「ソルトアンドサンクチュアリ」 どんなゲーム?ダークソウルとどっちが難しい?


話題となっていた「ソルトアンドサンクチュアリ」をプレイしました。面白い!PS4版、PSVita版とがリリースされていますが、今回はVita版を選択。(あまりにも積みゲーが多く、オフラインでも場所を問わずプレイしたいので…)
またどちらか一方を持っていればもう一方を100円で購入可能という良心仕様、何かの理由で据え置き版でプレイすることがあっても大きな出費にはなりません。

システムや難易度が類似しているため「2D版ダークソウル」と呼ばれる本作ですが、プレイしてみた印象、実際にダークソウルと比較してどうか、レポートです。

高難易度!死んで覚える死にゲー

ソルトアンドサンクチュアリは、噂にたがわぬ高難易度の死にゲーです。私はいかにこれまでヌルゲーに浸っていたのか…と痛感するほど死にまくっています。ボス戦はもちろんのこと、雑魚であっても気が抜けません。武器を振りかざし烈火の如く突撃するとあっさりとゲームオーバー慎重を重ねながら距離感を保ちつつ、確実に一体ずつ倒していくのが肝となります。

ダークソウルと同じくバランスが絶妙で、やり込んでいくうちに自身の実力そのものが上達し、少しずつ先へ進むことができる喜びはまさにゲームの醍醐味と言えます

モンスターだけではなくステージの随所にはトラップが仕掛けられており、ヨタヨタ突き進んでいくと致命傷を受けるため、瞬時の反射神経とマップの把握も重要になります

薄暗いダークファンタジーの世界観

ダークソウルと同じく、薄暗い世界観です。ダクソ3の「灰の世界」に対し、本作はかつて人の営みがあったであろう朽ち果てた島が舞台です。結婚による国家間の同盟を締結するため異国へ向かう王女を護衛するといったオープニングで、敵が見えるか見えないかの暗い船内からスタートします。途中敵襲に襲われて船は難破、漂着した島で探索が始まります。

グラフィックも水彩画のような独特の表現で、ダークな世界観が引き立っています。何が飛び出してくるのか分からない地中深くの探索はホラーゲームにも近い恐怖すら感じます

パラ振りによる成長システム

要所にある「サンクチュアリ」を通過しながら、体力回復やレベルアップなどの強化を行います。これはダークソウルでいう「篝火」と近い役割です。レベルアップで得られる「黒の真珠」を使って、筋力、技能などのパラメータに割り振ることで、敵へのダメージが増えたり、体力やスタミナを強化することで少しずつ強い敵にも対抗できるようになっていきます。また装備できる武器が増えていきます。

そして途中で死んでしまうとそれまで取得していた経験値「ソルト」を全て失い、倒された敵を倒すことで再度奪い返すことができるシステムもダークソウルと同じです

ダークソウルがレベルアップで得られるポイントを直接パラメータに振り分けるのに対し、本作は「スキルツリー」と呼ばれる強化マップで強化したいパラメータを辿っていく形式となりますが、概ね同じ仕様となります。また、パラメータを1つだけ増やしたからといって明らかな違いを実感できるほどでもない、シビアなバランスもダークソウルのそれに近い印象です。

ゲーム開始時にはキャラクターメイキングもあり、髪型やひげの色、肌の色を決めることができます。その際に「クラス」と呼ばれる職業を選択しますが、基本的には初期パラメータと装備の違いとなるため、パラ振りの際に何に特化させるか、あるいはオールラウンダーを目指すか、プレイヤーの判断で大きくキャラクターの特性が変わっていきます

髪型やひげの色、人種のようなもの(肌の色)も決められる

ダークソウル以外で近いゲームは?

上述の通り、ゲームの内容はダークソウルに似ているのは間違いありませんが、ダークソウル未プレイであってもこの種のゲームが好きな人ならソルトアンドサンクチュアリが楽しめるのでは?というタイトルをいくつか挙げてみます。

自身をレベルアップ、武器や素材を集め強化しながら2Dの迷宮を探索していく点においては「キャッスルヴァニア(悪魔城ドラキュラ)」に似ているかもしれません。そしてキャッスルヴァニアのようなゲームは「メトロイドヴァニア」とジャンル分けされることもあり、その名の通り「メトロイド」にも通じるものがあります。

同じく自身を強化しながら様々な武器を使いながら広い横スクロールのステージをクリアしていくあたりは「ロックマンゼロ」にも通じるものがありますが、「爽快にスピーディーにズバズバ斬っていく!」という面持ちで臨むと即死です。

ソルトアンドサンクチュアリとダークソウル、どっちが難しい?違いは?

ソルトアンドサンクチュアリとダークソウルとでどちらが難しいか?どういった違いがあるのか?

まず難易度について。直感で言うと、ダークソウルの方が難易度が高いように感じました。奥行きの無い横スクロールアクションに慣れ親しんだ私は2Dの方が馴染みがあり、すんなりプレイすることができました。ここは得手不得手もあると思います。

両者の違いは、ダークソウルの方がややずっしりとした重量感があり、ソルトアンドサンクチュアリの方がコンボなどの手数も多い印象です。どちらも別物として楽しめましたが、得られる達成感、快感はどちらも似ている印象です。

またソルトアンドサンクチュアリはマルチプレイが基本オフラインで2人までとなっているため、マルチプレイ(オンライン)で誰かと一緒に協力、対戦プレイを楽しみたいという方はダクソが良いかもしれません

それにしても面白い。インディーズの底力を見た気がします。一部テキストが見切れてしまっていたり、要ローカライズのインディーズ海外ゲームならではの詰めの甘さ?も見られますが、ゲームの内容についてはきっちり作られています。

言語を日本語にすると、ロード中の画面が見切れてしまったり…(笑)

一方でダークソウル3の感想でも「面白さがわからない」「すぐ死ぬ」といった意見もしばしば見られるように、その難しさゆえ拒絶反応を示す方もいる通り、合う合わないが大きく二分されるジャンルです。自身で攻略の糸口を少しずつ見出せるシビアな難易度を楽しめるのか、見極めてから購入するのが良いかもしれません。

定価も1400円とインディーズならではの良心価格なので、好みが合えば間違いなく元は取れると思います。

この記事へのコメント

  1. 概ね記事には賛同。ただ記事より全然簡単だしやる気そがれないけどね…、、

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