育児をしていると「夫がゲームに没頭して、手伝って欲しい時にまるで育児をしてくれない」といった不満を目や耳にします。かく言う私もゲーマーでありながらそいつは由々しき問題でありけしからんとこう思っており、2歳4ヶ月の娘がいる身としては奥様の悩み、というか怒りはいかばかりかとお察しします。
育児中のご夫婦ではなくとも、お喋りしたくても、たまにはお出かけしたくても聞く耳を持たない彼氏もいることでしょう。こういった困ったパートナーに対して、どうすればゲームを止めて、こちらの話に耳を傾けてくれるのか?ゲーマーだからこそわかる有効的な対策についてお話できればと思います。
いつもいつもゲームばっかりやりやがってこの野郎!
止めさせるのは難しいが、頻度を減らすことは可能!
まずゲームもそうですが、男性にとって趣味はストレスのはけ口です。人によっては生きがいにしている場合もあるので、これを取り上げてしまうのはなかなか男性にとっては酷なことです。完全に止めさせるということは精神衛生上パートナーにとってもあまりよろしくないと思うので、せめて頻度を減らしてもらう方法を考えるのが現実的で、お互いの関係を維持できる手段かもしれません。
生きがいを奪われると人生がつまらない…なんて感じてしまう男性もいます
興味が無い人にとっては「どれも一緒でしょ?」とお思いかもしれませんが、一言に「ゲーム」と言っても、これがまた似て否なるものだったりします。それぞれ得られる快感や頻度もまるで異なるので、それぞれのパターンに合った有効的な対策で折り合いをつけましょう。
コンシューマー(家庭用)ゲームの場合
まずはコンシューマーゲーム、つまり家庭用据え置き機の場合です。例えば「PS4」「Wii」「3DS」などがそれに当たります。
古いものだとスーパーマリオ等ができるファミコンなど
ゲームの頻度を下げる、相談する時間をつくる対策としては一番難易度が低いと思います。大半のコンシューマーゲームは中断(ポーズ)することができるので、今すぐに話をしたい時にでも手を止めてもらうことができます。依存度も以降のものに比べたらそこまで高くありません。また今プレイしているソフトをクリアする等すれば一旦落ち着くので、ヘビーゲーマー(毎日何時間もプレイしている方)でなければ、飽きるまで少しの期間待ってみるのもありかもしれません。
遅かれ早かれ飽きるのがコンシューマーゲーム
たとえば今話したい場合は「きりが良くなったら」という感じで少しだけ余裕を持たせてみてください。コンシューマーゲームの中断はプレイヤーにとってそこまで負担ではないので、セーブする時間だけ猶予を与えてくれればプレイヤーも安心して、気持ちよく中断してくれるでしょう。
また、予定を組んでどこかに出かけたい場合など、日程を決めてしまえば、余程の出不精等でなければ概ね問題なく外へ連れ出す時間を作ることが可能ですし、外に出てしまえばゲーム機に触ることはありません。
オンラインゲームの場合
パソコン等のオンラインゲームは中毒性もさることながら、とにかくすぐに中断できないのが一番のネックです。一緒にプレイしているのがリアルな人間だったりするので、ゲームを中断すると他のメンバーに迷惑をかけてしまう可能性もあり、自分一人の判断でゲームを止めることができません。
リアルな友人、オンライン上での知人と一緒に楽しむオンラインゲーム
たとえば子供が泣いている時でさえ、「今中断できないから」と言って継続される可能性が高いのもこのジャンルの傾向です。スポーツ同様、プレイ中は友達と遊んでいる真っ最中という感覚です。ただしオンラインゲームは一度のプレイに制限時間が設けられれているものが多いので「その回が終わったらでいいから話をしたい」といって会話に持ち込み、深夜など極力実生活に影響の無い時間にプレイしてもらうよう相談してみましょう。また予め予定を立てておけば、コンシューマーゲーム同様お出かけに関しては問題ありません。
スマホなどソーシャルゲームの場合
最もたちが悪く、依存度が高くてその頻度からイライラが募り易いのがスマホ等のソーシャルゲームです。「パズドラ」「モンスト」「ツムツム」などが挙げられます。
時間限定のイベントなどで、生活の中心がゲームになりがち
課金でレアリティの高いアイテムを確率で獲得し、ライバルに打ち勝つというパチンコのような中毒性、ギャンブルに近い快感があります。もしお付き合いを始める前であれば、重課金はしていないか?無課金であっても常に携帯をいじっていないか?注意しましょう。なかなか手を止めてもらえず、今後話したい時に話を聞いてくれなくなるリスクは大きいです。重課金者の場合はエスカレートして家計にも影響が出る可能性が高いです。
食事中でもお出かけ中でも時間も場所も選ばずポチポチ
また、仮に強引にアンインストールしようものなら、これまでかけてきた労力がすべておじゃんになってしまうので逆上する可能性があります、絶対にやめましょう。また習慣化しているので「確率だから、勝てる保障は無い」とか「別のものに課金した方が建設的」とか「いずれサービスは終了する」とか、そういう理屈は通用しません。
ですがここで諦めてはいけません。先ほど申し上げたとおり一種の中毒症状なので、お酒やタバコと同じく何か条件をつけて徐々に減らしていくのが効果的です。例えば「一日だけでいいから我慢して欲しい」とか、重症な人には「半日だけ」でも良いと思います。結局ソーシャルゲームは日々の積み重ねなので、数日やらない期間を作るだけでライバルと差が開いていくうえにやらなくても平気な自分に気づいていき、最終的には起動自体が面倒になります。根気よくやりましょう。
ゲーマーの妻の意見を聞いてみたところ…
もし私がオムツも代えずに遊びもせずにゲームしてたらどうする?と尋ねたところ、「あまりにも酷ければ離婚する」と言っていたことがあります。恐ろしくて娘よりも私の方がオムツの交換が必要になりますが、やはりそれだけムカつくということでしょう、そりゃそうだ。
ただ先ほど申し上げた通り、生きがいにしている方も多いと思いますので、くれぐれも無理矢理取り上げたり破壊したりという強引な行為だけはお控えいただき、良い関係を維持したまま解決して頂ければゲーマーとしては嬉しい限りです。ゲーマーを代表してお願い申し上げます。