発売予定だった「北斗が如く」が延期になった知らせを受けて消沈しています。この鬱積した思いをどう消化したらいいのか?
自暴自棄になって北斗の拳をAmazonをチェックすると、あろうことかファミコン「北斗の拳」がなんと200円という可哀想な価格で叩き売りされているのを発見!北斗神拳の威厳などあったものではありません。
そういえばこの初代ファミコン北斗の拳プレイ当時、私は小学1〜2年生。コントローラーの操作もおぼつかない私にとって全面クリアなど夢のまた夢。あれから30年が経ち、私も妻子を設けるまでになりました。先日の「ゲゲゲの鬼太郎妖怪大魔境」攻略に続き、大人になった今こそファミコン「北斗の拳」のエンディングを見てみようじゃありませんか!
ファミコンソフト「北斗の拳」購入。
新年明けて、注文の品が到着。
それにしても、年末年始も関係無しに配達をしてくださる配達業者の方には本当に頭が上がらない。正月休み返上で配達しているこの中身がまさかファミコン北斗の拳だと知ったら、配達員の方は一体どんな気持ちになるだろうか。年始から何てものを注文してしまったのかと猛省しつつ封を開けると出ました、名前入りカセット。
「大谷」って書いてある…。
ファミコンのソフトってやたら名前書かれますけど、ありゃなんなんだ?あとオカンもすぐにファミコンに名前を書きます。この書体から察するに、書いたのは大谷のオカンではなくて大谷自身だろう、大谷のオカンはもうちょっと字が上手だから、知らないけど。
などとかつて北斗の拳を遊び倒したであろう大谷少年に思いを馳せつつ、今回もこちらの大先生のお力をお借りしますよ。
鬼太郎の時もお世話になりました。
普通のご家庭でお正月には家族みんなでSwitchしたりWiiしたりしているのでしょうが、まさか我が家のリビングではレトロフリーク大先生が大活躍することになろうとは。それもこれも北斗の如くが延期したことが悪いんだとやさぐれながら電源をオン。
懐かしい無骨なタイトル画面
そう、この画面。ギラついているのに無骨でドライなところが良い。これは紛れもない北斗の拳だ。
それなのに今のゲームと来たら、終末感のあるゲームですら美麗なグラフィックのものばかり。でもそんなゲームも正直大好きですよ。それでは30年前の思い出を取り戻すべく、ゲームスタート。
この荒れに荒れまくった世界観。
近未来の荒廃した世紀末感溢れるこのたたずまい。ステージでは右から左から襲いかかってくる暴徒を蹴散らすケンシロウ。この暴徒をパンチで倒すと、お馴染みこのリアクション。
「クオッ、クオッ、クオッ、クオッ、クオッ…」
敵をパンチで倒すと秘孔を突いた状態となり、破裂。今でいうとCEROレートCくらいはあるのではないだろうか、大丈夫か?凄い時代です。やや残虐な表現でありながら、子供から大人までのめりこんだ本作の売上本数は150万本とミリオン達成している恐ろしい実力。
赤い暴徒を倒すと浮かび上がる「あべし」の文字を獲得すると、数に応じてジャンプ力が増したり、ジャンプしながらパンチ、キックを繰り出せるようになったりとアクションが増えてスピードも速くなります。
そしてあべしを7つ獲得することで…
うおおお
服がビリビリに破れてケンシロウがパワーアップ。パンチやキックは3連打になり、スピード、パワーも強化、強い。
私自身、当時と違って今は難しい操作だってできるようになった。何よりここにはいつでもセーブ、ロード機能を持つ無敵のレトロフリークがある、もう負ける気がしない。エンディングまで一直線。
各ステージのボスを特定の条件で倒すことで、原作さながらの必殺技が炸裂!
横スクロールのステージは、点在する扉のどれかに入ることで次のエリアに進むことができ、間違った扉に入ってしまうとまたやり直しという世紀末仕様。その上回復手段もとにかく少ない。そりゃ当時小学生だった自分はクリアできないわけだ。とりあえずどの扉に入れば良いのかはネットで調べて難なく突破。
ところが調べる中で驚愕の事実が。ステージ毎に登場するボスを特定の倒し方で撃破すると、原作に沿った必殺技が炸裂するとのこと。30年の時を経て知る事実に震え上がります。
まずはステージ1の「ハート」。その特徴的な巨体は原作においても強烈な存在感を放っていましたが、異常なほど動きが俊敏。今回はレトロフリークのクイックセーブ、ロード機能フル活用で事なきを得ましたが、未だに倒し方がよく分かっていません。そんなハートの分厚いゴムの様な腹に蹴りを10発叩き込むと腹部にぽっかりと穴が開きました。そこにパンチを繰り出すと…!
出ました「北斗柔破斬」!フォントが超かっこいい。北斗柔破斬を受けたハートは原作と同じく破裂しました。
ちなみにこちらが原作の同シーン。
無数の蹴りで腹部の厚みを薄め、北斗柔破斬を叩き込む。ビジュアル面を含め、その再現度は高いです。若干の違いはあるものの、ニュアンスは感じ取って欲しい。
ステージ2以降、敵の手数も激しくなっていく!
ハートを倒し、ステージ2へ。
A+Bボタン+上ボタンで扉へ。もう少し簡単に入りたい。あと、ちょっぴり背中が寂しいケン。
どこかの館の中だろうか。薄暗くどこか雰囲気のある屋内のステージは、ステージ1より明らかに敵の数や飛んで来るナイフの数が増えている。
正直昨今の「死にゲー」だ何だで大騒ぎしているのが情けなくなるほど難易度が高い。が、まだなんとかなるレベルです。効率重視でやはりwikiで正しい道順を調べて進み、ボス「シン」の元に到達。
原作ではケンシロウの許嫁ユリアを連れ去ったシンは、ケンシロウにとって最初の強敵(とも)のイケメンだったはずなのに、ファミコン版ではなんとも落ち着きなくひょいひょいと飛び跳ねます。こんなだったか?シン。
自身のピンチに、連れ去ったユリアを逃がすイケメン。ゲームとビジュアルのギャップが凄い
シンに対しては2パターンの必殺技炸裂があるようですが、分かり易いパターンとしては、画面端へ追い込んでパンチを10発繰り出します。すると…
イケメン、木っ端微塵。
出ました「北斗百裂拳」。本作の代表的な奥義ですね。
ちなみに「北斗百裂拳」はただ拳を連打するのではなく、9秒間に100カ所の秘孔を突くことにより、打ち終えた後に相手の体組織を破壊するというもの。原作とは異なりますが、そんなどえらい技を食らってイケメンのシンも容赦なく木っ端微塵に飛び散ります。
続くステージ3〜ラストステージのボスを倒した先に、身悶えするようなユリアとの感動のエンディングは待っているのか?