METRO QUESTER(メトロクエスター)が面白すぎる。
知る人ぞ知るゲーム、すなわち、私クラスの人間がこっそり楽しむゲームだと思っていたが、十分に人気タイトルとなっていて、OSAKA、ZEROと新作も続けて出ているのですね。疎いの私だけでした。つまり本作オモロイのですがよくあるドラクエやFFみたいなRPGとは毛色が違うので、これからもし購入を検討している方の参考になればとご紹介しますね。
一方でバランスが大変シビアなので「敵強すぎ。ボスなんて全然倒せないや!バランス悪すぎでしょ!?」というプレイヤーさんに向けて本作のコツをお伝えいたします。面白いけどムズイよね。
Metro Quester、どんなジャンル?
と言うよりも、購入を検討中で調べ物の末こちらに辿り着いた方へ先に申し上げると、ぜひ買ってください。面白いです。
METRO QUESTER、とにかく緑色のドット感あるビジュアルが印象的なRPG。こう言っちゃなんだが、とても令和に遊ぶゲームとは言い難いほど簡素な見た目。

そもそもこのMETRO QUESTERは、もともとは「QUESTER 〜失われた世界の真実を探究する物語〜」というインディーズゲームのリメイクなのだそう。
コンピューターRPGの祖と言われる「ローグ」から着想を得たようなダンジョン探索RPG。とか知ってる風を装ってみましたが、私なんてのはたかだかファミコン世代なので、ローグが出た頃なんてのはまだ希望いっぱいこの世に生を受けたばかりの若輩者でございまして、実際にローグをプレイしたことは無いのでございます。

食料や浄化燃料、資材などのリソースを管理し、途中に出会う様々なスキル、特徴を持つ職業の仲間でパーティーを編成、より強く、多様な効果を持つ武器やアクセサリーを発見しながらダンジョンの奥深くへ進んでいく。
途中、クリーチャーのシンボルと接触すると戦闘に。戦闘画面はご覧の通り。実行されるコマンドと結果がテキストベースでタイムラインに表示されていく。

余計な演出は徹底的に削ぎ落とし、数字のみで遊ぶ古き良きコンピューターロールプレイング原理主義プレイヤーにはこういうのでいいんだよ、というか、こういうのがいいんだよ、というタイプのハクスラ型RPGです。ちょっとずつマップを広げていく感じ。昨日は行けなかった場所へ、今日は行ける。昨日は勝てなかった敵に、今日は勝てる。よく分からなかった仕事も、何度か続けているうちに「まあ、こんなもんか」と思えるようになる。

役職が付いたところで、仕事と責任が増えるだけだったりする。給料が劇的に増えるわけでもないのに。昨日より少しだけ仕事ができるようになったところで、また次の面倒な仕事がやってくる。そんな日々の繰り返しに「これ、いつまで続くんだろう」と思う時もある。それでも、昨日よりほんの少しだけ成長している自分がいる。今日できなかったことは、明日できるかもしれない。明日もダメなら、まあ、その次でいい。前向きに生きていこう。
そういうゲームです(違います)
無策に行動すると、1〜2発で戦闘不能に!高めなスリルと難易度。
そんな戦闘は、緊張感が高い。
クラスが持つスキルや装備品に備わっているコマンドを、キャラクターごとに持つAP(アクションポイント)の範囲で最大3つまで入力し、実行。

効果の高い行動は、「薬品」「弾丸」「爆薬」など、5種のバトルリソースを消費するものも。
一方、本作の戦闘で意識しなければならないのが「ヘイト」。味方に有利な行動を取ったり、ダメージを与えたりすることで蓄積されていく値で、これが高いキャラクターに敵からの攻撃が集まる。
何も考えず火力重視で行動を取ると敵からのヘイトが高まり、集中砲火を喰らって即死。ヘイトをうまく分散させながら、あるいはタンカー的役割のキャラにヘイトを集めて囮にするといった調整をしながら戦闘を進める。

全滅すると、保有している燃料、資材、食料が半分になってしまい、経験値も没収(レベルは維持)。武器の強化やレベルアップにも必要となる貴重な資材、これを半分も持っていかれるのはショックがデカく、故に戦闘のスリルも高い。
気がつけば資金はカンストし、どこでもセーブできるような生ぬるい昨今のRPGとは違うのだ。先日だって、新しいゲームも触らずにファミコンのドラクエ2で遊んでいたのだが、より強力な装備品の購入に必要で、時間をかけてコツコツ貯めたゴールドを半分没収されるショックは相当だった。人によっては明日会社に行けなくなるレベルだ。

