ドラクエⅪ S「2Dモード」「3Dモード」どっちが効率的?試してみた。


Switchの「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS」プレイ中です。

3DSオリジナル版をクリア済みですが、数十もの様々な追加要素が加わったこの移植版もまた楽しく。特にPS4版のみ未クリアな身としては新鮮な気持ちです。

がしかし!ここ数日立て続けに発売された大型新作タイトルがどれも面白すぎて、ドラクエばかりやっているわけにもいかず。この楽しさをゆっくり味わいたい反面、効率的に進めて次のゲームに着手したい。

そういえば、3DS版のみに存在した「2Dモード」も今回のSwitch版に搭載されました。ビジュアルの大きく簡略化されたこのモードならば、ある程度効率的にゲームを進めることができるのでは?

メリットデメリットを踏まえて検証してみました。

Switch版ドラクエⅪ S 2Dモードの仕様について

まずSwitch版ドラクエⅪSの2Dモードとやらが、いったいどんなものかを確認しておきましょうか。

ドラクエⅪは基本キャラクターも世界も3Dで描かれる3Dモードでプレイするプレイヤーが多いかと思いますが、この2Dモードはファミコンやスーパーファミコンなどの古き良きドラクエよろしく見下ろし型視点のグラフィック。戦闘もやはり同じレトロ調で、グリグリアニメーションする3Dとは異なり、静止した平面で描かれたモンスターが表示されます。

ストーリーやセリフ、そしてマップ構造は3D、2Dどちらも基本は同じ。ただし、マップの縮尺はもちろん異なり、モンスターとのエンカウントもシンボルに触れることで開始される3Dモードの一方、2Dモードはランダムエンカウントに。

その他にもそれぞれで可能なシステム設定や、音声の有無など細かい仕様の違いもあります。

双方への切り替えは、ストーリー本編の特定のシナリオまでさかのぼって、レベル、所持金を引き継いだ状態で再開することができます。つまり、現時点での進行状況をそのままビジュアルだけ切り替えることができるわけではありません。

さて、いずれも縮尺やテンポは異なる双方のモード、どちらが効率的にゲームそのものを進行できるのか?さあ、実験開始。

敵のシンボルを避け、イベントスキップで時間短縮の3Dモード!

まずはSwitch版でのスタンダードと思しき3Dモードから。

試してみたのは序盤のシナリオ。主人公と仲間のカミュがデルカダールの牢獄から抜け出して、元相棒であるデクにオーブの所在を確認してから主人公の故郷であるイシの村へ向かうところです。

まずは出発地点である教会から晴香遠くに見える次の目的地であるデルカダール城までの距離が長い。まあ3Dモードだから、縮尺がリアルなのは結構なことなんだけど。

道中のエンカウントは敵シンボルが見えているため、スルーも可能。エンカウントのタイミングがプレイヤーの裁量で行えるのは良い点ですね。

とはいえパーティー強化にはエンカウントは必須。ということでいざ戦闘開始。

3Dモードではバトルスピードを「ふつう」「はやい」「超はやい」の3段階から設定可能。今回は効率化の題目のもと「超はやい」で実施。1〜2ターンで終了する雑魚戦においては15秒程度で戦闘終了。オリジナル版に比べれば高速化されているとはいえ、エフェクトや演出で多少の時間がかかっている印象も。

続いて目的地であるデルカダール城下町へ到着し、いざお遣いイベント開始。

3Dモードはイベントスキップが可能。ストーリーの内容を追えなくなるけれど、効率化だけを考えればありがたい機能。

がしかし…

いざ街の探索を始めてみると、なにせ世界がリアルで立体的なもんだから、何がどこにあるのかを探すのが一苦労。特に、建物の屋根の上といった高低差のある場所まで探索を求められる本作において、楽しい反面なかなか時間がかかります。

また、この3Dモードで若干気になるのが、建物の出入りで発生するローディング。5秒程度ではありますが。

建物に入ったら入ったで、タルやツボといったオブジェクトをはじめ、何がどこにあるのかを狭い空間で視点をぐるぐる回転させながら探索する必要が。2D見下ろし視点のRPGに慣れ親しんできたおっさんにはなかなかタフ。これ、酔ってゲロ吐く人いるんじゃないかい?

