友人の実家には懐かしいファミコンソフトが溢れんばかりにカゴいっぱい入っています。中にはそれは丁寧に箱も綺麗に取ってあったりして関心するほどです。借りパクしたもの、されたものなど、聞けばそれらのコレクションにも歴史があるようです。
そんな箱ごと綺麗に取ってあるコレクションの中に見つけた「ドンキーコング」。確かファミコンのローンチタイトルだったはず。
30年以上も前の時代に思いを馳せます
感慨深くパッケージを眺めていると、見た事のある顔が。
…ん?
なんだこのもっさりした男は!
そう、今やゲームキャラの代表と言っても過言ではない、言わずと知れた任天堂のマスコット「マリオ」です。この人昔はこんなにもっさりしてたのね…。という驚きを所持者である友人に話すと、「確かに昔のマリオって、ちょっとビジュアルいけてないよね(笑)」と言い放ちました。その昔スーパーマリオが出た頃は、マリオといえばイケてる代名詞だったはず。
ということで、今でこそシュッとしているマリオですが、当時のマリオを振り返り、もさいマリオランキングを勝手に挙げていこうと思います。
それでは30年前の忘れ物を取りに行って参ります。(完全に主観です)
第5位「スーパーマリオブラザーズ」のマリオ
まずは「スーパーマリオブラザーズ」です、知らない人は日本にいないでしょう。
当時このスーマリを持っている人はヒーローでした
ゲーム内容は言わずもがな。珍しい横スクロールに加えて水中も泳ぐ事が出来る世界の広さにプレイヤーは夢中になったものです。さてマリオのビジュアルですが、個人的にはこの付近からマリオがシュッとし出しているので、正直そこまで垢抜けない感じもしません。
マリオ2なんてもうすっかり今風のルックス
そしてこれ以降のスーパーマリオブラザーズ2になるとそれはもうしゅっとした今風の佇まいを醸し出しています。ということで、これ以前のマリオが怪しくなってきます。
第4位「ドンキーコングJR」のマリオ
「ドンキーコングJR」、こちらはファミコンのローンチタイトルです。当時アーケードで一世を風靡したドンキーコングの子供「ドンキーコングJR」が、マリオに捕われた母親を助けるためにステージを駆け回るアクションゲームです。
私が初めて買ってもらったゲームでもあります。
さてマリオですが、ちょっと垢抜けない感はありますが、とにかくキュートなそのルックスは決してもさいとは言えず、どこか中性的な爽やかさすら覚えます。
鳥の落とす卵に何度やられたことか
ただしその母性をくすぐる愛らしいビジュアルとは裏腹に本作のマリオは主人公の母親を捕まえた完全な悪役。今でこそマリオのライバルはクッパですが、当時はドンキーコングと終わりなき戦いを繰り広げていたわけで、歴史を感じさせる一本でもあります。
第3位「レッキングクルー」のマリオ
マリオがハンマーを振りながら、敵モンスターを避けて倒して、ステージ上の壁などを全て破壊すればクリアーというアクションパズルゲームです。今プレイしてみても相当高い難易度のステージが全部で100もあり、自由にステージを作ることもできるクリエイティブな仕様は今でも不朽の名作として知られています。
それではレッキングクルーのマリオをご覧ください。
マンマミーア
そのアナーキーなゲームシステムとドンキーコングJRからのルーツによって、今のように正義のヒーロー感は未だ無くどことなく悪役感が拭えずにいるマリオですが、個人的には体毛の割に良い肌つやや目の綺麗さが逆にもっさり感を引き立てているように感じられます。
何はともあれゲームはシビアで骨太
第2位「マリオブラザーズ」のマリオ(と、ルイージ)
マリオとその弟が水道管で競いながら亀やカニなどを駆除していく名作「マリオブラザーズ」です。このあたりのマリオ&ルイージはなんだか顔がゲジゲジしています。なんだか悪そうな口元は今のヒーロー感まるで無しです。
マリオとルイージだけでなく、敵キャラクターのカニ等もゲジゲジした面持ち
ただしゲーム性は非常に高く、ドットレベルまでその生々しい浮遊感、物理的な動きによって競い合うルールは、敢えて今プレイしても非常に戦略性が高く、対戦すれば盛り上がること必至です。
マリオとルイージはゲジゲジしてますが
第1位「ドンキーコング」のマリオ
ファミコンのローンチであり、その登場は1981年。まさにマリオのルーツとも言える「ドンキーコング」。インベーダーゲームが主流だった時代にマリオを操作して転がる樽を飛び越えて彼女を助けに行くというドラマ性に、世のゲーマーはセンセーショナルな気持ちになったに違いありません。そして今更ですが、冒頭でいきなり出したにも関わらず敢えて白々しく1位に選んで申し訳ない気持ちがじわじわと出て来てしまいました。
今のマリオとは似ても似つかない
これは誰なんだ。平成生まれの青年に初めてこれを見せたら誰というのだろうか。個人的にこのマリオのもっさり感はヒゲなどではなく、とにかく帽子から溢れ出るもみあげだと思っています。こんなに靡くもみあげは尾崎紀世彦さん以来かもしれません。
ソウルフルな名曲「おす犬」はグルーヴィーで今でもカッコいい
結論、昔のマリオはもさいけど、良い!
みなさまの贔屓のマリオはありましたでしょうか。マリオが出てくるゲームは、隠れキャラ的立ち位置のものを含めるとなんと300近くにも及ぶそうです。
そんなマリオも今ではすっかりオシャレなビジュアルになってしまい、昔の面影など微塵もありません。
スーパーマリオメーカーのマリオのオシャレ感たるや。
それでは最後にマイベストオブもさいマリオ「ドンキーコングのマリオ」と今のマリオとを見比べながら本日はお別れとさせて頂きます。お疲れ様でした。