昨日の記事「30年の時を経てファミコン「ドラえもん」をクリアしました。その①」に引き続いて同作品の後半です。レトロフリークの力を使って小一時間くらいでクリアする予定でしたが、思った以上の難易度とボリュームに2面クリアの時点で既に3時間近くは超過している状態です、ファミコン初期にリリースされた作品はどうせ短いだろうと見くびっていました。
「海底編」最終ステージに相応しいボリューム
フィールド型アクションステージの「開拓編」、シューティングステージ「魔境編」を抜けて、最終ステージとなる「海底編」に到達しました。
ついに最終ステージへ
本ステージは海中をプカプカと漂う独特の浮遊感のある横スクロールアクションです。スーパーマリオの水中ステージに近い操作感で、画面切換えスクロールとなっており、アイテムや仲間を探しながら道を切り開いて行きます。
ステージで獲得できるアイテム
途中で「通り抜けフープ」や「カギ」を見つけて、閉ざされた壁や宝箱を開きながら進んで行きます。出現するアイテムはランダムで決定されるようなので、場合によっては広いステージの端から端までを往復する必要があります。
アイテムを探して戻って往復を繰り返す
ものぐさでせっかちな私はとにかくゴールを目指し先へ先へと進んでいくと、なんとも厳重に閉ざされた壁のある部屋へ到着。その岩にはなんとも邪悪そうな顔が。この先にボスが居るであろうことはファミコン歴の長い私には想像に易いです。
怪し過ぎる佇まい
ただこれ、叩いても通り抜けフープでもカギでも開かず、完全に出鼻を挫かれました、どうしたもんか。おそらくそれ専用のアイテムか、仲間を集めることで開くとかそんなだろうということも、野生の勘ならぬファミっ子の勘がはたらき、再度探索の旅へ。
前編で助けたじゃんか…
「開拓編」で助け出したはずののび太、そして前編「魔境編」で助けたはずのスネ夫とジャイアンも経緯が全くわからぬまま再び何者かに捕われた模様で、宝箱に閉じ込められています。ということで、世話の焼ける小学生達を助け出すことに。
宝箱発見!スネ夫か?ジャイアンなのか??
と思いきや中からニョロニョロしたヤツが出てくることもあります
苦労して取った宝箱に限って中からドラゴン(ウミヘビ?)が飛び出してくることもあり、ガッカリ感が半端ではないです。このドラゴンは通常攻撃では倒すことができず一度宝箱から飛び出すと各フロアで突然登場したりするので面倒ですが、どうやら道中に落ちている「お守り」で倒すことができるようです。まあ割と簡単に避けて進むことができるので、特に気にするほどでも無いかもしれません…。
またカギや仲間などのアイテムをいくつか持ち運べる「とりよせバッグ」ですが、2つまでしか持ち運べないという制限付き、先に発見した怪しい壁の間に仲間を全員連れて行くためには、結局一人ずつ部屋に連れては戻りを繰り返す必要があります。
もうちょっとたくさん持ち運びたい
「例のタコ」倒し方は連打!
このステージはアイテム集めが必須となるため、宝箱の改修も必要となります。その宝箱を鉄壁の如く守っている中ボスの「タコ」なのですが、その倒し方が分からず苦労するプレイヤーが多いようです。
顔もちょっと不気味で怖い…
確かに強いです。狭い画面の中で目一杯伸ばしてくる腕から避ける事は難しく、避けながら戦うとあっという間に倒されてしまいます。ではどうするか?
答えは「連打」です。
腕の長さからほぼ100%捕まりますが、捕まったらとにかく攻撃を連打!すると自分の体力の半分程度残して(これまでにキャンディを全て取った場合)倒すことができます。減った体力はその辺の雑魚がどら焼きをボロボロ落とすので回復させましょう。
さて、そうこうしているうちにタコの守る宝箱からも仲間を救い出し、ついに顔の間へのび太、スネ夫、ジャイアンを連れていくことができました。
部屋に入ると画面が光り…
そして壁が消えます、やはり思った通り。こんな所でしか発揮できないファミっ子の勘。先へ進んで行くと、ついにしずかちゃんを見つけます。
こりゃラストボスだろう。
どうやらこのラスボスはモチーフとなる映画「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」にも出てくる「ポセイドン」のようです。囚われのヒロインを発見し、エンディングが近いことを悟ります。
…スターソルジャーに居ました?
こちらも不規則的に動き回り弾を発射して来ます。倒し方は小手先のテクニックは不要、「弾を避けて当てる!」こちらに尽きます。特に難しいわけでもなく、慎重にプレイすれば初見でも十分倒す事が出来ます。
そしてエンディング!ステートセーブ機能を使ってしてもクリアに3 〜4時間は所用…
苦闘(というほど苦戦はしなかった)の末ポセイドンを撃破すると、しずかちゃんを救出?することができました。
一緒に閉じ込められちゃったみたいな絵ですけどね。
そしてエンディングが始まります。過去に助け出したはずののび太、スネ夫、ジャイアンも加わり、夕日に佇む仲間達。
センチメンタル
が、この既視感は一体なんだ?
ファミコン「グーニーズ」のエンディング
これか?と思ったら、どうやらネット上でも「似ている」という意見は少なく無い模様です。まあ夕日ってなんとなく終わりっぽい雰囲気が出ますもんね。こういう揚げ足取りは業界にとって良い事なんてひとつも無いのにと反省、グーニーズを考えるのは止めました。夕日のシーンを眺めていると、スタッフロールが始まります。
その後スタッフロールが流れます
やっと30年越しで、クリアできなかったゲームを終わらせることができました。やったよ、少年時代の自分。ゲームのボリュームやスタッフロールのメンバー数から実はかなり力の入った作品であることも伺い知れ、なんかちょっとやっておいて良かったなと思えました。
おわり
さて、開始当初は登場する敵キャラクターは、そのなんとも怪しいビジュアルから原作と何ら関係の無い適当なものなのかと疑っていたのですが、調べてみるとどうやらどれもモチーフになる映画に登場するもので、当時としても原作再現性の高いゲームだったようです、疑ってごめんなさい。また最終ステージで、ファミコンの「2コン(2Pコントローラー)」のマイクを使ってドラミちゃんを呼ぶと、ステージ内のアイテムを全て揃えてドラミちゃんが登場するという裏技?も有名ですが、レトロフリークには残念ながらマイクが存在しないため、あえなく断念することに…。
タコは連打しかなかったんですね。
>レトロフリークには残念ながらマイクが存在しないため、あえなく断念することに…。
レトフリはショートカットでマイク入力したと認識させるボタンが作れますよ、ファミコンマイクは内部的には音声認識も無く入力あったかのオンオフだけなので…