本日はゲームの記事をお休みして、購入したSonyのワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」について。
もともとAppleのAirpodsを使っていましたが、3年に渡る使用期間の末バッテリー寿命によりフル充電でも5分で音楽が聴けなくなってしまう状態に。で、このAirpodsはAppleの保険AppleCareに加入していないとバッテリー交換に片方5,400円、バッテリーケースも5,400円、全てバッテリーを交換するとなると、16,200円と、新しく買い替えるのとそう変わらない金額。だけど、ワイヤレスのあの便利さを体験してしまうと、もう有線のイヤホンには戻れない。
そこで、後継機にあたるAirpods Proを検討しましたが、対格を成すライバル機であるSonyのWF-1000XM3が気になりこちらを購入。ところが…?
イヤホンのタップ操作が難儀!Siriとの相性も残念。
まず、このWF-1000XM3はAirpodsに比べて横幅が広く、イヤホンのタップ操作がとにかく難儀。
タップする場所はこちら。
基本イヤホンを付けている時はタップする場所に狙いを定めることなんてできるわけもなく。ここかなーとタップすると、本来タップする場所ではない場所をタップしてしまうことが多く。赤枠の内側をピンポイントで狙わなければ反応しないため、タップ操作はかなりシビア。
にもかかわらず、次の曲へ進む場合は右イヤホンを2回タップ、前の曲に戻す操作は3回タップという連打を求められる操作もあり、2回タップするつもりが一回スカって停止(1回タップ)、3回タップするつもりが、1回スカって次の曲…という収集つかない操作になってしまい、結局スマートフォンを取り出して画面上で操作することが多く。
ケースのラグジュアリーな感じは悪くないんだけど。
スマートフォンがiphoneの場合はSiriとの相性も悪く。Siriの起動は右イヤホンのタップする場所を3秒長押し。もちろんメーカーが違うのでSiriありきで作られているわけではないのでしょうが、最近メキメキと賢さを増して便利になったマルチなSiri様を瞬時起動することはできず、タップする場所を探って探って…長押し3秒でやっと起動。Siri活用ユーザーにはなかなかのストレス。
ジョギングなどの運動には不向き。幅か重さかでイヤーピースが緩みまくり。
私は週に2回約1時間7~8キロほどジョギングをしているのですが、カナル式だから耳にピッタリはまって密着!
かと思いきや、このWF-1000XM3を使ってジョギングしていると、イヤホンに厚みや重さがあるせいか、3分も走り続けていると緩む緩む。
イヤーピースからの厚さは2㎝以上もある。
何も頭を激しく振りながらジョギングしているわけではなく至極普通のフォームで走っているのですが、数分おきにググっとイヤホンを締め直し、今度は反対側を締め直し…の繰り返しに。もちろん静かに座って聴いたり歩きながら聴く分には全く緩むことはありませんが。
このカナル式はイヤーピースによってもフィット感が違うので色々と試してみれば良いのかもしれませんが、パッケージに含まれていたもののうち2種類程試した限りではどちらも変わらず。
混線状態だと時々音が途切れる?
さらに気になる部分としては、特に電車の中や人通りの多い街中で音の途切れが頻発。
たまたまこのWF-1000XM3を購入したお店の店員さんにその後会って、「いかがですか?」と聞いてくれたので、上記について混線時の音飛びが結構あるとお伝えしたところ「そういうもの」と返されてしまい。その店員さんはとても親切に色々教えてくださったので全く悪気はないのですが、これはAirpodsではほぼ発生しなかった事象。それだけiphoneとの相性が良いのかもしれないけれど、この音の途切れも非常にストレス。
ノイキャンはまずまず。アンビエントモードは良好!だけど…?
ノイズキャンセリングモードは評判通りなかなかのもの。と言っても完全に外の音を遮断できるわけではなく、人の声も電車の音もまあまあ静かに聞こえます。屋内にいたら静寂に包まれますが、何かが落下したり、パソコンのキーボードを打ったりと骨伝導を通じる音は普通に聞こえます。イヤホンから流れる音楽以外のものが全く聞こえないわけではなく。
一方でこのWF-1000XM3のなかなかどうして良い機能が「アンビエントサウンドモード」というもの。これはノイキャンとは反対に外の音を敢えて拾ってイヤホンから微量流すことで、車や人が近づく音や人の声に気付けるというもの。不思議なことに、流している音楽もクリアに聞こえるのでこれは素敵。ただし、人に話しかけられたり咄嗟の切り替えを求められると、上述のタップ操作でスカることも多く、結局はイヤホンを外して応対。
音は確かに悪くないけれど、このあたりは好み。
元々私は重低音系の音楽が大好きなので人一倍重低音にはこだわっておりましたが、ちょっとわざとらしい低音の効かせ方はSonyならでは。このあたりはソニーの強めの低音が好きならば、音質はたまらないかも。中高音もクリア。
そんなこだわりのあなたにイコライザー!と、WF-1000XM3の音の幅を調整する機能が「Sony|Headphones Connect」というアプリ。ですが、曲によっていちいち低音を強めたり弱めたりなんて神経質な使い方をしていたら音楽なんて気持ちよく鑑賞なんてできるはずもないんだけどね。
バッテリーの持ちは普通だよ?アプリが嘘つき。
「バッテリーの持ちが凄い!」みたいなレビューもありますが、もしかしたらそれ、アプリに騙されてるかもよ?
2時間このWF-1000XM3で音楽を聴きながらジョギングをしてから帰宅し、バッテリー残量を確認できるアプリで確認してみると、右のイヤホンも左のイヤホンもまだ100%。嘘ついてない?とその場でそのままイヤホンをはめ直すと「battery fully charged(充電満タンですよ)」とイヤホンからガイドが。確かに凄い!
ところが、その後さらに1時間くらい使い続けてバッテリー残量の分かるアプリをたまたま見てたら、100%の次にいきなり70%になりました。どうやらアプリ上ではバッテリー残量で1桁など細かい数字を表現することができないことが発覚。ちなみに70%の次は50%、その次はまさかの0%。嘘でしょ?
100%の次は、いきなり70%になった。そして50%になり、音の安定感が失われ始める。
バッテリーが(アプリ上)50%になると、途端に音質の安定感が悪くなり、音が途切れ途切れになってノイキャンが効かなくなり始め、ただの100均クラスのシャカシャカポンコツイヤホンに。
つまり、50%も1%も「50%」と表記されるので、その時点でバッテリーが空っぽに近いかもしれない。Airpodsはギリギリまで安定感が悪くなるということはなかった。つまり「これだけ使ってまだ50%かよー!」と、アプリを見て判断されている方、それは既に0%に近づいているかも。
さようなら、私のAirpods。
以上。あれやこれや文句を並べてみましたが、ワイヤレスイヤホンとしては「普通」に楽しんでいます。どこかで「神イヤホン」みたいに紹介している方もいらっしゃいましたが、正直んなこたないです。ただ、ノイキャンもある程度しっかり効いて、ソニーらしい強めの低音が好きであれば良いかもしれません。が、私は次に買うのはやっぱりAirpods(Pro)かなあ、少なくともiPhoneを使っている限りは。