実家の静岡県浜松市に帰省いたしました。
そういえば静岡県のお土産といえばどんなものが思い浮かぶでしょうか?お茶、うなぎパイ、安倍川もち等々。美味しいですよね、私も「こっこ」は大好きです。ただ侮るなかれ、静岡は何もそういったいわゆるキオスクで購入できるような菓子だけが名物なわけではありませんよ!しかもよく見てみると、ああいう「ばらまき用土産」は得てして高い!手間ひまや材料考えても、うなぎパイなんて「12本入りで1000円」とか普通の菓子じゃ考えられない超高級品です。
そんなキオスクで買えるお菓子以外でも同じ金額かもっと安価で地元の美味いもの、地元民に愛されているものを見つけてこそ本当の意味での土産になるのではないでしょうか。ということで、静岡の帰省、旅行の際に役立つオススメのお土産を地元愛の強い私の主観でランキングにしました。
10位:浜松餃子
ここ最近「浜松といえば餃子!」と、県外の方は仰ってくださいます。ところが浜松人はぶっちゃけ餃子に対してそれほどプライドも自覚も無いのでは…?と疑問に思っていたのですが、とあるきっかけで職場やプライベートで浜松出身の人間数名に尋ねたところ皆口を揃えて「うなぎや楽器、バイクはともかく、いつの間にかはまーつ(浜松)が餃子の街になっていたが、理由がわからない。餃子は宇都宮が美味い!」と話しており、疑いが確信に変わりました。とはいえ美味しいらしいので、敢えて10位にさせて頂きました。キオスクでは超高いですが、店舗のテイクアウトであればその半額以下で安く購入可。
9位:さくら棒
食感は全国で人気のある一般的な麩菓子ですが、色がピンクで、コーティングされているのが黒糖ではなく白砂糖。主に静岡県西部〜中部にかけてポピュラーな麩菓子です。80㎝の長さの常識外のものもありますが、搬送中にほぼ確実に折れるので、その辺のスーパーであれば短く小分けにされたさくら棒が100円少々とお手頃に購入でき、かつ安全にお持ち帰りできます。お子様にも人気。食感は至って普通の麩菓子、ピンクですが、桃の香りも桜の香りもましてやイチゴの香りも一切しません。食べ易い至って普通の麩歌詞です。
8位:黒はんぺん
しぞーか(静岡)のおでんは黒いです。私は東京など県外のおでんの方が好きで、東京の「はんぺん」を食べた時に、あのふわっとした物体は一体なんだ、しかもメチャクチャ美味いじゃないか!と感激したものです。なぜなら静岡の「はんぺん」は青魚を主原料とした黒いはんぺんを指すからです。個人的に白か黒かはんぺんの好みを問われると白と答えますが、独特の食感と青魚特有の香りで好き嫌いは分かれますが、青魚を骨ごとすり身にしたその栄養価たるや、とんでもなく体に良いらしいです。その辺のスーパーでお惣菜程度の価格で購入可。
7位:金ちゃんヌードル
金ちゃんヌードルは東海地方を中心としたカップヌードルなので静岡のものでは無いのですが、ローカルCMで頻繁に目にすることも多いおなじみの金ちゃんヌードルはそのパッケージを見るだけで実家のリビングが恋しくなる一品です。さてそのお味はというと、日新のカップヌードルよりも麺が荒々しく、小さな椎茸が入っているのが特徴です。醤油ベースですが、割とあっさり目かもしれません。スーパー、コンビニ等で150円程度で普通に購入できます。敢えて静岡出身者へのお土産にすれば、きっと故郷を偲んだ優しい目をすることでしょう。
6位:法多山名物「厄除だんご」
