【画像あり】オリジナルGB版「メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS」はこんなゲーム


2017年のE3も幕を閉じました。

「例年に比べて目新しい情報が少なかったのでは?」という厳しい意見が散見されながらも要所要所では盛り上がりを見せ、個人的には中でも任天堂の「メトロイド」の発表は事前の情報も無く大きなサプライズだったように思えます

ニンテンドーswitch版である「メトロイドプライム4」が開発中であること、そしてゲームボーイ版「メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS」がニンテンドー3DS用ソフト「メトロイド サムスリターンズ」としてリメイクされ、2017年9月15日に発売されることが決定しました。

発売を控えた後者「メトロイドⅡ」は、ぜひともプレイ前にオリジナル版を触っておかねばと思い、3DSのバーチャルコンソールで購入してみました。

ジャンル「メトロイドヴァニア」に恥じない探索型アクション

ゲームボーイ版「メトロイドⅡ RETURN OF SAMUS」は、最初はビームとミサイルの2種類の武器を切り替えながらダンジョンを探索して行き、道中様々なアイテムを入手し、武器や移動手段を拡充させていきながら行動範囲を広めていく、ジャンル化された「メトロイドヴァニア」そのものの楽しさです。

隠し通路レベルの道なき道を探しながら進んでいきます。昔のゲームってこんなに難しかったっけ…?攻略方法を口コミで伝達していたんだろうか?

絶対分かんない!どこにいるか分かりますか…?

サムスの行動範囲を広げるアイテムは10以上もあり、ジャンプ力が上がるもの、壁を張り付いて移動するものから地形ダメージを無効化するものまで様々です。

敵かと思いきや、こういう謎のクリーチャー(の死骸?)がアイテムを持っている

ダンジョンのテイストも未開の土地かと思えば発達した文明のような屋内だったりと、謎の世界を探索する不気味さもメトロイドならではです。

謎の機器はセーブポイント。各所へ点在しているので安心。

そして本作は厳しいことにマップ表示機能が無いため、ダンジョンは基本的にやりながら覚える!ことになります。もしくは2017現在であれば、マップを掲載してくれている親切なサイトもありますので、ご覧頂いた方が良いかもしれません。

そこで昔懐かしい攻略本が重宝したわけですね。

得体の知れない敵の得体の知れない攻撃!

最初のうちはその場で飛び跳ねるだけ、左右に飛んでいるだけといった動きの単純な敵が現れ、「まあゲームボーイの敵の動きなんてこんなもんだろう。」と高をくくっていると、葉っぱの様にヒラヒラ舞い落ちる敵、飛び上がったと思ったら一直線に向かってくる敵など、雑魚でもトリッキーな動きをする敵が登場してきます

他のゲームでは見たことのないビジュアルも不気味さを際立たせています。

油断すると雑魚でもシュワワーと死にます

さらに進むと、突然テカテカした謎の発光クラゲのような生物が出てくるわけです。

なんじゃこのクラゲ!

近づくと突然BGMが変わり、ただならぬ雰囲気、嫌な雰囲気を感じながら近づくと、謎のクラゲからさらに謎の飛行物体が生まれて飛びかかってきます。ほらこういうキモいの出てきた。

これまでの雑魚敵と同じくビームをベシベシ当てていくも、飛行生物は一切ダメージを受けている様子は見られず。狭いフロアを逃げ回るものの回避し切れずに、あっさりとゲームオーバーになります。

シュワワー…と消えていくサムス

なるほど、中ボス(ボス?)であるこれがタイトルの「メトロイド」なわけですが、いきなり名作の洗礼を受けます。こりゃ「死にゲー」かもしれない。

と、ここは3DSバーチャルコンソールの「まるごとバックアップ機能」様大活躍です。

現代の英知よ、頼む!

セーブポイントまで戻るのも面倒なので、このメトロイド直前で「まるごとセーブ」を実行、こいつは便利です。ところがさらに2回目のトライをするも、これまた効いてるのか効いてないのか分からないまま、先ほどと同じく失敗。

なんともドライな「GAME OVER」の画面

初心者にも優しい任天堂のゲームがこんなに難しいわけがない。これは何か他に倒す手段があるに違いない。と思いつつ、もう一つの武器であるミサイルに切り替えて飛行物体を狙い撃ってみると

効いてる!

狭い通路を逃げながら地道にミサイルを当てていくこと5発ほどで撃破!なるほど、これはなかなかシビアです。

クセになる不気味さと難易度の探索型アクション

さすがに25年前のゲームボーイソフトだけあって、のっぺり感と痒いところまでは手が届かない不親切さはありますが、やはり探索型アクションの代名詞だけあり少しずつ行動範囲が広まっていく感じ、勝てなかった敵の倒し方を見出す喜びは、ハードの新旧を問わず秀逸です

また、ゲームボーイ作品とは思えないなかなかのボリュームで、とにかくダンジョンが広い。初プレイであれば、クリアまでに10時間以上はかかるのでは?という印象です

ふと感じたのですが、この得体の知れない土地において、既視感の一切無い得体のしれない敵が予想できない攻撃をしてくる感覚は、「バイオハザード」の恐怖に近いようにも感じました。

未知の空間で得体の知れない異形の敵が出てくる不気味な感覚は、何となくバイオに似ている…?

そして本作、クリアまでの時間が4時間を切ると、なんと主人公のサムスがエンディングで水着姿になるというちょっとした演出があるようです。残念ながら私は未だその条件を達成できておりません。

25年前のゲームボーイ作品だけあって、現代の至れり尽くせり懇切丁寧な作りのゲームに比べれば不親切さは感じられるものの、このスペックでここまでじっくり楽しめるのは流石です。安価でじっくりと探索型アクションをやってみたい方は楽しめると思います。リメイク版の前に予習をしておくのも良いかもしれません。

表現力の大きく上がっている3DSのリメイク版ではどういった進化を遂げるのか?今から楽しみです!

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