ゲームはお好きですか?ご家族、パートナーはあなたの趣味に理解を示してくれていますか?もしそうであればそれは素晴らしいことですが、人によってはコントローラーを握るだけで怪訝な表情を見せたり、場合によっては険悪な雰囲気にまで発展することさえあります。
普段ゲームに馴染みの無いパートナーでも一緒に楽しめるゲームソフトを探してみるというのも解決策の一つですが、複雑怪奇な操作を必要とする昨今のゲームにはどうしても抵抗がある模様。
そこへ満を持して登場しました、単純明快なブラザーズアクション、ニンテンドースイッチ版アーケードアーカイブス「マリオブラザーズ」。このシンプルなゲームであれば、普段ゲームに何の関心も持たない妻でも一緒に楽しむことができるんじゃないの?
実際に一緒に遊んでもらい、感想を聞いてみました。
妻と私紹介
妻
1978年生まれ
趣味:アクセサリー、廃墟、鉄道
好きなゲーム:リズム天国、龍が如く(見る専門で、基本的には興味なし)
綺麗好きでしっかりもの。テキパキ動く。一人っ子でタレ目。
私
1979年生まれ
趣味:ゲーム、楽器
好きなゲーム:レトロゲーから最新機種まで色々。
娘の関心がいよいよプリキュアに向いたことを良いことに、録画を見ている間はコソコソとゲームをしたりしています。
妻とくつろぎのひとときを目的に、割と容赦ない価格の「マリオブラザーズ」を購入!
3歳の娘はまだゲームの勝敗について理解できていないので、妻とちょっとしたくつろぎの時間を過ごすことを目的に購入したアーケードアーカイブス「マリオブラザーズ」、その価格は873円(税込)。時期によってはセールで購入できる最新のタイトルと同等、同じ任天堂機であれば、324円(税込)で購入できるファミコンのバーチャルコンソールと比べてもなかなか強気な価格設定です。とはいえスイッチにバーチャルコンソールが対応していない2017年10月現在、背に腹は変えられず決断。
普段全くゲームに無縁な妻が、そのシンプルさと同年代故の懐かしさから珍しく食いついてくれるのでは?あるいはゲームの楽しさを改めて理解してくれ、さらにゲームへの取り組みに対して寛容になってくれたら…(既にかなり寛容ではありますが)なんていう淡い期待を抱きつつ。
一人でプレイしてみると、想像していた10倍くらいの早さで飽きが来た。
妻と二人プレイを実施する前に、懐かしい気持ちからまずは一人でプレイ。マリオブラザーズって、どんなゲームだったっけ?
そういえば初めてマリオブラザーズに触れたのはゲームセンターではなく、幼稚園の友達「塩沢君」の家。当時4〜5歳の幼稚園児だった私は当然マリオを上手に操作することなどできるわけもないものの、左右とジャンプのみの単純な操作で敵を下から突き上げたり、時には塩沢君を邪魔し合ったり、同士討ちの末に多少ケンカをしてみたりと、それなりに楽しんだ記憶があります。
そんな淡い思い出補正も手伝って、1時間くらいは没頭できるかな?という思いでゲーム開始。
極めて単調。
うんうん、なるほど。そうだよね。こういう感じだったよね。
レスポンスの悪さ、あまりに激しい敵の攻撃をくぐり抜けた先の特に報酬の無い無情な感じ、敵やステージのバリエーションも少なく、正直ビックリするほど面白くなく、なぜにあれほど毎日毎日塩沢君とせっせと熱く遊んでいたのか全くもって理解に苦しむほどです。逆に言えば、この30数余年の間でいかにゲームが洗練されていったかをうかがい知ることができます。
タイムトライアルにあたる「キャラバンモード」が追加されていたとしても目新しさは皆無。
一日くらいで飽きてしまうだろうと思っていましたがそれは大いなる間違いで、10分程度で飽きが来ました。あまりの飽きの早さに自分でも驚きを隠せません。
ところが私は思い出したのです。そのシンプル過ぎる環境の中でプレイヤー同士繰り広げる駆け引きの楽しさを。それこそが当時我々を突き動かしていた原動力となり、つまり2人プレイこそがマリオブラザーズの真骨頂であると。
というわけで、改めて妻にご協力頂き、30分ほどプレイした感想を聞いてみることにしました。
楽しかった?ゲームと無縁の妻に聞く「マリオブラザーズ」の感想
私「マリオやってみてどうでした?」
妻「神も仏も無いね(笑)、一度死んだら復活できないし。」
私「確かに最近のゲームは復活できるしね。コレ、普段ゲームしない人でも楽しめそう?」
妻「うーん。…過去にこれをやったことのあるひとは楽しめるかもね。でも若い人とか20代の人とか、今のあんな綺麗なゲームをやっている人たちからすると「なんですかコレは?」って思うでしょ。」
私「(笑)」
妻「私はやったことがあって懐かしさもあったから、ちょっとやってみようって気にはなったけど。」
私「楽しかった?」
妻「まあ楽しいとは思うけどねえ…。スーパーマリオ(ブラザーズ)ほどやってないから。」
私「楽しいのはマリオブラザーズじゃなくて、スーマリの方か。」
妻「そうだね。やっぱ操作が違うからね。」
私「上に上がれないし(笑)」
妻「そう、2階に上がれない。ジャンプ、タル、ジャンプ、またタルたいな。」
私「…まああれタルじゃないんだけどね(笑)」
妻「黒ひげ危機一髪のタルにしかみえないけど…(笑)」
私「娘(3歳)でもできるかしら…?」
妻「絶対できないでしょ…。「んー!」って怒りそう。勝てないとキレるからね、あの子。」
私「そうだね(笑)」
妻「ひらがなだけでも描けなくて怒るのに…。」
結論、マリオブラザーズはファミコン世代と懐かしんで楽しむべし!(我が家調べ)
ということで、「マリオブラザーズ」を妻にやっていただいた結果、ゲームそのものの面白さで言うと「スーパーマリオブラザーズ」の方が好みで、難易度と操作性から快適とは言い難い感想を頂きました。またゲーム性というよりは、当時を懐かしんで楽しめる印象もあります。
今後、マリオブラザーズに触れたことのある年代の方が我が家に遊びに来てくれる機会があり、当時を懐かしんでひと盛り上がりできれば買った甲斐もあるというものですが、果たしてそれはいつになることやら。
ファミコン世代の大人のお兄様方がゲームしに遊びに来てくれる機会も少ないか…?