ここが凄い!面白い!PS4「DETROIT:Become Human」クリア後の感想


PS4「DETROIT:Become Human(デトロイトビカムヒューマン)」クリアしました。先日のゴッド・オブ・ウォーに引き続き、まったくとんでもないゲームに出会ってしまったものです。

プレイし始めた当初、たまたまレトロフリークでライトなファミコンのゲームをいじっていたこともあり、その重厚そうなパッケージに胃もたれしそうな抵抗感がありましたが、奮い起こして触れた瞬間心を鷲掴みにされました。

これはやってよかった!

ノベルゲーに近いアドベンチャーでありながら瞬時の判断が求められるスリリングさ

本作はその場の選択によって展開が変わっていくマルチシナリオのアドベンチャーで、ファミコン世代で言えば「弟切草」や「かまいたちの夜」なんかが源流にあるのかな、とも思います。

が、シナリオ分岐によるストーリー展開の幅がとにかく広い。3〜4周プレイしましたが、エンディングももちろんプレイする都度展開がまるで違う。どうやってシナリオの脈略をこれほど緻密に構成しているんだろうか?

似たジャンルで言うと、過去に「UNTIL DAWN(アンティルドーン)」をプレイしました。残虐で悪趣味な表現も多かったため、プレイした後の疲労感もなかなかのものでしたが、展開のバリエーションや、求められる瞬時の判断とその反応に感銘を受けたものでした。

ところがこのデトロイトはよりドラマ性が強く、展開の幅もアンティルドーンを大きく上回っています。

見せ方なのかタイミングなのか?要所でやや頻繁に発生するQTEも、テンポが損なわれる感じは全くしません。表示されるボタンに目を奪われて、一体何が繰り広げられているのか見失うこともありませんでした。

パッドを振るのか擦るのか一瞬戸惑うアイコンもあるけれど、QTEが採用されているゲームの中でも極めて上手に表現できています、まさにお手本。

映画の世界を自分で作っていくような楽しさ

シナリオはどれも上質。ハードボイルドでほろ苦い人間とアンドロイドとの友情に胸が熱くなったり、背景には様々な陰謀が渦巻いていたりとその選択によってストーリーは全く違うものになっていき、まるで自分なりの映画を辿っているような印象です。

展開によっては「セブン」的なサスペンスを彷彿とさせたり、生い立ちや育ってきた環境の違う二人の友情を描く「最強のふたり」的なヒューマンドラマに変わっていったり。特に後者は開発のQuantic Dream社と同じくフランス産。物憂げでジリジリと心に訴えかけてくる雰囲気はフランスならでは。「とりあえず爆発させとけ!」みたいな米画(全部とは言わないけれど)とは、揺さぶられる感情と見終わった時の後味がまるで違います。

また、手塚治虫原作、AKIRAの大友克洋が脚本、りんたろう監督のSFファンタジー・アニメーション映画「メトロポリス」にも通じるものがありました。

ロボットと人間が共生する巨大都市国家メトロポリスでは一見豊かで発達した都市であるものの、一方でそのロボットたちによって働き口を奪われた人間、またロボットにも人権を与えるべきと主張する団体や、感情を持ったロボットが暴動を起こすという複雑なシチュエーションや関係性は、デトロイトと重なるものがあります。

何度も迫られる究極の選択

テーマの軸を乱暴に分けると「人間とアンドロイドは共存し、新たな種族としてその生命を尊重するか?」「アンドロイドはあくまで人間のために存在するべきか?」の二極。

もちろんこの2つだけにストーリーが分岐するわけではなく、人間社会に対して宣戦布告をし、攻撃を開始するか?あくまで平和的に対話で解決するか?プロセスの数だけ結末も存在します。

「対話で解決しよう!」の精神でなんとかなってきたゲームに対して本作はかなりドライ。銃口を向けられてもあくまで対話的解決を訴え続けていると、どんどん仲間は倒されていき局地に立たされることも。その状況下で根を上げるか、ポリシーを貫くか、あるいは反撃するか?迫られる究極の選択によりストーリーは大きく分岐。

戦争や平和の価値観の違いだったり、アメリカ、ロシア、中国が一触即発というやや過激なシチュエーションだったり、設定から読み取れる日本と海外との文化の違いも面白いです。日本のメーカーではやれ倫理がどうとか人権がどうとか第三者の顔色をうかがうことに汲々としてこういった大胆な表現はなかなか難しいだろうと感じます。

「不気味の谷」を超えるか?映像面は過去最高レベル!

リアルとCGとのギャップに感じる違和感、通称「不気味の谷」はもはや超えつつある印象。

シーンや光の加減によっては大げさではなく実写と見間違うほど。実際本作には実写も部分的に上手に取り入れられているため余計にその境界線に悩まされることも。

実写さながら、超美麗グラフィックのゲームは数多くありますが、とにかく秀逸なのがその演出。エフェクトにはじまり、カメラワーク、シーンの見せ方はもはや芸術。また、画面に登場する人物の動きや営みは生々しく、不気味なくらい臨場感があります。

最近でこそ「UNTIL DAWN」や「LIFE IS STRANGE」「HEAVY RAIN」などインタラクティブなアドベンチャーが増えてきましたが、何かゲームに置ける一つの究極の姿を見た気がします、この作品を知ることができて本当に良かった。きっと何か感じるものがあると思います。


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