ブックオフは思わぬ掘り出し物があります。
さて、いつものようにぶらりと入って物色していたところ、ニンテンドーDS「ブルードラゴン 異界の巨獣」なるソフトが500円という破格で寂しそうに叩き売られていました。
この子だって発売日当時、それはそれは希望を胸に膨らませながら5000円とか6000円とか自信に満ち溢れた値段で販売されたのでしょうな。ところが月日は流れ、いつの間にかこの価格。まあそんな目で見ても買わないけどね。
キャラメイクからアイテム生成や仲間探しと、探索の要素が豊富!
ということで購入、ニンテンドーDS「ブルードラゴン 異界の巨獣」。全く500円というのはけしからん価格です。ワンコインはホントやめてくれ、買っちゃうから!ブックオフにクレームを入れたい気持ちを抑えてプレイ開始。
Xbox 360でリリースされたオリジナル版「ブルードラゴン」はプレイ済みですが、超王道RPGであるオリジナル版に対してこの異界の巨獣はアクションRPGとシステムは全く別。
アクションとRPGのバランスは半々といった印象で、聖剣伝説なんかに近いかもしれません。敵をドカドカ攻撃してアイテムをボロボロ落とすあたりはMMOなんかの手触りにも近からず遠からず。
敵をバッサバッサと倒すとアイテムをボロボロと落とす
ゲームを開始するとキャラメイクへ。主人公は性別に加えて、髪型と色、神の色、目、眉毛、口、音声、そしてエンブレムの作成を組み合わせてオリジナルのキャラクターを作ることができます。パーツのバリエーションはさほど豊富ではありませんが、特筆すべきはキャラメイクに加えて全ての装備品の見た目がきちんとゲーム中に反映されるということ。こういった細やかな仕様は楽しい。
キャラメイクのパーツは各7〜8個程。
また、オリジナル版ではキャラクター毎に固定だった「かげ」は、別のキャラクターへ自由に付け替えることができます。「かげ」とは、FFでいう召喚獣、ジョジョでいうスタンドのようなものです。
敵を倒して経験値を増やし、この「かげ」をレベルアップさせることでステータスアップ、スキルを習得をしていき、装備者に反映されます。
ストーリーが進むと、敵からのドロップや宝箱から回収した装備品や素材などをかけ合わせて、装備品の強化や新たに生成をすることができるようになります。
強化した武器にはMP吸収などの特殊効果が備わることがあります。
拠点となるジブラル王国を中心に人々からクエストを受けることができ、クリアすれば仲間が増えたりご褒美が貰えたりします。この仲間の数がとにかく多い!
レスポンスも良く爽快感あり。難易度はやや高め!
アクション面は概ね良質です。
キーレスポンスも良く、爽快感があります。クエストを進めるにあたってある程度きちんと装備を整える必要があり、準備を怠ると容赦なく全滅します。
最大2名の仲間が主人公と一緒に同行してくれますが、このAIがなかなか粗暴。ヒールなどで様子を見ながらメンバーを回復してくれるものの、自身の防御力を顧みず敵陣に特攻し、いつの間にかぶっ倒れているシーンも少なくありません。
そして本作の売りであるマルチプレイはwifi対応ですが、発売から既に何年も経過している上に跳びぬけてメジャーなタイトルというわけでもないため、さすがに現在プレイしているユーザーは見当たらず。
しかも残念なことに、マルチプレイでしか入手できない武器強化に必要となるレア素材も存在するとのこと。本気で楽しみ尽くすのであれば、もう1本ソフトを購入して知人に協力してもらう必要があるかもしれません。
ブルードラゴン異界の巨獣、こんな人なら楽しめる!
「ゲームの面白さはグラフィックが全てではない!」とはいったものの、3DSやPS4などの現行機に比べれば映像やフレームレート等の滑らかさはどうしても見劣りするのが正直なところです。2Dであればともかくとして3Dモデリングはどうしても顕著。
当時としては頑張っていたのでしょうが、発売からの10年間はさすがに大きい?
このタイミングで敢えてDSのゲームを買うのであれば、それなりの体験を期待するものですが、今の時代で見れば取って代わるアクションRPGは溢れています。
たとえば同じくアクションRPGである3DSの「ファンタジーライフ」は評価も高く、やり込み要素も豊富。様々な新要素が追加されたリニューアル版のリリースに伴って、オリジナル版は中古品であれば安価で購入できます。
ところが、Xbox360のオリジナル版ブルードラゴンをプレイした人であれば話は別。
舞台はオリジナル版から2年後の世界で、当時の主人公シュウやクルックたちはもちろん、舞台となネオジブラルに登場した名脇役達が今度は仲間に加わって戦いに参加してくれる他、かつての登場人物の後日談が見られたりと、当時オリジナル版をプレイした人にとっては一見の価値有りです。
もちろんオリジナル版未プレイで、前作のキャラクター達について事前知識がゼロだったとしても、違和感なくストーリーを楽しむことができます。「3DSなんて最新ゲーム機は持っていない!」「パッケージがなんだか楽しそうだけど…」と衝動的に買ったとしても、きっと楽しめます。
現在のプレイ時間は約15時間、未クリアですが、いずれにしても購入価格500円の価値の有無で申し上げれば、今のところ迷う事なく「価値有り」です!