やっと重い腰を上げて「龍が如く7 光と闇の行方」体験版をプレイしました。
なんでも主人公は桐生さんからモジャモジャ頭の男になり、戦闘はシンボルエンカウントのコマンド型になってしまったのだとか。ちょっと待ってほしい、これまでシリーズに慣れ親しんできた人間に言わせれば、そんなものは龍が如くでも何でもないぞ。受け入れがたい情報からダウンロードを避けて参りましたが、いよいよ発売が迫ってきた今、真実と向き合うことに。そしてそれらは面白いのかどうなのか?確かめてみることにしました。
管理人紹介
私(管理人)
1979年生まれ
男性
既婚(娘5歳)
趣味:ゲーム、楽器
職業:企画職
好きなゲーム:JRPG全般、レトロゲーム等
現在プレイ中のゲームはペルソナ5ザ・ロイヤルとリングフィットアドベンチャー。龍が如くシリーズはナンバリングをはじめ、クロヒョウ、見参、そしてジャッジアイズなどのスピンオフも7~8割プレイ済み。今回戦闘がドタバタアクションからコマンド式ターン制バトルになってしまい、動揺を隠せずにいます。
システムがガラリと変わった龍が如く7、これは面白いのか?受け入れられないのか?
龍が如く7の戦闘がお馴染みのアクションからコマンド型ターン制になるというとんでもない噂を初めて耳にしたのは、確かあれは春でした。
エイプリルフールにしては随分手の込んだ映像を用意したもんだなと軽んじていたけれど、どうやらそれは冗談ではなくガチらしいという話を聞いたのは、確か夏だったか秋だったか。冬だったかもしれないけど、すみません、ちゃんと覚えていません。
が、ちゃんとこの目で見ないことには信じられない。ということで早速体験版をダウンロードし、プレイ開始。すると…
…そんな馬鹿な(震え声)
ガチだった。
思わずどこかにあるかもしれない自由にキャラクターを操作できる「アクションモード」的なものを探してしまったけれど、結局見つからないまま。
今回は横浜が舞台。確かに、実在する街を歩き回り輩たちと鉢合わせては乱闘する体験は龍が如くそのもの。だけど、これまでの通りアクションではなく、じっくり考えて行動するこれは、果たして私がこれまで遊んできた龍が如くなのか?
その昔カレー味のラーメンを生まれて初めて食べた時もこんな複雑な気持ちだった。これはカレーなのか、ラーメンなのか?カレーうどんの類なのか?どうにかこうにか自分を保ちながら、何かがせめぎ合っている。これはアリなのか、ナシなのか?どうなんだ?
チッチッチッ…
チッチッチッ…
チーン
うん、まあアリということにしましょう。(偉そう)
かつて「豆腐そうめん」とか言う食べ物にトライした時は自分に打ち勝つことができず、脳が「不味い」という判断を下したことがあったけれど、今回はそうならずに済んだ。
今までのスピーディー且つスリリングなアクション性は無く、敵味方入り乱れるターンで戦略的に戦うスタイルに。オートもあるけど結局はターン性。
攻撃、防御、必殺技、その他というこれでもかというほどスタンダードな選択肢。時々仲間がターン無視の追撃をしてくれたり、QTEアクションが挟まったりするけれど、極めて素朴なコマンド型バトル。
あと、仲間の女性キャラクターにも容赦なく刃物で切りかかってくるけれど、ちょっとこれ大丈夫なの?まあ、良いか…。
戦闘はシステムだけなくテイストも一変。
そもそもなんで私がこれだけ大きくと変わった龍が如くを楽しそうと判断したかというと、私自身コツコツステータスをあげていくタイプのRPGが好きなので。
ジョブチェンジをして、戦闘後に獲得したポイントが溜まるとジョブレベルが上がり、新たな技を身につけるシステムとか、もうプライドも何もかなぐり捨てた清々しいまでのFF5感。パクリだとかインスパイアだとかそういうのは置いておいて、シンプルに遊びやすくて分かりやすい。
FF5っぽいとかジョブチェンジシステムとか、もう時効っすよね?
