Switchのゲームには面白バグ、お役立ちバグというものがございますが、何を血迷ったかこれらのバグを排除しようと余計なことをメーカーは考えるものです。
バランスに問題が出るので当然っちゃ当然である。本当にお疲れ様でございます。
しかし!遊びに選択肢が生まれるようなバグならば大歓迎である。
私が好きな聖剣伝説3リメイク版も、ステータスを底上げするドーピングアイテムを増殖させるというとんでもないチート技ができたのだが、アップデートによりv1.1.0以降こんなに楽しいバグが直ってしまったという。
どうにかバージョンを下げて、この愉快なバグを楽しめないか?
パッケージ版を使って試してみましたので、その方法をご紹介します。
必要なもの:バージョンが古いパッケージ版ソフト※ニンテンドーSwitchオンライン「セーブデータお預かり」契約推奨
まず必要なものは、バージョンを下げたいソフトのパッケージ版。パッケージ版であっても生産された時期によっては最新バージョンになっている場合もあるので注意。
パッケージの刻印などで見極める方法もあるようではあるが、購入の際にそこまで確認できるかと言われるとなかなか難しく、これはもう初期に作られたものなど買った後で対象のバージョン以下のロットであることを祈るしか無い。
そしてこの方法を行う際、Switch本体の初期化を行う必要がある。
つまり、これまでプレイしてきた他のゲームのセーブデータ全てをSwitch本体から削除することになるので、Nintendo Switch Onlineサービスに加入、セーブデータお預かり機能でクラウドに保存しておき、本体初期化後に再度ダウンロードしておきたいところ。
「いやいや、バージョンが古いパッケージ版ソフトだけあれば、良いんじゃないの?」
とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、セーブデータそのものにソフトの更新データやバージョンに関する情報も含まれていて、古いバージョンの「ゲームデータ」では不整合が起きてロードすることができない。
加えて、古いバージョンのパッケージソフトがあっても、実はSwitch本体とクラウド上のセーブデータ両方を削除しただけでは解決しない。Switch本体にこっそり保存されているゲーム履歴にもバージョン情報が残っていて、パッケージ版ソフトを挿入しても否応無しにバージョンのアップデートを求められ、ゲームを起動することすらできないのだ。
そこで本体を確実に初期化し、履歴も何もかも削除してしまう必要がある。
初期化したあとでもう一度アカウントを連携すれば、フレンドやこれまでのゲームのプレイ時間などのプロフィール情報は復旧できる。そしてバージョンを下げる対象以外のソフトやセーブのデータもクラウド上から再度ダウンロード可能なので安心。
手順①:セーブデータのバックアップ確認と、バージョンダウン対象ゲームのセーブデータを削除
それでは改めてバージョンを下げる方法を進めていきたい。
まずはバージョンダウンしたい対象ゲーム以外のセーブデータがバックアップされているかを確認。
Switchの「設定」→「データ管理」→「セーブデータお預かり」→「すべてのセーブデータ」で、これまでプレイしたゲームが全てバックアップされているかを確認できる。
セーブデータにズレがある場合はクラウドにバックアップするか本体にダウンロードするかで最新状態に揃えておく。
続いて、バージョンダウンさせたい対象ソフトのセーブデータをクラウド上から惜しみながら削除する。
同じく設定、データ管理から「セーブデータお預かり」→「設定」→「サーバーのセーブデータの削除」→「サーバーのセーブデータの削除」と進み、バージョンダウンさせたい対象ソフトのセーブデータを削除する。
Switch本体のセーブデータは次に控えるSwitch本体の初期化で消去されるが、クラウドに自動される設定になっている場合、バージョンを下げる対象ゲームの起動は以降控えておきたい。
手順②:Switch本体を初期化
続いて、Nintendo Switch本体の初期化を行う。
「設定」→「本体」→「初期化」→「本体の初期化」と進み、注意書きをよく読んだ上で「つぎへ」を選択し、初期化。
これでSwitch本体に保存されているセーブデータ、ゲームデータ、そして我々が触れない場所にこっそり保存されているゲームの履歴データは全て消失される。
手順③:本体の初期設定。※オンライン設定、アカウント設定はスルー!ソフトの自動更新設定をOFFに!
Switchを再起動すると、ガイドに沿って初期設定が開始される。
ここで注意。
インターネットの接続設定、アカウント設定はここではスルーすること。
アカウント設定も「ああああ」でも何でも良いので、まずは適当なものをあたらしく作成。
アカウントもとりあえず適当なものを「あたらしく作る」こと。
というのも、Switch本体のデフォルト設定で「ソフトの自動更新」がONになっているため、パッケージを本体に差し込んで迂闊にインターネットに繋いだ瞬間、差し込んだパッケージ版ソフトの最新バージョンデータのダウンロードが開始されるのだ。とんでもない高性能である。
いや、感心している場合ではないのだ。もしそうなってしまったら、また①からやり直し。
アカウントやインターネット接続設定の前に、「設定」→「本体」→「ソフトの自動更新」と進みOFFにする。
自動更新をOFFにしたら、いよいよインターネットの接続設定へ。
「設定」→「インターネット」→「インターネット設定」で、いつもの通りオンラインに接続。
インターネットの設定が完了したら、これまでのニンテンドーアカウントとSwitch本体とを連携させて問題なし。続けてバージョンダウン対象以外のセーブデータを本体に再びダウンロードしていこう。
もしもダウンロード版の「ゲームデータ」を再ダウンロードする場合、ここでバージョンダウンさせたい対象のゲームデータは当然ダウンロードしないように。
手順④:パッケージ版を挿入、バージョンを確認して起動!
以上の手順で、バージョンダウンしたいゲームのデータは全て削除され、その他のゲームについてはこれまで通りの状態に戻った状態となる。
そして、自動で最新バージョンのデータがSwitch本体にダウンロードされてしまうこともない。
改めて、バージョンダウンしたいパッケージをスロットに差し込み、ホーム画面に表示されたアイコンから+ボタンでソフトの情報を確認、任意のバージョンが確認されたら大成功だ。
インターネットに一度でもSwitchを接続していると、新しいバージョン(更新データ)が見つかったため、ダウンロードするか?と問われるので、ダウンロードしてはいけない、「このままはじめる」こと。
Switch本体がインターネットに繋がった状態でうっかり「ダウンロードする」を選択すると、バージョンが最新状態にアップデートされてしまう。操作直後であればキャンセルも可能ではあるが、注意したい。
これで無事ゲームが起動できれば、バージョンダウンに成功したことになる。
あとは当時楽しめたバグ技などアップデート前の環境を思う存分楽しみ、適当なタイミングでセーブデータお預かりでクラウドへも保存しておくのが良い。
尚、ストレージに保存されたセーブデータは最後にプレイしたバージョンが基準となっているので、本体にダウンロードしても、ソフトのバージョンが上がってしまうことは無いため安心。
以降は以下に注意すれば、任意のバージョンでプレイし続けることができる。
・ソフトを起動する際(更新データを)「ダウンロードする」を選択しないこと
・本体のソフト自動アップデートを「ON」にしないこと
増やせたぞ。ふふふ…。
私も今回試した聖剣伝説3リメイクで無事ドーピングアイテムの増殖に成功した。これからカンストに向けて楽しんでいきたいと思う。
セーブデータ、ゲームデータの移動や設定などそれなりに手間やリスクもあるので、あくまで自己責任で!
これって例えばバージョンダウンさせたいゲームデータが進撃の巨人のゲームで、そのゲームデータがバージョンが1.4だとして、1.0に戻したとしてもゲームデータは消えないんですか?
全く同じ方法でやったらデータ消えました