ロンダルキアの洞窟を抜ける頃には虫の息。あともう数歩でほこらに到着、というところで、ザラキ食らうわメガンテ受けるわで全滅とか、立ち直れまへんわ。さて、ここで弁解しておきたいのだが、なぜこんなくだらない名前をつけてしまったのかというと、ランニングでスレてしまった下半身を意識しながらプレイしていたからですね。とにかく、私が言いたいのは昔のゲームはもっとこう厳しかったぞ、全く最近の若いものはフガフガということ、そしてMetro Questerはゲームの絶妙なバランス、緊張感と試行錯誤の末よりダンジョン奥深くに到達することで股間が砕け散りそうなほどの達成感、脳汁がドバドバ湧き上がるぞ、ということである!
Metro Questerこんなゲームが好きなら買い。
ここからはMetro Questerがどんなゲームなのかイメージしてもらうために、似たゲームをいくつか挙げてみたい。
様々な役割やスキルを持ったメンバーでパーティーを編成し、ランダム要素の高いダンジョンを少しずつ奥へ進んでいくスタイルは、どこか「ウィザードリィ」をだいぶ意識している印象。首ハネもあるし。

私が初めて触れたシリーズ作品は、名作「外伝3闇の聖典」でした。
ダンジョンそのものが変化するわけではないものの、周囲の敵の動きやリソースを管理しながら、お宝などのランダム性が絡むマップをどう進むか判断していく感覚は、「トルネコの大冒険」や「風来のシレン」が好きな人にも響きそう。

前回よりも少しずつ奥深くへ足を進めていくスリルに加え、様々なスキルを持つメンバー編成で自分のスタイルに合った戦い方を見つけるのは「世界樹の迷宮」にも近いプレイフィールを感じる。
いわゆる「俺TUEE」タイプというよりは、しっかり考えて攻略する戦略型。無双系よりも、むしろソウルライクに近い感覚と言ったほうがしっくりくるかもしれない。

考えるのが苦手なので、ゴリ押しで薙ぎ倒す系のゲームが好きな私ですけども。
装備や編成、リソースの使い方を試行錯誤しながら、少しずつ攻略を進めていく。そんなプレイが好きな人にはかなり刺さるゲーム。
もちろん、ゲームとしてのバランスもよく練られているので、普段は「俺TUEE」系のゲームを好む私も、新鮮な感覚で楽しめている。
バランスシビアなボス戦は、レベルをしっかり上げて役割決めを。
本作とにかくバランスがシビアで、私も遊び方に疑問を抱いたほどだ。特にボス戦は、力か魔力かに全振りしてきた脳筋プレイヤーの私なんかは持ち前のガッツだけでは手も足も出なかった。
ところが、アタッカー、タンク、ヒーラーの役割を決めて挑むことで、圧倒的に生存率が高まった。

ボスにもきっちり効いてくれる「炎上」「猛毒」「出血」なども超重要。単純な物理ダメージではなく、状態異常による持続ダメージと守り、回復、くらいの構成で挑むことで、あれほど秒殺されたボス戦でも数ターン持ち堪えて撃破にまで至った。
レベルを上げも重要。レベルが一定値に達し、武器をアップデートしていくことで、全く通らない持続系のダメージも純粋な攻撃ダメージきちんと通るようになってくる。もうバランスが絶妙。

雑魚戦においても同様で、強いからと言って高火力の全体攻撃をイオナズン感覚でぶっ放すと、敵全員から桁違いのヘイトを集めて集中砲火を受け秒殺、という結果を招きかねないのだ。(雑魚戦、レベル上げなど短期決戦であれば、それはそれで十分な戦略にもなったりもする)
役割も無数にある本作、戦い方もプレイヤーそれぞれ。無数の楽しみ方があるのと、こういった試行錯誤と発見は、作業ゲー慣れした身としては新鮮で楽しい。
クリア後の要素は?「凍結」とは?
さて、本作のクリア後要素はと言うと、もうタイトル画面で「NEW GAME+」と表示されているので敢えて隠すこともなかろうが、お察しの通り周回プレイができます。

引き継げる要素は、一部(上限60個)の所持装備品と、体力。
メンバーは、再び初期状態のレベルになり、装備も外れてしまう。各クラスから1名ずつがランダムで選出。こんなところでもランダム性が。
また、所持していた装備品も、解像度が高いもの、続いてレアリティが高いものが60個引き継ぎ。

しかも、初めから所持するのではなく、ダンジョンの壊せる壁などから「発掘」できる。
燃料の上限も引き継がれるため、少しずつ1度のターンで進める移動距離が広くなり、火薬などのリソース転換も若干しやすくなる。レベルこそ初期化されてしまうが、こういう底上げ要素が引き継げるのは嬉しい。
ところが、敵の強さは週を重ねるごとに上昇していく。嘘だろう。

よりマゾいプレイをお楽しみいただけます。
周回するごとにパーティーがメキメキ強くなるわけではないどころか、むしろ敵がメキメキ強くなっていくなんて。萎える。
と、思いつつも反射的に遊んでみると、これが2周目もまたバランスが絶妙なのだ。面白い。

序盤に強化してしまったがために、2周目に選ばれてしまったどうでもよい武器。もっと考えてアイテム管理すればよかった。
全体を通して、そりゃ続編が複数出るほど楽しいよな、という印象。と共に、今回の記事は全体的に絵面が緑になった。せめてドラクエ2の画像を途中で差し込んでおいてよかったなと思った(内容はともかくとして)
繰り返しますが、購入を迷っている方はぜひ遊んでみることをお勧めします。あと、ファミコン版ドラクエ2も面白いよ。