ただし、リアルな人間の動きに寄せて作られた龍が如くなので、これ系の他の先輩RPGに比べれば動きは若干もっさりと感じる。これまでは咄嗟の判断を求められるアクションだったこともあって、余計にそう感じる。
加えて、これまではポールや看板などその辺に転がっているオブジェクトを拾って武器にしていたけれど、今回は鳩を呼び出したり、デリバリーで瞬間的に業者を呼び出したりと非現実的な技を繰り出す。これもこれまでの作品とのギャップを感じるかもしれない。
戦闘中にいきなり炊き出しのお姉さんが登場して飯を作り出すとか
これまでも熱々おでんを相手の口に放り込んだりといったお笑い路線の技もあったけれど、今回は輪をかけてそんなのが多い。というか、そんなのしか無い。このテイストの違いにこれまでのファンが受け入れられるかどうかも一つの判断ポイントになりそう。
これまでの龍が如くよりも、賑やかそうではある!
と、不安なポイントはありつつも、ポジティブな面も。
大きく変わったシステムではあるけれど、今回は主人公の他に仲間が次々に攻撃してくれるため、戦闘や行動時は賑やか。
よくよく考えてみたら、龍が如くって桐生さんをはじめとする主人公が一人で行動して戦うのが基本。一時的に同行してくれて加勢してくれるキャラクターもいたけれど、今回は常に2人も3人も同行してくれて戦闘で交互に様々な振る舞いを見せてくれるのは楽しい。基本仲間と行動するので、もちろんストーリーも賑やかな感じになりそう。
仲間でワイワイ行動する感じは旧作ではあまり見られなかった?
気になるのはストーリーのテイストとロード時間?
ただしこの体験版が全てであっても、両手を上げて喜びあとは発売を待つばかり、と言うには少し早い気も。
体験版でプレイできるストーリーは、全体的に過去シリーズのサブシナリオで見られるコミカル色が強い印象。ストーリーを明かせない体験版だからであればいいけれど。
先にお伝えした通り、今回大きく舵を切ったコマンド型戦闘の表現もこれまでと違ってリアルから離れたファンタジー路線になったことも手伝って、いかに本編がこれまでの様にシリアスでハードボイルドなものであっても、果たして直前までのコミカルで非現実的な描写から頭を切り替えてストーリーに没頭できるかどうか。
戦闘中にザリガニ召喚したり、炊き出し始めたり。
それからとにかくロード時間が多くて長い。
イベントシーンや場所の移り変わりで発生するロードは、ミニゲームやサブイベントの豊富さ故に頻発。オープンワールドだったりシームレスな動きが主流になっている昨今、20〜30秒ほどのローディング時間と頻度はかなり気になるところ。これはくれぐれも体験版だけであって欲しい。
今日日もうちょっと快適なローディングのゲームも多いが、製品版は果たしてどうなるか?
全体を通して、不安な要素もあります。正直龍が如くのナンバリングではなくても良かったんじゃないかな?とも思う、「龍が如くRPG」とか。
ストーリーの魅力はもちろんのこと、実在する街を模したシームレスなフィールドを歩き回って派手に闘い、広い世界に散りばめられたミニゲームで強化していく龍が如くこそがシンプルに面白く、それがオリジナリティだった。
だけどそれに甘えることなく、マンネリ打破でシステムを大胆に変えようとする姿勢は、シリーズをプレイしてきたファンとしては嬉しい気持ちもあります。
そういえば、最近では外伝的作品である木村拓哉のジャッジアイズがキャスティングだけの飛び道具的作品かと思われたけれど、実際には本編に負けない素晴らしい出来だったので、今回の変化も我々プレイヤーを唸らせる仕上がりにしてくれることを期待しつつ!