーマにした構造の異なるステージを楽しめる。
各モードに定められたルールでは黒鬼から逃げながら時間内にポイントを稼ぐ。
黒鬼に捕まると、お馴染みタイキックや蝶野ビンタなどの罰則を受け、一定時間行動不能に。
プレイヤー同士も掴んで投げたり、アイテムで攻撃したりといった妨害をしながら、最終的にポイントが一番高かったプレイやーが勝ちとなる。
高笑いする松本氏。この高笑いこそ、人を見下す笑いに取り憑かれた表情なのか…?(みんな同じモーションです)
カクつきやロード時間が目立つ。カメラワークも酷い。ソロなら難易度は低い。
まずはプレイヤーの分身となるアバターを作成。
名前は適当にA子とかにしておこう…。
操作はシンプル。
LRでカメラをぐるぐるまわしながら走り、Aボタンで相手や秘宝を持ち上げて投げる…くらいでだいたいの操作は完結する。
それにしても、近年稀にみるカクカク具合。
フレームレートは8(1秒間に8コマ)くらいなんじゃないか?というほどのカクつき。
おまけにカメラワークが非常に悪い。壁の近くに立ってしまうと周囲は全く見渡せず、気づくと青鬼が迫ってきている、ということも多い。
よって普段感じないほどの眼精疲労が襲いかかってくる。
また、ステージによっては複数階層の構造もあるが、時々天井の上からのカメラワークになってしまって操作キャラがどこで何をしているのか全くわからなくなってしまう。
これでフレームレートがせめて20以上くらいあれば敵が、そして自分がどこにいるのか判別できそうではあるが。
タッチ画面に映るマップに注意ばかり配っていると、いつのまにか壁や植木などの障害物にハマって身動き取れなくなっていることもある。
極め付けはロード時間。
ステージ開始時に毎回挟まるロード時間が長いこと。
確かにステージは狭くはなかった。けれど、そこまで書き込まれたオブジェクトがあるわけでもなければ複雑なギミックが存在しているわけでもない。
はずなのに、ステージが開始されるまで毎回30秒近くかかった。
クリア後などのやり込みは?着せ替えとアチーブメントなど。
ゲームのモードはこれで全て。
さすがにそれだけでは購入者も納得できないのでは?とお思いでしょうが、ゲーム以外にもおまけ機能がございましてよ。
ステージ上に散らばるコインを集めると、メニューの「ショップ」からアバターに着せる服を購入することができる。
2000コインというものもあるが、そこまでこのゲームを遊び続ける自信があるかと言われれば、自信を持って答えられる。
NOである。
一定のプレイ実績や条件を満たすとメダルを獲得できる。
こちらも超難度の操作の末獲得できる条件は無く、基本的には1位になった回数や捕まった回数など繰り返し遊ぶことでやがて獲得できるものがほとんどだったが、中には「100時間プレイする」「秘宝モードを100回1位になる」など、やはり繰り返しそこまで遊べるか疑問な条件もあった。
そして、登場するキャラクターたちをモデリングした「キャラクター」がアンロックされ、ゲーム内でもアバターとして操作が可能になる。
ハマタは良い顔してるわ。
クソゲー寄りの鬼ごっこゲー。フレンド間のマルチなら楽しそうな予感も。
激しいカクつき、カメラワークの悪さ、パーティーゲーとは思えないゲーム開始時のロードの長さ、そしてコンテンツ量の圧倒的少なさ。近年稀に見るやつである。そして定価は税別で4,800円ですか。相当なガキ使ファンでなければキツいというのが正直なところ。買ってしまった方はご愁傷様としか言えない。クソゲーと位置付けても差し支えなさそう。
無理矢理良いところを捻り出すとすれば、事前知識がゼロだと江頭や蝶野も登場して「おっ」となりました。
結論としてはクソゲーに相当する部類と言って差し支えなさそう。
これが人間同士であれば、画面の見づらさや納得感の薄さを逆手にとって楽しんでしまうかもしれない。まあ相手が人間であれば何でも楽しいですからね。敢えてこれで遊ばなくても素直にマリオカートでもやってた方が楽しいと思う。
もちろん、このガースー黒光りランドから事の真相に迫るものは何もなかった。というかキャラクターごとに特徴もセリフも無いので人間性の違いも何もわかりゃしないという話である。ハマタが良い顔してるな、くらいか。
リリースすることに意義があるファンアイテム未満の企画モノという位置付けなのでしょう。
今敢えてこの作品を勧める理由も見出せずにいるけれど、今後ガキ使がどのような進退を取るのか?このガースー黒光りランドを時々プレイしながら見守ってみたい。(もう飽きたけど)