ニンテンドースイッチのアクションRPG「アストラルチェイン」を購入しました。
発売初日から既に神ゲー神ゲーと高い評価を得ているようですが、本当にそうなのか?
最近ベトナム出張で学んだことの一つに、日本人は容易に人を信じ過ぎて疑うことをしない。ベトナムのマーケットでは「うちの惣菜が一番安くて一番美味いよ!」とふっかけてきながら、買って食べてみると、美味い安いどころか、腹をこわすなんていうとんでもないことも普通にあるのだ、信じすぎるのはよくない。
話が少し逸れたようにも思えるけど、何でしたっけ?そう、このアストラルチェイン。その面白さは信じるに値するのか?ネタバレしないようにレポートです。
ストーリー性高め、サイバーパンク色強めの近未来SFアクション!どこか懐かしさも
当初アストラルチェイン購入前、警察ヒーロー戦隊もののアニメーションや、あのウイングマンや電影少女の桂正和氏担当のキャラクターデザインから、少しプレイするのに気恥ずかしくなる感じのヒーロー戦隊ものかと思ったら、世界観はかなりハード。
舞台は2078年、どこからともなくやってきた侵略者「キメラ」によって、地球上の9割が汚染されてしまい、人類滅亡の迫るかなり危機的状況のサイバーパンク感溢れる設定。
当初、特殊部隊に属する主人公たちが使役しする生物兵器「レギオン」のビジュアルをトレーラーか何かで目にした時、色々な武器を扱うレギオンを使い分けて戦うモンハンか何かのようなストーリー度外視したようなアクションかと思っていました。
が、ストーリーも演出も、もう映画映画。
不思議なことにどこか懐かしさも覚えました。それが昔見ていた大胆なアニメの世界観だからなのか、桂正和のキャラデザから来るものなのか?
「赤い光弾ジリオン」だとか、「AKIRA」だとか、近未来に憧れる80年代を輝かせたアニメや漫画たちを想起させる何かがありました。若い皆さまはピンと来ないかもしれませんね。あるいは、別次元からやってきた侵略者に対して未知の技術で立ち向かうあたりは「エヴァンゲリオン」にも近いのだろうか。
もう、ビジュアルとか厨二っぽさとか抜きで、無条件で格好いいです。ここに抵抗感を持っているようであれば、取っ払ってしまうべき。
ゲーム開始時はキャラメイクから。チュートリアルは?
編集できる要素は、性別、名前、髪型、髪色、目・肌・唇の色。それぞれ20パターン程度のバリエーション。
選択したものと別の性別のキャラクターは、主人公の双子の設定でストーリに登場。
キャラクタークリエイトが完了すると、チュートリアルに当たる第一チャプター(ファイル)が開始。
異形生物「キメラ」の襲撃を受ける地域に救援に向かう主人公。ところが、肉眼では追うことのできないキメラの登場に手も足も出ずにいると、「レギオン」を使役する特殊部隊の仲間に助けられることに。
そこへ本部から、適正と判断された主人公たちにもレギオンを扱わせるよう話が伝わり、レギオンを使った戦闘が開始されます。
デュアルアクションが動かしていて、見ていて、楽し過ぎる!
本作の醍醐味は何と言っても主人公と、使役する生命体「レギオン」とを同時に操作するデュアルアクション。
もとよりアクションが得意でも無い私が、初っ端からレギオンと主人公とを同時に器用に使いこなせるはずもなく。
という私ですが、基本的にはレギオンが敵をボッコボコにしてくれる。序盤でもファイル(章)を進めるに連れてできることが増えていき、やがてレギオンはビュンビュン動き回って画面上の敵を一掃。
アクションがヘタクソな私は「なんかスンマセン」と言わんばかりに後ろから援護射撃。
だけど、迫り来る敵からジャスト回避し、スローになった瞬間にコンボを叩き込むのは気持ちがいい。
この相棒のラッシュに合わせて自分もコンボをぶち込む、俺とお前のコンビみたいなものが楽しい。
このゲームが好きな人にはオススメ!
近距離、遠距離武器を使い分けて、相手をボコボコにしながら章仕立てのストーリーを進めていくスタイルは、ニーアオートマタ、ベヨネッタ、デビルメイクライと比較されることが多いようです。
いずれもプレイ済みの身としても確かに同感。
そしてジャンルは異なりますが、こちらもキャラクターの特性上引き合いに出されるのが、スタンドを出したり引っ込めたりしながら戦うジョジョシリーズ。
出しっ放しにしているとやがて暴走してしまうレギオンや、被ダメージが蓄積されていくと一定時間出すことができなくなるスタンドをバランスよく出したり引っ込めたりしながら戦うところは似た感じも。
さらに、レギオンと主人公とを同時に操作するデュアルアクションは、ニンテンドーDS、スイッチ、スマホにも移植された「すばらしきこのせかい」なんかにも近い感覚がありました。基本レギオンは自動で動いてくれますが、このせわしなくガチャガチャ動かす感じは慣れると爽快。
ということで、これは私にとっても今のところ神ゲーと言えます。間違いなく買って良かったけれど、ファイアーエムブレム風花雪月の未だ楽しみ尽くせていないこのタイミングで、いったい何てものを出してくれたんだという気持ち。
とにかくさっさとファイアーエムブレムをクリアしてしまうことにします。アストラルチェイン、楽しいぞ!