ただ、やっぱり3Dは臨場感があって良い。加えて本作にはイベントシーン時に音声も流れるので、エモーショナルな場面も頭にスッと入ってくる。音声があると随分と印象が違うものですね。

そんなこんなで「ふしぎな鍛治」を使用可能になるところまで完了。

所要時間は、アイテムを可能な限り探索して50分。

2Dモードは移動やオブジェクト、お宝の探索が楽!

それでは全く同じシナリオを2Dモードでプレイしてみますよ。3Dモードでセーブ可能な教会へ行き、2Dモードへ切り替え実行。

このノスタルジックな見下ろし視点、たまらないですね。3Dモードでは再生されていたイベントシーンの音声は無くなっています。

ストーリーを進めてみると、3Dモードでは教会から2分ほどかかっていた次の目的地であるデルカダール城下町までの道のりがわずか10秒ほどで到着!縮尺非は違うけれど、その距離約10マスほどなので、あっという間に到着。

道中の戦闘は、3Dモードでのシンボルエンカウントから一変し、古き良きランダムエンカウント。また、戦闘速度を3段階で設定可能。もちろん迷わず「はやい」を選択して進めてみます。すると戦闘はサクサク。

3Dモードでの検証と同じく、1〜2ターンで終了するような雑魚戦における所要時間は、約10秒ほどと手短。3Dモードよりテンポが良い!

一方、3Dモードではド派手だったエフェクトも簡略化され、寂しすぎる演出に。

特に連携技は発動条件の難しい反面演出の地味さが際立ちます。例えば主人公とカミュが交互に攻撃を加える連携技シャドウアタックでは「シ ャ ド ウ ア タ ッ ク !」と、声に出して言うとちょっと格好いい感じの余白の開いたテキストと、一瞬剣の軌道が映る程度の味気ないエフェクトで終了。

言っても序盤の攻撃なのでまあまあこんな感じかと自分に言い聞かせられますが、もしもギガスラッシュや何かが一瞬で終わるエフェクトだけだったら、なんだかなーと思っちゃうかも。

さて、ストーリー本編を進めてみると、3Dモードでは実現できたイベントスキップは不可。よって、セリフは全てボタン押下によって読み進めていく必要が。

が、3Dモードではぐるぐると視野を回転させることによって、進む道や宝探しを必要とされていましたが、平面になってなんと探索の楽なことよ。

ぐるぐる画面を回転させてオブジェクトを探す必要がないので、高低差を問わず、宝探しがとにかく楽。3Dモードでは気づかなかったお宝の場所もすんなり発見!

さらに、フィールド上で獲得できる素材なんかのドロップする場所も光って見えるため、3Dモードに比べて格段に見つけやすくなっています。

3Dモードでの実験と同様、ふしぎな鍛治の使用開始となるまでストーリーを進めました。

ここまでにかかった時間は、3Dモードでの50分に対して2Dモードではわずか15分!

とにかく広範囲を一気に見渡せる見下ろし型は、アイテムや目的地探しに本当に役立ち。

2Dモードが圧倒的に(3倍以上?)効率的!

2Dモードと3Dモード、それぞれメリット、デメリットがありますが、サクサクとスピーディーに、且つ無駄なくお宝を回収するのであれば、広範囲まで見渡せる2Dモードが圧倒的に楽な印象でした。

ただし、やはり3Dモードのリッチな表現は新作に相応しく、特に派手な戦闘の演出や音声ありのイベントシーンもストーリーを大きく盛り上げてくれます。

そういえば、私管理人が過去に3DS版(デフォルトの3Dモード)をプレイした時、クリア時間は約60~70時間だったような。同じ3DモードでもPS4版と3DS版とでは違いもあるかもしれませんが、単純計算で20数時間でクリアできるかも…?

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