ここが面白い「ブリキの騎士」の感想。他のメトロイドヴァニアゲーと比べた印象は?


Anthem(アンセム)やApexLegends(エーペックスレジェンズ)などが盛り上がっている最中、直感的に面白そうなゲームに手を出してしまう私管理人ですが、その天邪鬼さが功を奏して良ゲーに出会うことも。

今回はニンテンドースイッチのメトロイドヴァニア型アクションRPG「ブリキの騎士」。当サイトでは独自の集計方法でどんなゲームが盛り上がっているのかを独自の集計でご報告させていただいておりますが、本タイトルについても上述の話題タイトルに食らいつく形で追随していました。言わば隠れ名作タイトル。既にPCでリリースされていた原題「Feudal Alloy」が、ローカライズされてスイッチに移植完了。

実際にプレイしてみましたが、こりゃ面白い。

RPG要素が強めで遊びやすいメトロイドヴァニア

物語の主人公は、頭が金魚鉢になっていて魚に制御された農業ロボット。

このあたりの不条理なセンスは日本ぽくないけれど、聞くにこのブリキの騎士は、なんでもチェコ産のゲームなのだとか。チェコ…、言われてみれば異国情緒あふれる中世の薫りが漂わなくもない。かどうかははっきり言えませんが、色彩や手描きの絵本のようなビジュアルには独特の趣を感じるのは確か。


主人公のロボットが退役ロボットの世話をしながら暮らしていたところ、盗賊団一味が彼らの村を襲撃。村に平和を取り戻すため立ち上がる、というストーリー。

オープニング以降ゲーム中あまりストーリーについて多くは語られない印象ですが、まあ涙無くして語れないようなゲームでもないので、全くもって問題なし。

ゲームの大きな流れは、主人公ロボットを強化しながら盗賊団一味となる敵を追ってメトロイドヴァニア的ダンジョンを攻略していくというもの。

ダンジョンで敵を倒しながら経験値を溜めてレベルアップすることで、攻撃、防御、その他の中から関連するアビリティをひとつずつ習得。アビリティにはオイルタンク(HP)の容量を増やしたり、ダメージを軽減させたりといった基礎値の強化の他、磁石でステージ上のアイテムを自動回収したり、後に説明するオーバーヒートになりにくくしたりといった便利機能も。

「オーバーヒート」状態とは、攻撃をむやみやたらに行っているとロボットの熱が上がっていき、行動不可になるというロボットらしいパラメータ管理です。邪魔臭いことはなく、良いアクセントに。

ダンジョンの中では武器の他に様々な能力を備えたパーツが手に入ります。装備品の強さが数値で表現されていなかったりといったファジーさもありますが、これはこれでアリ。

隠し部屋など探索要素が多め

およそ飛び越せない地形や明らかに怪しいフロアを前に、後々習得できそうな新しいアクションに想いを馳せる場面も多め。これこそがメトロイドヴァニアの醍醐味。

宝箱からは「モジュール」というアイテムが獲得でき、コンピューター基盤のようなものにバチバチとはめ込んでいくことで二段ジャンプ、ダッシュ、爆弾の投下といったアクションが追加され、行動範囲がさらに拡大。

壁や床、天井を壊し、これらのアクションで入ることができる隠し部屋が多く、中には武器やモジュールなどのアイテムが。メトロイドヴァニア系ゲームの中でもこういった部屋の探索、発見要素は多め。迷い込んだ小部屋では雑魚敵たちがワラワラと襲いかかってくるなんて仕掛けも。

他のメトロイドヴァニア系ゲームと面白さの違いは?

発売前から比較されがちだったのが、同じくスイッチでもリリースされている「ホロウナイト」。

ホロウナイトは私もプレイ済みですが、実際に両方プレイしてみると、だいぶ印象が違うようです。

まず大きく違うのが世界観。昆虫の蠢く地下世界が舞台となるホロウナイトは、ゴシック感漂う暗闇の世界と光のコントラストは芸術レベル。

どちらも特徴的なビジュアルとアニメーションですが、ブリキの騎士の強みは装備品がキャラクターの見た目に反映され、コロンと小さな主人公のホロウナイトに比べると大きく表示されるキャラクターがえっさほいさとグリグリ動く姿、これは見ていて楽しいです。

ゲーム性で言えば、経験値、レベルの概念があるブリキの騎士の方がRPGらしいとっつき易さがあるかもしれません。

ボスについて、ホロウナイトに比べれば登場する数は少ないものの(未クリアですが)巨大で迫力あり。何度も倒されながら行動パターンを見極めるあたりはホロウナイトと同じ覚えゲー。

同じく経験値、レベルの概念があるRPG色の強めのメトロイドヴァニアといえば「ソルトアンドサンクチュアリ」なんかも挙げてみると、難易度や救済措置はブリキの騎士の方が強め。ブリキの騎士はミスをしてもこれといったペナルティも無い分プレイヤーに優しい造り。

レベルアップに消費せずにプールされた経験値が没収されるソルトアンドサンクチュアリの方がミスした時の深い絶望感も手伝って「死にゲー」のイメージが強め。このあたりの良し悪しはプレイヤーの好みか。

スピード感、アクション性については、重量感溢れるソルトアンドサンクチュアリと疾走感のあるホロウナイトの間のようなバランス。「ロボットのくせに機敏に動くなあ」という印象があります。

総合的に他のメトロイドヴァニアと比較してどれが面白いか?と聞かれたらこれはもう好みかもしれませんが、ブリキの騎士はRPG色が強く、遊びやすいメトロイドヴァニアです。

ラーメンに例えると、ホロウナイトは難易度とクセは強いけれどやみつきになってくる二郎系、対してブリキの騎士は食べやすくクセの無い一蘭、ソルトアンドサンクチュアリは蒙古タンメン中本といったところかな、なんて思ったりしたけれど、ちょっと違う気もしてきた!

いずれにしてもソルトアンドサンクチュアリもホロウナイトも良い意味でクセがあるので、抵抗があった方なんかにもこのブリキの騎士はおすすめです。


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