静岡の餅といえば「安倍川もち」はモグリです。(普通に美味しいですが)袋井市の法多山(はったさん)にある厄除だんごは静岡県西部に住む人であれば一度は口にしたことがあるであろう超名菓です。この渋いお菓子をお土産に買って行く人はしぞーか通というよりもはや西部の静岡県民です。キオスク等で買うことはできない為購入の難易度は高めですが、小ぶりなだんごが5つ連なり荒々しく乗せられた餡子は見た目に反してあっさりしていて、飽きの来ない味です。150年もの間愛され続けている通好みの歴史ある和菓子です。6かさ(1かさ5個)で500円という値段もキオスクの菓子コーナーに比べると破格の安さ。
5位:お茶
静岡といえば言わずもがなお茶です。かつて私が中学生の頃、修学旅行で訪れた某「お茶の名所」で、土産屋で頂いたお茶を飲んだ時「不味ッ!」と子供の舌でも感じたほど静岡のお茶は圧倒的に美味しいです。香りが強く味が濃いのにえぐみが無いのが静岡産です。土産物屋でも良いのですが、スーパーで「牧ノ原産」を買っておけば概ね間違いものが比較的安価で購入できます。ちなみに静岡出身と人に話すと「小学校では蛇口からお茶が出るって本当?」とよく聞かれていましたが、それは都市伝説です。
4位:栗せん
静岡県全域(主に西〜中部?)のご家庭によく置いてある「栗せん(もしくは栗せんべい)」ですが、メチャクチャ固いです。が、口に入れて噛み砕くとほろりと優しく崩れる不思議な食感は、多くのしぞーか県民を魅了し続けています。せんべいですが、味は甘いです。地元のスーパーでごろっと入って2〜300円程度のお手頃な値段で買うことができます。経験上県外の方へのお土産に持って行くとかなり喜ばれます。尚、恐ろしいことに栗の成分は一切入っておりません。
3位:茹で落花生
主に富士市、富士宮市等の静岡県中部で一般的な茹で落花生です。県外の人には「落花生を茹でるだなんて!」とそのヴィジュアル含め気持ち悪がられますが、騙されたと思って食べてください。ぶにょぶにょになった落花生程味が染み込んでいて美味いです。当然ビールのお供に抜群です。一度私は東京へ戻る際にカートン買いのようにカバンにパンパンに詰めて帰ったことがあります。こちらも地元スーパーで安価で購入できます。これをチョイスするのは相当の通で渋めですが、静岡県民からは「知っている」目で見られ、中部出身の女性からはおそらくモテるでしょう。
2位:桜えび
静岡は海の幸山の幸どちらも豊富であるのが自慢ですが、何と言っても漁港で獲れる桜えびは食感も味も良くて絶品です。かき揚げにしても良しですが、やはり何と言っても刺身で召し上がって頂きたいです。主に沼津〜富士などの中部漁港で獲れ一般販売していますが、時期も限られている為値段は上記の土産に比べると若干高めにはなりますが、取り寄せても満足できるほど味は格別です。
1位:生しらす
桜えびと同様駿河湾で獲れるしらすは一度は味わって頂きたい一品です。東京のスーパーに時々並ぶ、べしゃっとして生臭いしらすとはまるで違います。どんぶりにどさっと乗せるもよし、醤油とわさびでさらっと食べるもよし、あとはお気に入りの日本酒でちびりちびりとつまみながら食べるのはまさに至福です。こちらも漁港で一般販売されていますが、ネットでも比較的リーズナブルな値段でお取り寄せできます。しらすの価値観ががらっと変わります。
いかがでしたでしょうか。キオスクで買えるようなお土産は無難に美味しく数も揃えられますが、静岡にはより安く買える地元ならではの食べ物はたくさんあります。特に地域の特色が色濃く現れるスーパーは穴場です。是非地元を感じて頂ければ、普段ゲームのブログを書いているのを忘れて熱くなった甲斐があるというものです。ゲーム好きですか?そうですか、宜しければ他の記事もご覧くださいませ。
最後に一言、静岡のことを「しぞーか」、浜松のことを「はまーつ」、磐田のイントネーションは「↓↑↑(例:博多)」ではなく「↑↓↓(例:栃木)」と呼んでくれる皆様を、静岡県民は大好きです。
それでは素敵な旅になりますよう。