なにやらハクスラアクションRPGと恋愛要素を混ぜたというとんでもないゲームがあるらしい。それこそが「BOYFRIEND DUNGEON(ボーイフレンドダンジョン)」。
美男美女に変身する自身の武器とのロマンスを繰り返して強化、ダンジョン探索をするのだとか。面白そう。恋愛対象となるキャラクターは男性キャラがほとんどで基本乙女が嗜むゲームではありそうですが、主人公の性別は男女選択できたり登場キャラの中には一部女性や動物までいるという多様性が騒がれる今時のスタンダード。
メンズたちは腐女子が好むような線の細い男ではなく叶姉妹を取り巻くグッドルッキングガイみたいないでだち。テーマとしてはユニークだけど、対極にある二つのジャンルを織り交ぜたらどんな化学反応が起こるのか?と、メタスコアを見てみると、発売直後のメタスコアは69点という残念な結果に。
実際のプレイヤーからのレビューも見られましたので各メディアの評価と合わせてご紹介します。
Boyfriend Dungeon for Switch Reviews – Metacritic
アイデアが新しい反面短いストーリーに物足りなさも?
Pocket Tactics Aug 17, 2021
80
主人公が所持する複数の件を育てながら自分自身の能力を高め、恋愛をし、恐怖に立ち向かうという新しい冒険。恋愛シミュレーションとダンジョン探索とを合わせたアイデアは非常にユニーク。
一方でストーリーは短いので、プレイヤーは物足りなく感じる可能性もあり。
プレイする価値はあるが、ストーリーが短すぎる。
GamingTrend Aug 16, 2021
80
ボーイフレンドダンジョンは、その新しい可能性を発揮するにはストーリーがとにかく短すぎる印象ではあるが、それを差し引いてもビジュアルノベルとダンジョン探索型RPGは有り余る魅力。
戦闘はありきたりではあるけれど、登場キャラクターとの駆け引きによって変化するシステムも良くできている。
プレイする価値はある。けれど、もっとコンテンツを充実させる必要はある。
モンスターを討伐することで、いくつかの安っぽいシナリオを楽しむことができる。
Checkpoint Gaming
Aug 16, 2021
70
このボーイフレンドダンジョンは、好奇心をくすぐる選択肢と遊び易いダンジョン探索要素で、名作となる可能性を秘めたゲームではある。
ローグライク要素で言えば最高の体験が本作でできるかと問われると疑問は残るが、恋愛パートにおいてはパートナーとドキドキするような体験が楽しめる。戦闘を楽しむことに主軸を置いて購入を検討しているのであれば、注意が必要かもしれない。
モンスターを討伐しながらいくつかのチープなシナリオを楽しむ…という構造に物足りなさを感じるかもしれない。開発側はもう少しコンテンツそのものを深く掘り下げてみる必要があったのでは。
欠陥のある宝石のようなゲーム。
Nintendo Life Aug 18, 2021
60
ボーイフレンドダンジョンは、欠陥のある宝石のようなゲームの典型例で、テーマとシステムの作り込みが甘い。
アクションRPGパートでは、その作り込みの甘さに気づくまでは楽しい。キャラクターとの駆け引きも、最初のうちは楽しめる。けれど、やがて作業化していき、単調さに飽きてくる。
損することは無いだろうし、試しに遊んで悪くは無かったので多少おすすめではあるけれど、いくつかの課題が解決、アップデートされることがこの先あれば、その時初めて購入を検討してみるのが良さそう。
単調なダンジョン探索RPGと恋愛シミュレーションの混ぜ合わせ。
Metro GameCentral Aug 17, 2021
60
単調でプレイ時間の短いダンジョン探索RPGと恋愛シミュレーションとのなかなか楽しめる混ぜ合わせ。
明らかに面白みに欠ける。
IGN Japan Jun 12, 2020
70
なぜ開発陣は、このゲームに恋愛シミュレーション要素を持たせながら、キャラクターに対する対話がこれほど一方的であることに作っていて疑問を抱かないのか。
ボーイフレンドダンジョンは明らかに面白みに欠け、その欠陥を受け入れることはできない。
最終的には諦めた。
Atobe333Aug 16, 2021
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
とにかく短いし、恋愛パートも特にドキドキしない。楽しめたシナリオはごく一部のキャラと猫だけ。そもそもダンジョンが2つしか無いし、全ての武器をレベルアップさせようとすると苦痛でしかない。
恋愛パートは恋愛パートで、キャラのバリエーションはありがたいけれど、結局恋愛に発展しないキャラまでいるし、手間のかかる子供みたいなキャラまでいる。ここまで来るともはや面倒臭いストーカー。ボス戦では彼を励ましながら戦わないといけないとか何なの?
何度か頑張ってみたけど、最終的には諦めた。
このゲーム何が悪いかというとタイトルが悪い。
「ボーイフレンドダンジョン」ではターゲットは女性で、おそらくイケメンを攻略していくゲームだろうと思うではないか。 そうではない。
攻略対象に男性もいれば女性もいて、男性とも女性とも分類してほしくないという人物もおり、
また、そのことに悩んでいるような人物も特に見当たらない。
それぞれに自分はこういう人物だと胸を張って生を謳歌している。
攻略対象に猫が混じっているが、それはこの際いいだろう。
主人公の性別も男性、女性、ノンバイナリの三種から選択できる。猫は選べない。
攻略対象たちを含めこの物語の登場人物全般は主人公の性別によってはほぼ反応を変えない。
すなわち、女性にぐいぐい来る男性攻略対象は男性に対してもぐいぐいくる。
恋愛対象が両性だろうが男性だろうが女性だろうが気にしないのだ。
中にはそういうキャラもいる、のではなく少なくとも攻略対象全員がそうだ。この性へのオープンさは異国情緒とかいう言葉では少々足らないくらいの刺激がある。
エンディングはいかにも淡泊で不満が残るがそりゃそうだろう。
このゲームが許容しようとしている多種多様な恋愛事情、多種多様なプレイヤーの要求に、文章を用意するスタイルでは対処しきれない。攻略対象のうち何人に熱を上げ何人を友人にとどめるか、知り合いにとどめるかはプレイヤーに委ねられる。
そもそも主人公の性別「ノンバイナリ」に内包される無限の可能性がエンディングの具体化を阻害する。
この多様性を全力で許容しようとするゲームのタイトルが「ボーイフレンドダンジョン」はないだろう。
プレイヤーが熱を上げるのはボーイフレンドとは限らんし、
このゲームのスタンスと、タイトルで人類の半数を切り捨てる事は相反する。